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獣人専用高校で人間だけど恋愛します

#46

補習

俺が図書館の中を歩いていると、黒い髪が視界の端に映った。
歩美だ。金髪と、男一人と一緒にいる。勉強か?
羨ましい。俺だってアイツに教えてやりたい。
...誘って、みるか。今度。

そう考えながら、俺は何をしにきたのか忘れて、ぼーっとしていた。



テスト返しのときに、歩美...主に金髪の声がした。
アイツら補習なのか。

放課後、俺は教室に残った。
歩美の後ろの席に座る。
どうやって話しかけるべきか...
先生にスパルタ指導されている金髪を除いた女は、全員こちらをチラチラと見ている。
それなのに、歩美はこちらを気にしていない。俺が後ろの席にいることも、俺がこの教室にいることさえも知らないと思う。
俺はシャープペンシルを握りしめた。
なるべく優しく、歩美の背中をちょんちょんとつついてみた。
歩美が振り返る。
ああ、やっとこっちを向いた。

「? あ、隼人くん」
「...隼人でいい」
「どうしたの、隼人」

嬉しい。下の名前で呼ばれると、それだけでどうしようもなく舞い上がってしまう。
俺は図書館にどうやって誘うか迷ったが、2人きりは緊張してしまうかと思って、あの金髪を誘うことにした。

「この前、図書館で一緒にいた女...」

すると、あろうことか、歩美は笑ってこう言った。

「あの人男の人だよ」

男?
お前は男とあんなに仲がよかったのか?距離が近かったのか?二人っきりになったのか?
頭が痛くなってきた。
俺は立ち上がって、金髪のところに向かう。
プリントは一枚も終わっていない。
金髪は俺に気付くと、げっという顔をした。

「何?何の用?」
「お前は...女か」

一瞬金髪の動きが止まった。
はあ?という声がしてくる。

「女ですけど。まだ何か?」

不機嫌そうにそう言ってくる。
つまり早く去れということか。
...まあ勘違いでよかった。俺は安堵した。
席に戻ってさっさとプリントを終わらせる。
歩美は一生懸命頑張っているようだったから、何も言わなかった。
机に伏せて、眠ろうとする。
...眠れない。
そのとき、誰かの手が俺のプリントに伸びる。
たぶん...いや絶対歩美だ。
俺は顔を上げた。歩美がびっくりしている。
歩美は言った。

「...お、教えてクダサイ...」

最後の方は小さくてほとんど聞こえなかった。

何枚かプリントを終わらせた後、歩美がこちらを見つめてくる。
誉めてほしいのか?
俺は歩美の頭に手を置いた。
そのまま撫でてやる。
歩美は驚いていたが、嫌がってはいなかった...と思う。
小さな頭だった。つい撫ですぎた。

作者メッセージ

隼人の思考が不思議...
お昼は二人で食べたくせに。

シャープペンシルって英語で何て言うか知ってますか?
言いませんけど。笑
違う!意地悪ではない!!知らないわけでもない!!
自分で調べることに意義があるんです。うん。

2025/02/27 05:39

まっちゃん ID:≫ 7tcdpCk/fMi.Q
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