二次創作
【曲パロ】自主
私は今、教室の席に座っている。席は裁判みたいにぐるりと一人の同級生をかこっている。その同級生は、ところどころ絆創膏を貼っていて、痛々しい青いあざが覗いている。彼女をみんながにらんでいるのに、彼女はにこにこした輝かしい笑顔で中央に立っている。
数日前、このクラスの女王みたいだった「こはる」が死んだ。屋上から落ちて死んだから、先生は事故だったとみんなに話していた。でも、みんなはそれを聞いて納得しない。こはる―――彼女はいじめのリーダーでもあった。中央に立っている「ゆずは」をいじめていた。私だって助けたかった。でも、そんなことしたら私が痛い目を見る。ゆずはがいじめられる光景を見てそんなことはされたくないと思うのは当然だった。いじめられていたゆずはが犯人なのではないのかとみんながそう思っていた。だから、教室を裁判所として裁判が始まった。
正義感の強い子がべらべらと犯人となる理由を述べて、とうとう、ゆずはがしゃべる順番になった。みんながにらんでいて、それでもにこにこ笑ったままで、恐怖すら感じる。口を開いた、それだけでみんながさらに緊張する。
「あなた、私が悪いって言い張るけど、証拠は一つもないのね。それだけで問い詰めるなんて、裁判のこと、一つも知らないの?」
正義感の強い子は言い返せない。証拠が一つもないのは事実だったからだ。その反応を見たゆずははしゃべり続ける。
「はい!私がやりました!あの子を奈落に落としました。で?だから何か問題が?だってみんなあの子嫌いでしょ」
笑顔で真実を告げる。誰もが、あぜんとして拍子抜けた表情をしている。嫌いと聞かれたら嫌いだ。こはるは人をいじめている。あいつがいなかったほうがよかった。そういうことだろう。誰も言い返せない中、まだゆずはは、話しゃべり続ける。
「自業自得でしょう?同然の報いじゃないの。女王様気取りで足組んでさ。そんなやつをどうして慕うのかしらね。みんなが輪になって慕うあの子の中身はドロドロよ。」
こはるが生きていたころは女王のようにふるまっていた彼女を慕うふりをしていた。すべては、ゆずはを犠牲にして自分の安全を得るために。私も、しょうがないことだと割り切って、柚葉のことを忘れていた。
「机に百合の花瓶を置かれたの。みーんなにこにこして私のことを笑っていたわ。悲しげな仮面をかぶってさぁ、とってもとっても滑稽で、右手を挙げて真実を教えてあげたわ。」
「・・・・‼」
みんながもう一度ゆずはをにらむ。でも、彼女の笑みは張り付いたまま取れない。
『キーンコーンカーンコーン….』
そんな中、チャイムが鳴った。裁判は休憩となる。暗い暗い裁判は明るすぎる少女を囲み、まだ、続く。
数日前、このクラスの女王みたいだった「こはる」が死んだ。屋上から落ちて死んだから、先生は事故だったとみんなに話していた。でも、みんなはそれを聞いて納得しない。こはる―――彼女はいじめのリーダーでもあった。中央に立っている「ゆずは」をいじめていた。私だって助けたかった。でも、そんなことしたら私が痛い目を見る。ゆずはがいじめられる光景を見てそんなことはされたくないと思うのは当然だった。いじめられていたゆずはが犯人なのではないのかとみんながそう思っていた。だから、教室を裁判所として裁判が始まった。
正義感の強い子がべらべらと犯人となる理由を述べて、とうとう、ゆずはがしゃべる順番になった。みんながにらんでいて、それでもにこにこ笑ったままで、恐怖すら感じる。口を開いた、それだけでみんながさらに緊張する。
「あなた、私が悪いって言い張るけど、証拠は一つもないのね。それだけで問い詰めるなんて、裁判のこと、一つも知らないの?」
正義感の強い子は言い返せない。証拠が一つもないのは事実だったからだ。その反応を見たゆずははしゃべり続ける。
「はい!私がやりました!あの子を奈落に落としました。で?だから何か問題が?だってみんなあの子嫌いでしょ」
笑顔で真実を告げる。誰もが、あぜんとして拍子抜けた表情をしている。嫌いと聞かれたら嫌いだ。こはるは人をいじめている。あいつがいなかったほうがよかった。そういうことだろう。誰も言い返せない中、まだゆずはは、話しゃべり続ける。
「自業自得でしょう?同然の報いじゃないの。女王様気取りで足組んでさ。そんなやつをどうして慕うのかしらね。みんなが輪になって慕うあの子の中身はドロドロよ。」
こはるが生きていたころは女王のようにふるまっていた彼女を慕うふりをしていた。すべては、ゆずはを犠牲にして自分の安全を得るために。私も、しょうがないことだと割り切って、柚葉のことを忘れていた。
「机に百合の花瓶を置かれたの。みーんなにこにこして私のことを笑っていたわ。悲しげな仮面をかぶってさぁ、とってもとっても滑稽で、右手を挙げて真実を教えてあげたわ。」
「・・・・‼」
みんながもう一度ゆずはをにらむ。でも、彼女の笑みは張り付いたまま取れない。
『キーンコーンカーンコーン….』
そんな中、チャイムが鳴った。裁判は休憩となる。暗い暗い裁判は明るすぎる少女を囲み、まだ、続く。