獣人専用高校で人間だけど恋愛します
大和を囲んでいた奴らは、部活の新しい後輩だったらしい。
今まで自分よりもサッカーが強い奴はいなかったが、大和がリーダーよりサッカーが上手かったから、嫉妬したらしい。
...で、リーダーはそこそこ金持ちだったが、大和がいつも大切にしていたボールが自分のボールよりも高いものだったから、ボールを奪おうとした。
大和はボールが高いからではなく、ずっと使ってきた、思い出のあるボールだから大切にしていたのに、だ。
ああ、ムカムカする。
挙げ句の果てに、アイツは大和に部活をやめるように脅した。
その内容は...まあ、言わないでおく。
「大和、怖かったよな。よく頑張った」
「匠...」
大和はせきをきったように泣き出した。
俺は何も言わずにそばに座っていてやる。
大和を泣かせた奴らが許せない。もう泣かせたくない。大和のことを守ってやりたい。
大和がひとしきり泣いた後、俺は大和の傷の手当てをしてやった。
「痛むか?」
「うん、ちょっと。でも大丈夫」
「...そうか」
「...大和、無理はしないでくれ」
「うん」
「分かってないだろ!俺が助けてやるから、だから...」
だから、頼れよ。
お前のためなら、俺は...
続きの言葉は、暗い顔をした大和に遮られた。
「匠、気持ちは嬉しいけど...もう、俺、匠と一緒にはいられない」
「な...」
「ごめん」
そんなこと言われるとは思わなかった。
大和は、俺が、嫌か?
胸がぎゅうっと締め付けられて、息ができない。
頭がくらくらする。
「な、んで、だ」
「...俺、これ以上匠に優しくされたら...」
一瞬、時が止まった。
「...............匠のこと、すきになっちゃうよ」
...は?
すき?
ああ、そうか、と思った。
俺は大和が好きだ。
足早に去っていく大和の腕を掴む。
大和の驚いた顔が見える。
スローモーションで、俺は倒れる感覚を感じた。
ドサッという音がして、大和を押し倒す形で床に倒れる。
「好きになっちまえよ」
「えっ」
「俺はお前のことが好きだ」
そのまま流れるようにキスをする。
大和に押し返されるまで、数秒。
「...それ、ほんとか?」
「ああ。本当だ」
「匠......俺、匠が好きだ」
「...嬉しい」
「場所は最悪だけどな」
「関係ねえよ」
まあ、たしかにちょっと埃っぽいが。
そんなの、今の俺には...いや、俺たちには関係なかった。
今まで自分よりもサッカーが強い奴はいなかったが、大和がリーダーよりサッカーが上手かったから、嫉妬したらしい。
...で、リーダーはそこそこ金持ちだったが、大和がいつも大切にしていたボールが自分のボールよりも高いものだったから、ボールを奪おうとした。
大和はボールが高いからではなく、ずっと使ってきた、思い出のあるボールだから大切にしていたのに、だ。
ああ、ムカムカする。
挙げ句の果てに、アイツは大和に部活をやめるように脅した。
その内容は...まあ、言わないでおく。
「大和、怖かったよな。よく頑張った」
「匠...」
大和はせきをきったように泣き出した。
俺は何も言わずにそばに座っていてやる。
大和を泣かせた奴らが許せない。もう泣かせたくない。大和のことを守ってやりたい。
大和がひとしきり泣いた後、俺は大和の傷の手当てをしてやった。
「痛むか?」
「うん、ちょっと。でも大丈夫」
「...そうか」
「...大和、無理はしないでくれ」
「うん」
「分かってないだろ!俺が助けてやるから、だから...」
だから、頼れよ。
お前のためなら、俺は...
続きの言葉は、暗い顔をした大和に遮られた。
「匠、気持ちは嬉しいけど...もう、俺、匠と一緒にはいられない」
「な...」
「ごめん」
そんなこと言われるとは思わなかった。
大和は、俺が、嫌か?
胸がぎゅうっと締め付けられて、息ができない。
頭がくらくらする。
「な、んで、だ」
「...俺、これ以上匠に優しくされたら...」
一瞬、時が止まった。
「...............匠のこと、すきになっちゃうよ」
...は?
すき?
ああ、そうか、と思った。
俺は大和が好きだ。
足早に去っていく大和の腕を掴む。
大和の驚いた顔が見える。
スローモーションで、俺は倒れる感覚を感じた。
ドサッという音がして、大和を押し倒す形で床に倒れる。
「好きになっちまえよ」
「えっ」
「俺はお前のことが好きだ」
そのまま流れるようにキスをする。
大和に押し返されるまで、数秒。
「...それ、ほんとか?」
「ああ。本当だ」
「匠......俺、匠が好きだ」
「...嬉しい」
「場所は最悪だけどな」
「関係ねえよ」
まあ、たしかにちょっと埃っぽいが。
そんなの、今の俺には...いや、俺たちには関係なかった。