獣人専用高校で人間だけど恋愛します
しばらく走って、少し前に歩美がいるのを見つけた。
気づいていないようだったから、音をたててやる。
歩美はそろそろと振り返って、俺の姿を見ると、驚いたような、安心したような顔をした。
「銀髪さん...」
「銀髪?」
俺のことか?
俺はなるべく歩美のことを知らないふりをして聞いた。
「...迷子か?」
「ま、迷子です...」
もう少し話をしていたかったから、俺は嘘をついた。
「俺もだ」
俺は歩美を木の下に連れていった。
知らないうちに、歩美も疲れているだろうと思ったから。
歩美と話せるのが嬉しくて、つい俺のことを話しすぎた。
呆れられているだろうか。
女は話すことが好きで、人の話なんか聞かないから。
俺は心配になって、歩美を見た。
歩美は、困ったように視線をさ迷わせて、でも結局目を合わせてくれた。
可愛い。
こんなに近いと、嫌でもあの金髪の匂いがする。
「おい」
「! な、何?」
「...匂い...」
「え」
歩美は何だか慌てた顔をしている。
誤魔化すように笑った。
何だ、そんなに言いたくないことがあるのか。
歩美は観念したように言った。
「...香里につけてもらったんだよね。あっ香里っていうのは友達だよ」
そんなことわざわざ言わなくても分かる。
そうか、こいつ...人間か。
髪も黒い。
...そんなやつに頼まなくたって、俺がいくらでもつけてやるのに。
俺が考えていることなんて、歩美は1つも分かってないと思う。
しょうがないから言ってやる。
「そんなもの...」
歩美は不思議そうにしてこちらを見る。
黒い大きな瞳に、俺が映っている。俺だけが。
それがすごく嬉しい。
「そんなもの、俺に頼め」
...絶対分かってない。
こんなこと言ったのなんて初めてだ。
俺はもう一度言った。
「だから、俺が匂いをつけてやる」
「なっ...えっ?」
ああもう、焦れったいな。
俺は頭を歩美の首筋に押し付けた。
白くてすべすべだ。心地いい。
少し金髪の匂いが混じっているのが気にくわないが、歩美の香りがする。
しばらくして、俺は顔をあげる。
よかった。やっと...
「俺の匂い」
気づいていないようだったから、音をたててやる。
歩美はそろそろと振り返って、俺の姿を見ると、驚いたような、安心したような顔をした。
「銀髪さん...」
「銀髪?」
俺のことか?
俺はなるべく歩美のことを知らないふりをして聞いた。
「...迷子か?」
「ま、迷子です...」
もう少し話をしていたかったから、俺は嘘をついた。
「俺もだ」
俺は歩美を木の下に連れていった。
知らないうちに、歩美も疲れているだろうと思ったから。
歩美と話せるのが嬉しくて、つい俺のことを話しすぎた。
呆れられているだろうか。
女は話すことが好きで、人の話なんか聞かないから。
俺は心配になって、歩美を見た。
歩美は、困ったように視線をさ迷わせて、でも結局目を合わせてくれた。
可愛い。
こんなに近いと、嫌でもあの金髪の匂いがする。
「おい」
「! な、何?」
「...匂い...」
「え」
歩美は何だか慌てた顔をしている。
誤魔化すように笑った。
何だ、そんなに言いたくないことがあるのか。
歩美は観念したように言った。
「...香里につけてもらったんだよね。あっ香里っていうのは友達だよ」
そんなことわざわざ言わなくても分かる。
そうか、こいつ...人間か。
髪も黒い。
...そんなやつに頼まなくたって、俺がいくらでもつけてやるのに。
俺が考えていることなんて、歩美は1つも分かってないと思う。
しょうがないから言ってやる。
「そんなもの...」
歩美は不思議そうにしてこちらを見る。
黒い大きな瞳に、俺が映っている。俺だけが。
それがすごく嬉しい。
「そんなもの、俺に頼め」
...絶対分かってない。
こんなこと言ったのなんて初めてだ。
俺はもう一度言った。
「だから、俺が匂いをつけてやる」
「なっ...えっ?」
ああもう、焦れったいな。
俺は頭を歩美の首筋に押し付けた。
白くてすべすべだ。心地いい。
少し金髪の匂いが混じっているのが気にくわないが、歩美の香りがする。
しばらくして、俺は顔をあげる。
よかった。やっと...
「俺の匂い」