香里に匂いつけてもらった後、寮の部屋に来てみたはいいんだけど...
えっ何?何が起こった?
めちゃくちゃ部屋が荒れてるんですけど。
荷物が散らばりまくってるし。足の踏み場ないじゃん。

「あの...はじめまして」
「うわーっ!?!?!」

び、びっくりした。誰?
あっ同じ部屋の子か。

「ご、ごめんなさい。ちょっとびっくりしちゃって。」
「すみません、いきなり話しかけたからですよね。
　私、鈴です。吉宮鈴。」
「あっ上村歩美です。」

...まさかとは思うけど...
こんなにちっちゃい可愛い子が...

「この荷物って...鈴ちゃんの?」
「あっはい、すみません。ちょっと片付けが下手で」

ちょっと?これで?

「...家事、分担...しようか」


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この寮は一部屋二人。
基本的に家事は自分達でやるみたい。
鈴ちゃんは料理が得意らしい。
私が部屋の片付け&掃除をしている間にいい匂いが漂ってくる。
なぜこんなに荷物が多いんだ...

「歩美さーん、できましたよ」
「はーい、今行くね」

「わぁ、シチューだ!」
「えへ...パンも焼いちゃいました」

凄い!凄いんだけど、パンを焼く時間よりも片付けの方が時間がかかるって一体...

夜ご飯はすごくおいしかった。
一緒にお皿を洗って、寝る前には部屋は何とか元の姿(元の姿見てないからわからないけど)に戻った。よかった...
鈴ちゃんは感動して尻尾と耳が出てる。
キリンだよね?キリンなんだ...
ちっちゃいのに...