神の手違いで異世界送りになった件〜自由気ままにレベルアップで異世界ライフ〜
僕はなぜか広い宇宙の真ん中に立っていた。いや、宇宙に真ん中にあるのかわからないけど、でもここは明らかに宇宙だ。
真っ暗な空間にキラキラと輝く星々を僕はただ見つめることしかできなかった。1分間たっぷりの沈黙が流れた後に、僕の思考が進み始めた。
なぜ僕は宇宙にいるのか。そもそも本当にここは宇宙なのか?なぜ呼吸はできるのだろうか。宇宙といえばあの無重力という浮遊感があるはずだが…僕は明らかに立っていた。
膝を曲げ、しゃがんで屈伸をしてみる。足元をみるとやはり、床のように感じられる。でもどう見ても足には床があるようには思えない。特殊な加工映像にもみえなくはないが明らかに違う。謎は深まる一方だ…
「あなたが黒蜜さんですね?」
床をしゃがんでまじまじと見つめる僕の背後から青年のような透き通る声が聞こえた。バッと後ろを振り返ると自分より頭一つ低い紫色の髪をした男の子がいた。
年齢で言うなら15歳くらいの子だ。まさに美少年である。こんな真っ黒な宇宙空間に全身白の服を着ているためより目立っている。
「え…っと、この空間で黒蜜なんて僕くらいだし、間違ってはないですね」
苦笑しながら答える。黒蜜神奈斗、それが僕の名前である。目に前の少年は申し訳なさそうな顔で喋り始めた。
「ありがとうございます。では、黒蜜さん単刀直入にいいますがあなたは神隠しに合いました」
僕の思考を停止させるのには十分な言葉だった。
そもそも『神隠し』とはある日突然と人間が姿を消すという謎現象。まあ実際は迷子、夜逃げ、失踪、拉致、誘拐、事故、殺害などが原因なのだが。
まさか本当に神隠しは存在するのか…都市伝説とかと思ってたんだけど。神隠しとかいえば僕は今から名前の一部でも取られるのかな。『黒蜜神奈斗だと?贅沢な名前だね〜今日からお前は神だ』なんちって。
「ええっと…つまり僕は死んだのですか?」
「いえ、死んではいません。そうですね…あなたは今も生きています」
「生きてはいる…まあ確かに、霊体にしては少し生々しいというか」
「はい。あなたは、もといた世界の次元の歪みの中に入ってしまったのです。それも、私たちのミスで…申し訳ないです」
少年は、深くお辞儀をし謝罪をする。
「いえ、いえ、別にわざとしたとかじゃないんだし、誰にでもミスはありますから」
まあ、ミスなら仕方ないか…元いた世界に大した思いれも後悔もないからね。ああ、でも妹は悲しむかな…僕の唯一の家族だったんだけどな。こればっかりはどうしようもないよな。
「お優しいですね黒蜜さんは」
「ははは…そんなことはないですよ」
苦笑するしかなかった。僕はそんな立派な人間じゃない。なんの努力もできない無能な人間なんだ。
「それではこれからについて話をさせていただきます」
「これから?」
「はい。もう黒蜜さんの世界では死んだことになっています。そう言う設定にしました。ですが、先ほども言いましたがこのような事態が起きたのもこちら側のミスであります。もとの世界には戻れませんが、黒蜜さんにはこれから別の世界に転生してもらいます」
「転生…」
転生…黒蜜は年頃の男である。この言葉を聞くだけで心が躍るのだ。どうやら少し興味が湧いたようだ。
転生とか、ラノベやアニメでしか起きないはずなのに…とうとう僕にも出番が回ってきたのかな。いや、へんなこと考えるのはやめよう。とりあえず僕は別の世界に転生すると言うことだ。
「黒蜜さんが行く世界では剣や魔法の世界です。元いた世界ほど発展はしていませんが、それでも驚くことがおおいでしょう。もちろんなにも手ぶらで行かせることはないです。こちら側でしっかりある程度の準備はしておきましたので」
「は、はあ」
話に追いつけない…なんだかすごいことが起きようとしているのはわかるんだよ。
「今回の件は私たちのせいです。そのため少しだけあなたにはギフトを差し上げます」
「ギフト?」
