耳が痛くなるほどの静寂を引っ搔いて、僕を攫って。
_そこから毎日、春は僕の部屋で過ごすようになった。
寝るときもつらそうな体勢ではあったが部屋の椅子に座ったし。
…まぁ僕がベッドでないとほとんど過ごせないからなんだけど。
「ごめんね?その体勢で寝るの流石につらいよね…?」
僕がそう言うと、春は「?」という顔をしていた。
「別に、俺はええで?佑紀はそもそもベッドやないとあかんのやろ?」
「そうだけどさ…」
_「俺は、大切な人を俺のせいでなくすのは嫌やねん」
春はそう言うと、窓ごしに空を見た。
「俺は昔、俺のせいで親が死んでしもてん。やからな、もう俺のせいで大切な人をなくしてしまうのは…嫌なんや。結果的にどっちも傷付いてまうやろ?」
‥確かに。
そういえば春って親の話しないなぁと思ってたけど、いなかったんだ。
「ごめんな、暗い話してもーて。」
春の、"いつもの笑顔"じゃなかった。
元気に振る舞っているんだ。
_「僕は絶対いなくならない」
僕がそう言うと、春の瞳が揺れた。
「佑紀…?」
「春が悲しまないように、僕絶対病気を治す。決めたもん」
開けていた窓から、僕の背中を後押しする様に風が舞い上がった。
寝るときもつらそうな体勢ではあったが部屋の椅子に座ったし。
…まぁ僕がベッドでないとほとんど過ごせないからなんだけど。
「ごめんね?その体勢で寝るの流石につらいよね…?」
僕がそう言うと、春は「?」という顔をしていた。
「別に、俺はええで?佑紀はそもそもベッドやないとあかんのやろ?」
「そうだけどさ…」
_「俺は、大切な人を俺のせいでなくすのは嫌やねん」
春はそう言うと、窓ごしに空を見た。
「俺は昔、俺のせいで親が死んでしもてん。やからな、もう俺のせいで大切な人をなくしてしまうのは…嫌なんや。結果的にどっちも傷付いてまうやろ?」
‥確かに。
そういえば春って親の話しないなぁと思ってたけど、いなかったんだ。
「ごめんな、暗い話してもーて。」
春の、"いつもの笑顔"じゃなかった。
元気に振る舞っているんだ。
_「僕は絶対いなくならない」
僕がそう言うと、春の瞳が揺れた。
「佑紀…?」
「春が悲しまないように、僕絶対病気を治す。決めたもん」
開けていた窓から、僕の背中を後押しする様に風が舞い上がった。