無事合宿からも帰ってきて、私は久しぶりに買い物に行くことにした。
デパートに着いて、お店を見ながら考える。
お土産買っていこうかな。
えーっと、香里でしょ、隼人、鈴ちゃん、匠、大和君。
慧さんは...止めといた方がいいよね。
何がいいかな。

香里にはこのお揃いのキーホルダー。
鈴ちゃんには入浴剤にして、一緒に入ろうかな。
匠と大和君はこのTシャツなんてどう？
...隼人にはこのレザーブレスレット。

喜んでくれるかな。

そういえばまだ自分に何も買ってない。
どうしよう、でもかわいい服を着ておしゃれする機会があんまりないしなぁ。



私が服を見ていると、鏡に山吹色が映っているのが見えた。
あれ、もしかして大和君？
私は声をかけた。

「大和君？大和君だよね」
「あれっ、歩美ちゃん!?偶然だね」
「うん、びっくり。買い物してるの？」
「そう、Tシャツとズボン買いに来たんだけど。」

えっTシャツですって？
もう買っちゃったよ。

「...私さ、大和君にお土産買ったんだ。Tシャツ。」
「そうだったの!?ありがとう、ごめんね、言わせちゃって。じゃあさ、一緒にズボン選んでくれない？」
「もちろん。センスはないけど」


それから一緒にお昼を食べて、一緒に寮に帰った。

「今日は楽しかった、ありがとう」
「こちらこそ。また遊ぼうね」

それから皆にお土産を渡して、鈴ちゃんと一緒にお風呂に入って、１日を終えた。