「そうです。今からいく世界でも生きていけるようにです。ステータスオープンっと言ってみてください」
「ステータス、オープン?」
「ボンっ」
すると目の前に半透明の青みがかかったタッチパネルのようなものが映し出された。
ーーーーーーーーーーーー
[クロミツ・カナト(17)男]
身長175cm体重57kg
称号:神隠しに出会った男
Lve:0
体力:300/300
魔力100/100
その他:なし
ーーーーーーーーーーーー
「これが私たちからのギフトです。向こうの世界での生活を快適にするために、特別に用意してもらいました。魔法の属性もあとで表示されるでしょうから、またあとで確認してみてください」
「RPGゲームみたいですね…」
「あなたの世界ではそう言うものが確かにありますね」
「聞きたいのですが、あなたは…神?ですか?」
「いえ、私は神ではありません。族のいう『天使』とでも言いましょうか。私たちの仕事は死んだ人の行先や、こういった神隠しにあった人たちの対応をするのです。稀に混乱して暴走する方がいるのですが今回は安心しました。神は存在しますがもっと上のところにいるのでここでは出会いませんね」
神っているのかよ。宗教的なものあまり信じてなかったけど、存在するのか。
「では、僕が行く世界では同じ世界からきた人がいるのでしょうか?」
「そうですね…過去に行ったのは2名ですね。これ以上の情報は言えません」
「ありがとうございます」
それにしても、異世界…ふへへへへ…
冷静を保つのもやっとである黒蜜は、極度の興奮状態である。無理もない…高校生である黒蜜からしてみればロマンでしかないから。今や剣と魔法のことで頭がいっぱいいっぱいなのだ。
「ふふ…まあ頑張ってください。あ、一応鉄剣と1ヶ月分の食料だけ用意されます。一定のレベルになれば他にギフトがもらえるでしょう。魔法は常にイメージすることが大切ですよ。言語、文字は理解できるようにしておきますのでご安心を」
「わかりました。そういえば名前…」
「ああ!私としたことが…私の名前はカシエルです」
にっこりとカシエルが笑うのをみて僕は白い光に包まれた。
真っ暗な空間にキラキラと輝く星々を僕はただ見つめることしかできなかった。1分間たっぷりの沈黙が流れた後に、僕の思考が進み始めた。
なぜ僕は宇宙にいるのか。そもそも本当にここは宇宙なのか?なぜ呼吸はできるのだろうか。宇宙といえばあの無重力という浮遊感があるはずだが…僕は明らかに立っていた。
膝を曲げ、しゃがんで屈伸をしてみる。足元をみるとやはり、床のように感じられる。でもどう見ても足には床があるようには思えない。特殊な加工映像にもみえなくはないが明らかに違う。謎は深まる一方だ…
「あなたが黒蜜さんですね?」
床をしゃがんでまじまじと見つめる僕の背後から青年のような透き通る声が聞こえた。バッと後ろを振り返ると自分より頭一つ低い紫色の髪をした男の子がいた。
年齢で言うなら15歳くらいの子だ。まさに美少年である。こんな真っ黒な宇宙空間に全身白の服を着ているためより目立っている。
「え…っと、この空間で黒蜜なんて僕くらいだし、間違ってはないですね」
苦笑しながら答える。黒蜜神奈斗、それが僕の名前である。目に前の少年は申し訳なさそうな顔で喋り始めた。
「ありがとうございます。では、黒蜜さん単刀直入にいいますがあなたは神隠しに合いました」
僕の思考を停止させるのには十分な言葉だった。
そもそも『神隠し』とはある日突然と人間が姿を消すという謎現象。まあ実際は迷子、夜逃げ、失踪、拉致、誘拐、事故、殺害などが原因なのだが。
まさか本当に神隠しは存在するのか…都市伝説とかと思ってたんだけど。神隠しとかいえば僕は今から名前の一部でも取られるのかな。『黒蜜神奈斗だと?贅沢な名前だね〜今日からお前は神だ』なんちって。
「ええっと…つまり僕は死んだのですか?」
「いえ、死んではいません。そうですね…あなたは今も生きています」
「生きてはいる…まあ確かに、霊体にしては少し生々しいというか」
「はい。あなたは、もといた世界の次元の歪みの中に入ってしまったのです。それも、私たちのミスで…申し訳ないです」
少年は、深くお辞儀をし謝罪をする。
「いえ、いえ、別にわざとしたとかじゃないんだし、誰にでもミスはありますから」
まあ、ミスなら仕方ないか…元いた世界に大した思いれも後悔もないからね。ああ、でも妹は悲しむかな…僕の唯一の家族だったんだけどな。こればっかりはどうしようもないよな。
「お優しいですね黒蜜さんは」
「ははは…そんなことはないですよ」
苦笑するしかなかった。僕はそんな立派な人間じゃない。なんの努力もできない無能な人間なんだ。
「それではこれからについて話をさせていただきます」
「これから?」
「はい。もう黒蜜さんの世界では死んだことになっています。そう言う設定にしました。ですが、先ほども言いましたがこのような事態が起きたのもこちら側のミスであります。もとの世界には戻れませんが、黒蜜さんにはこれから別の世界に転生してもらいます」
「転生…」
転生…黒蜜は年頃の男である。この言葉を聞くだけで心が躍るのだ。どうやら少し興味が湧いたようだ。
転生とか、ラノベやアニメでしか起きないはずなのに…とうとう僕にも出番が回ってきたのかな。いや、へんなこと考えるのはやめよう。とりあえず僕は別の世界に転生すると言うことだ。
「黒蜜さんが行く世界では剣や魔法の世界です。元いた世界ほど発展はしていませんが、それでも驚くことがおおいでしょう。もちろんなにも手ぶらで行かせることはないです。こちら側でしっかりある程度の準備はしておきましたので」
「は、はあ」
話に追いつけない…なんだかすごいことが起きようとしているのはわかるんだよ。
「今回の件は私たちのせいです。そのため少しだけあなたにはギフトを差し上げます」
「ギフト?」
「そうです。今からいく世界でも生きていけるようにです。ステータスオープンっと言ってみてください」
「ステータス、オープン?」
「ボンっ」
すると目の前に半透明の青みがかかったタッチパネルのようなものが映し出された。
ーーーーーーーーーーーー
[クロミツ・カナト(17)男]
身長175cm体重57kg
称号:神隠しに出会った男
Lve:0
体力:300/300
魔力100/100
その他:なし
ーーーーーーーーーーーー
「これが私たちからのギフトです。向こうの世界での生活を快適にするために、特別に用意してもらいました。魔法の属性もあとで表示されるでしょうから、またあとで確認してみてください」
「RPGゲームみたいですね…」
「あなたの世界ではそう言うものが確かにありますね」
「聞きたいのですが、あなたは…神?ですか?」
「いえ、私は神ではありません。族のいう『天使』とでも言いましょうか。私たちの仕事は死んだ人の行先や、こういった神隠しにあった人たちの対応をするのです。稀に混乱して暴走する方がいるのですが今回は安心しました。神は存在しますがもっと上のところにいるのでここでは出会いませんね」
神っているのかよ。宗教的なものあまり信じてなかったけど、存在するのか。
「では、僕が行く世界では同じ世界からきた人がいるのでしょうか?」
「そうですね…過去に行ったのは2名ですね。これ以上の情報は言えません」
「ありがとうございます」
それにしても、異世界…ふへへへへ…
冷静を保つのもやっとである黒蜜は、極度の興奮状態である。無理もない…高校生である黒蜜からしてみればロマンでしかないから。今や剣と魔法のことで頭がいっぱいいっぱいなのだ。
「ふふ…まあ頑張ってください。あ、一応鉄剣と1ヶ月分の食料だけ用意されます。一定のレベルになれば他にギフトがもらえるでしょう。魔法は常にイメージすることが大切ですよ。言語、文字は理解できるようにしておきますのでご安心を」
「わかりました。そういえば名前…」
「ああ!私としたことが…私の名前はカシエルです」
にっこりとカシエルが笑うのをみて僕は白い光に包まれた。