文字サイズ変更

獣人専用高校で人間だけど恋愛します

#60

思い

大和を囲んでいた奴らは、部活の新しい後輩だったらしい。
今まで自分よりもサッカーが強い奴はいなかったが、大和がリーダーよりサッカーが上手かったから、嫉妬したらしい。
...で、リーダーはそこそこ金持ちだったが、大和がいつも大切にしていたボールが自分のボールよりも高いものだったから、ボールを奪おうとした。
大和はボールが高いからではなく、ずっと使ってきた、思い出のあるボールだから大切にしていたのに、だ。
ああ、ムカムカする。
挙げ句の果てに、アイツは大和に部活をやめるように脅した。
その内容は...まあ、言わないでおく。

「大和、怖かったよな。よく頑張った」
「匠...」

大和はせきをきったように泣き出した。
俺は何も言わずにそばに座っていてやる。
大和を泣かせた奴らが許せない。もう泣かせたくない。大和のことを守ってやりたい。
大和がひとしきり泣いた後、俺は大和の傷の手当てをしてやった。

「痛むか?」
「うん、ちょっと。でも大丈夫」
「...そうか」



「...大和、無理はしないでくれ」
「うん」
「分かってないだろ!俺が助けてやるから、だから...」

だから、頼れよ。
お前のためなら、俺は...
続きの言葉は、暗い顔をした大和に遮られた。

「匠、気持ちは嬉しいけど...もう、俺、匠と一緒にはいられない」
「な...」
「ごめん」

そんなこと言われるとは思わなかった。
大和は、俺が、嫌か?
胸がぎゅうっと締め付けられて、息ができない。
頭がくらくらする。

「な、んで、だ」
「...俺、これ以上匠に優しくされたら...」

一瞬、時が止まった。

「...............匠のこと、すきになっちゃうよ」

...は?
すき?

ああ、そうか、と思った。
俺は大和が好きだ。

足早に去っていく大和の腕を掴む。
大和の驚いた顔が見える。
スローモーションで、俺は倒れる感覚を感じた。

ドサッという音がして、大和を押し倒す形で床に倒れる。

「好きになっちまえよ」
「えっ」
「俺はお前のことが好きだ」

そのまま流れるようにキスをする。
大和に押し返されるまで、数秒。

「...それ、ほんとか?」
「ああ。本当だ」

「匠......俺、匠が好きだ」
「...嬉しい」
「場所は最悪だけどな」
「関係ねえよ」

まあ、たしかにちょっと埃っぽいが。
そんなの、今の俺には...いや、俺たちには関係なかった。

作者メッセージ

やったー!!
ずいぶん早かった...
次はもちろん大和編です。

2025/04/02 19:07

まっちゃん ID:≫ 2ywaKh7FAM0d6
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 60

コメント
[4]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL