二次創作
《 感情が無い 少女 》
「 … お前ら 何やっとるん ? 」
私は声がした方に顔を向けた 。
其処には 、 部活の途中だったのか ユニフォーム を着た 金髪の 男子 が立っていた 。
あぁ … 確か同じクラスの 宮 侑 … だっけ … ?
そんな事をボーッと考えてると さっきまで毒を吐いていた女子共が 、 宮の方へと走って行く 。
「 侑 君 〜 ‼︎ ねぇ 聞いてよ ‼︎ さっき あの子にあたし イジメられたの ‼︎ 」
と 私の方を片手で指差しながら 泣き真似をし 、 宮 に抱き付いた 。
散々言っといて 、 イジメられたの … か 、 哀れだな 。
すると 宮 は 、 その女子 の腕を振り払って言った 。
『 [明朝体][大文字]引っ付いてくんなや 、 喧し豚が 。[/大文字][/明朝体] 』
鋭い視線が彼等に向けられる 。
その女子 は 一瞬 言われた事に衝撃を受けたか硬直した 。
そして 我に返ったのか 舌打ちをし 、他の取り巻き達 を呼び 、
『 行こ 。 』 と言って足早に去ってしまった 。
さっきまで胸倉を掴まれていたから 急に離されたので 少しバランスを崩して 私は尻餅を付いた 。
それを見て 、 宮がコッチに近付いて来てた 。
「 … 怪我無い ? 1人で立てるか ? 」
手を差し出された 。
私は他人に頼る気は無い 。 今までも 、 これからも 。
「 … … 別に … 。 」
私は断り 、 外方を向いた 。
「 はっ 、 何やねん 、 気遣ってやったのに 。 」
すると彼は呆れた様に笑い 、
断ったのに 私の腕を引っ張り 起こした 。
「 っ … 、1人で立てる言ったやろ 。 」
「 はぁ … ○○ちゃん は ホンマに素直ちゃうな 。 」
何なんだ 此奴は … 。
あんまり喋った事も無いのに 、 急に話し掛けてき来て … 。
「 あと 、 髪 とか 服 濡れてもうてるやろ ? 」
宮 は 持っていたタオル を 私の頭にポンと置いて 、 『 コレで拭き 。 』 と言って微笑んだ 。
… … … さっき女子にした態度との落差が … 。
それにしても 、 本当に 余計なお世話だ 。
「 要らない 、 別にアンタに心配されなくたって1人で出来る 。 関わらないで 。 」
自分の 頭に 乗せられたタオルを取り 、 宮 に 押し付けて言った 。
宮 は 何やら言いたそうな顔をしていたが 、
私は落ちてる 潰れた教科書を 拾い 、 振り返らずに 教室 を出て行った 。
* * *
[太字][中央寄せ][ 宮 侑 Side ][/中央寄せ][/太字]
○○ちゃん が教室 を出てってから 、 俺は 体育館へ戻り 直様 部活の再開をした 。
… 俺が教室で あの子腕を引っ張って起こした時 、 腕に青いアザが見えた 。
確か ○○ちゃんって何時も何処かしら怪我しとるな … 。
そんな事ばっか考えて 今日は バレーに 集中が出来んかった 。
家に帰り 飯も取らずに 自分の部屋に行って、 ベッドに寝転がった 。
すると サム も 部屋に入って来て言った 。
「 ツム 今日なんかあったん ? めっちゃ バレー 下手やったけど 。 」
喧しいわ ‼︎ 心の中でツッコミ を 入れたが 、 声には出なかった 。
その代わりに 、 自分が絶対言わないだろうと言う言葉が口から発せられた 。
「 せやな 。 」
『 え ! 』 と言う顔をして サム は 此方を見ている 。
「 … … ツム 、お前 … 熱でもあ … ─── 「 なぁ … 。 」
俺は 言い掛けていた サム の言葉を 遮る様にして 、 口を開いた 。
『 気になってる子に振り向いてもらうのには 、 如何すればええと思う ? 』