獣人専用高校で人間だけど恋愛します
それから、俺は夜に裏庭に向かうのが毎日の習慣になった。
毎日30分だけ、色々話す。
内容は本当にくだらなくて、理科の先生の話が長かったとか、香里に嫌味を言われたとか。
話すのは俺だけで、大和は俺の話を聞きながらリフティングをする。
相槌は返ってこないけど、代わりにリフティングの乾いた音が返ってくる。
学校ではお互いに話すことはない。
何だか変な関係だが、俺はこの時間が好きだった。
ある夜、大和が話しかけてきた。
顔はうつむいたままで、表情が見えない。
「ねえ、匠」
「...何だ?」
「俺さ、もう、ここで練習すんの止める」
驚いた。どうして急に?
引き留めたかったけど、声が出なかった。
大和は悲しそうに笑った。
どこかで見た顔だな、と思ったが、初めて会った日か、と気づく。
でもあの日よりも悲しそうだった。無理して笑顔を作っていた。
そのまま去っていく大和を、俺は呆然と見つめていた。
それから、俺と大和が話すことはなくなった。
何も出来ずにモヤモヤが残って、それが離れなかった。
俺はこっそりサッカー部のところへ向かうことにした。
同学年の奴に聞いてみる。
「大和?ああ、やめたよ、部活」
「...いつ?」
「ちょうど昨日だけど」
自分を呪った。もうあと一日早く来ていたら。
礼を言って、俺は大和を探した。
校内を駆け回る。俺は不審者扱いをされたかもしれない。
廊下を歩いている大和を見つけた。
俺は大和の腕を掴んで、歩き出す。
隣には友達がいたようだが、俺には見えていなかった。
端のほうに引きずり込んで、単刀直入に問う。
「何で部活を...サッカーを止めた」
大和は驚きはしていたが、俺がいつかは来ると思っていたのか、冷静に答えた。
「言わない」
頭に血が上った。
何でそんなこと言うんだ。
「馬鹿!!何でだよ!!」
思っていたらよりも大きな声が出て、自分でもちょっとビビる。
ぽろぽろと涙が溢れた。
俺、泣いてんの?何故?
久しぶりに泣いたな。いつぶりだっけ。
泣いている俺に気づいた大和が戸惑っている。
カッコ悪くて、ダサくて。
恥ずかしくてしかたなくて、俺は大和の腕を離した。
「もう、夜、10時じゃないと寝れなくなった」
「え...」
「お前のせいだよ」
言いたいことだけ言って、逃げた。
最低だ。
自分が嫌になって、そのまま布団に潜り込んだ。
毎日30分だけ、色々話す。
内容は本当にくだらなくて、理科の先生の話が長かったとか、香里に嫌味を言われたとか。
話すのは俺だけで、大和は俺の話を聞きながらリフティングをする。
相槌は返ってこないけど、代わりにリフティングの乾いた音が返ってくる。
学校ではお互いに話すことはない。
何だか変な関係だが、俺はこの時間が好きだった。
ある夜、大和が話しかけてきた。
顔はうつむいたままで、表情が見えない。
「ねえ、匠」
「...何だ?」
「俺さ、もう、ここで練習すんの止める」
驚いた。どうして急に?
引き留めたかったけど、声が出なかった。
大和は悲しそうに笑った。
どこかで見た顔だな、と思ったが、初めて会った日か、と気づく。
でもあの日よりも悲しそうだった。無理して笑顔を作っていた。
そのまま去っていく大和を、俺は呆然と見つめていた。
それから、俺と大和が話すことはなくなった。
何も出来ずにモヤモヤが残って、それが離れなかった。
俺はこっそりサッカー部のところへ向かうことにした。
同学年の奴に聞いてみる。
「大和?ああ、やめたよ、部活」
「...いつ?」
「ちょうど昨日だけど」
自分を呪った。もうあと一日早く来ていたら。
礼を言って、俺は大和を探した。
校内を駆け回る。俺は不審者扱いをされたかもしれない。
廊下を歩いている大和を見つけた。
俺は大和の腕を掴んで、歩き出す。
隣には友達がいたようだが、俺には見えていなかった。
端のほうに引きずり込んで、単刀直入に問う。
「何で部活を...サッカーを止めた」
大和は驚きはしていたが、俺がいつかは来ると思っていたのか、冷静に答えた。
「言わない」
頭に血が上った。
何でそんなこと言うんだ。
「馬鹿!!何でだよ!!」
思っていたらよりも大きな声が出て、自分でもちょっとビビる。
ぽろぽろと涙が溢れた。
俺、泣いてんの?何故?
久しぶりに泣いたな。いつぶりだっけ。
泣いている俺に気づいた大和が戸惑っている。
カッコ悪くて、ダサくて。
恥ずかしくてしかたなくて、俺は大和の腕を離した。
「もう、夜、10時じゃないと寝れなくなった」
「え...」
「お前のせいだよ」
言いたいことだけ言って、逃げた。
最低だ。
自分が嫌になって、そのまま布団に潜り込んだ。