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獣人専用高校で人間だけど恋愛します

#55

俺の気持ち

歩美の視線はさっきから、俺の頭に向けられたままだ。
それも可愛い。

「触るか?」
「えっいいの?」

待ってましたとでもいうように言うものだから、おかしくなって笑ってしまった。

「勿論」

おそるおそる手を伸ばしてきて、耳に触れられる。
優しく撫でられるたびに、くすぐったくて、後少し変な気分になる。
歩美は何を考えているのか、ころころと表情が変わっている。

「隼人」
「何だ?」
「私さぁ、人間なんだけど」
「知ってる」

面食らったような顔の歩美も可愛い。

「...何で?」
「いや、知ってはなかったけど、そうなんだろうなーみたいな」

しばらくして、急に話が変わった。
歩美が不機嫌そうだ。

「この前一緒に歩いてた女の人って誰なの」

何だ?何の話だ?

「腕、組んでたじゃん」

歩美の声が冷たい。
心臓が凍った。

「ち、違う、あの人は...先輩だ。バスケ部マネージャーの」
「その人と腕を組んで、仲良く歩いてたってこと?」

何か言わないと、と思うと言葉がたどたどしくなってしまう。
これではまるで肯定しているみたいじゃないか。
違う、違うんだ。
やっと思いが届いたのに。
半ば叫ぶような形で、俺は声を上げた。

「本当に何も感情は抱いてない!面倒だったから無視しただけなんだ」

これは本当だ。3分の2くらい。
あのときは...歩美の...その...下着の話をされたんだった。
それでつい聞いてしまった。
だがそんなことは口がさけても言えない。

歩美は仕方ないなという顔をした。

「分かった、分かったから。今回だけだからね」

勿論だ。
胸に刻み込んでいると、歩美に顔をそらされた。

「何でこっちを見てくれないんだ」
「眩しいんだもん」

すねたようにそう言われる。
はあ...どこまで可愛いんだ。

「...ファーストキス、奪われたんだけど」

一瞬言葉が理解できなかったが、その後無性に嬉しくなる。
そうか。歩美も初めてだったのか。

「俺もだよ」

歩美は信じられないという顔をした。
こっちこそ、歩美みたいないい女を捕まえなかった男がいないことが信じられない。
感謝はするけどな。

「俺は一途なんだよ」
「でも私と出会ったのはちょっと前じゃん」

それはそうだ。
運命だとか言っても、きっと信じてもらえないな。
なるべく伝わるように言ってみる。

「んー、でも分かってた。いつか歩美と出会えるって」

歩美は顔をほころばせた。
俺は勿論そうだが、歩美も大概俺に惚れているよな。
幸せだ。
立ち上がって歩美の手をとる。

「さぁ、皆に報告しに行かないとな」
「...え?」

作者メッセージ

旅行に行ってきました。

2025/03/23 22:28

まっちゃん ID:≫ 7tcdpCk/fMi.Q
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