二次創作
《 感情が無い 少女 》
[太字][中央寄せ][ 主人公 Side ][/中央寄せ][/太字]
「 ハイ 、 今日の授業は此処までです 。 予習 、 復習 しっかりしておいて下さいね 。 」
先生が教卓の上で教科書をトントンと揃えながら言う 。
チャイムも鳴り 、 時計を見上げると 針は 1時を指していた 。
もう昼か … 。
… 食欲が無いな 。 … … … 図書室にでも行くか 。
そんな事を考えていると 、 肩を ポンっと優しく叩かれた 。
振り返ると そこには 宮 が 居た 。
昨日の出来事があってから コイツ 、 スキンシップ 多くなったな … 。
「 ○○ちゃん 一緒に 購買行かへん ? 」
「 断る 。 」
「 答えるん早ない ?? 」
ニコニコしながら聞いて来た 宮 に対して 私は即答した 。
前 、 『 関わらないで 。 』 って言った筈なんやけど 。
「 君は友達いるでしょ 、 さっさと失せてくれへん ? 」
少しイラッとした 。 何でこんなにも執拗に関わろうとして来るんか分からへん 。
そう言われて 宮 は 少し 驚いた表情を見せたが 、
気にせずに私は 席を立って 早歩きで 教室を出て行った 。
* * *
階段を登っている 途中 、 誰かの胸とぶつかった 。
「 … [小文字]痛[/小文字] 。 」
その反動で 私 はよろけて 階段から落ちそうになった時 、 私の背中に誰かの手が回された 。
「 … … 。 」
「 ごめん 、 大丈夫 ? 」
目の前にいる奴は イヤホンを耳に付けて携帯を片手で持っているのにも関わらず 、
もう片方の手で私を支えていた 。
「 … 別に 。 」
「 … … … 。 」
何故か 沈黙が続いている中 ソイツ は私の顔をまじまじと見てくる 。
見るからに チベット スナギツネ みたいな奴だな 。
… 一体 何やねん 。
「 何 ? それより 手 、 離してくれへんかな ? 」
「 ぁ 、 うん 。 」
チベスナ みたいな奴は小さく返事をすると私の背中から 手を離した 。
助けてくれたのには お礼を言うか 。
「 助けてくれて ありがと 。 じゃ 。 」
階段を 2、3段 登り 振り返って言いってから
私は 急ぎ目 で階段を登り図書室まで走った 。
宮 侑 がジト目でさっきのやり取りを見ていたとは知らずに … ─ ─── 。