獣人専用高校で人間だけど恋愛します
ガラッ
皆が一斉にこちらを見た。
ちらっと隣の歩美に視線を向けると、案の定、混乱していた。
まあそうか。香里には俺が頼んで遅刻してもらった。
聞き入れてくれて助かった。
匠は俺たちの上から下までをサッと見たあと、こちらに駆け寄ってきた。
「おいおい、よかったな!」
心からそう思ってくれていることが伝わって、胸がほんわかした。
香里も来る。
「手なんか繋いじゃって...複雑なんですけど」
その言葉を聞いた歩美が、慌てて手を離そうとする。
ほんの少し力をいれるだけで、歩美は手をほどくことができなくなる。
危ないな。可愛いが。
俺たちは見つめあった。
匠の声が聞こえた。
「あーあ、もう完全に二人の世界だよ」
すまないがその通りだ。
今すぐどこかへ二人きりで行ってしまいたい。
香里が歩美の名を呼んだ。
歩美が顔をそちらに向けたので、しぶしぶ俺もそうする。
皆が笑って、言った。
『おめでとう』
ちょっと面食らった。
歩美も同じのようだ。
だがまあ...悪くないな。
『ありがとう』
皆が一斉にこちらを見た。
ちらっと隣の歩美に視線を向けると、案の定、混乱していた。
まあそうか。香里には俺が頼んで遅刻してもらった。
聞き入れてくれて助かった。
匠は俺たちの上から下までをサッと見たあと、こちらに駆け寄ってきた。
「おいおい、よかったな!」
心からそう思ってくれていることが伝わって、胸がほんわかした。
香里も来る。
「手なんか繋いじゃって...複雑なんですけど」
その言葉を聞いた歩美が、慌てて手を離そうとする。
ほんの少し力をいれるだけで、歩美は手をほどくことができなくなる。
危ないな。可愛いが。
俺たちは見つめあった。
匠の声が聞こえた。
「あーあ、もう完全に二人の世界だよ」
すまないがその通りだ。
今すぐどこかへ二人きりで行ってしまいたい。
香里が歩美の名を呼んだ。
歩美が顔をそちらに向けたので、しぶしぶ俺もそうする。
皆が笑って、言った。
『おめでとう』
ちょっと面食らった。
歩美も同じのようだ。
だがまあ...悪くないな。
『ありがとう』