「よっしゃ、いくぞ!」
『おーっ!!』

青空の下、匠の掛け声にあわせて円陣をくんでいる。香里まで...
...やる気があるのは大変素晴らしいことだと思うんです。
でももうちょっと周りを見て...


「えーっと、まず水をくんでくる係と、野菜を切る係にわかれよう。
　どうする?」

香里が聞く。
なるべく匠とは一緒になりたくないな。
匠が手を挙げた。

「俺、野菜やるよ」

慌てて私も言った。

「じ、じゃあ、私は水やる」
「歩美がするなら私も!野菜はよろしくねー」

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...ってことで香里と林の中に入ったのが20分くらい前。
なぜはぐれた!?!?
いつの間にかいなくなってたんだよね、香里が。
ちょっと恥ずかしくても手とか繋いでおけばよかった...
もう遅いけど。
こういうときってどうするべきなの?
動くべき?待っておくべき?
地図も香里が持ってるし。
危ない動物とかは出ないはずなんだけど...
心配してるかな、そもそも私がいなくなったことに気づいてる?
そう思いながら歩いていたとき。

ガサッ

ひっ...
後ろから今、音がしたような...
おそるおそる振り向くと、そこには銀髪さんがいた。