【質問コーナー開催、コメントしてね】真実、誠実の優等生
少し前。
シエル「うわ…絵画めっちゃある」
あのとき私は、シエルや黄夏ちゃんと一緒に、屋敷の道を歩いていた。
覚えているのは、統一性のない、不気味な絵画の整列だ。
レイル「ここまで並んでると、皆私たちを見てるみたいで不気味ね…」
そんなことを言ったときだった。
____[明朝体]レイルは、出来損ないの馬鹿娘。[/明朝体]
レイル「…っ」
シエル「?お姉ちゃん?」
____[明朝体]なんでもできるシエルに比べて、貴女にどんな価値があるのかしら?
[/明朝体]
レイル「…お、かあさん…?」
シエル「お姉ちゃん!?どうしたの!?」
お母さんの声で、いつかよく聞いたことを言われる。
____[明朝体]あなたは失敗作なの。[/明朝体]
レイル「……っ」
本当にそこにお母さんがいるかのように。
____[明朝体]もう、誰からもいらない存在なのよ。[/明朝体]
レイル「…ちが、わたしだって…いっぱい、ひとの、やくにたって…」
シエル「お姉ちゃん!!!」
ぐるぐるふわふわとした混沌を、シエルの声で抜け出した。
シエル「落ち着いてよ…。」
レイル「……ごめんね。シエル…」
黄夏「…」
レイル「…」
思えばあの時、「ここは精神を揺さぶられるから、皆気にしたら負けよ」とか言えばよかったな。
さっきの言葉が渦巻いて、周りの事なんにも見えてなかった。
最低最悪。…私、やっぱり救いようがないわ。
[水平線]
レイル「…とんでもない夢の二本立てね」
この間の屋敷の夢と、あと…
たくさんの神様?や天使が、会議をしている夢。
何が何だかわからないわ。
レイル「…夢日記につけておきましょう」
このところずっとそうね。
お母さんにひどくされる夢と、屋敷でのあの出来事の夢。
その二つを永遠に見させられている。
…まあ今日は、不思議な夢も見たけれど…
レイル「おはよう、ささみ」
ささみ「ミャーオ」
飼い猫のささみの頭をなでる。
ささみだけは、今日もかわいいわね。
[水平線]
黄夏視点
黄夏「レイル先輩、なんか元気ないっすね」
レイル「そう?」
黄夏「あからさまに顔色が最悪っすよ」
レイル「あはは…最近、寝不足なのよ」
黄夏「そんな…大丈夫なんですか?心配だなあ」
ま、かくいうわたしも、最近は変な夢のせいで寝ざめが最悪。
街灯もない公園で、顔が見えない少年と笑う幼い少女。
「夏樹くーん!」
名前を呼ぶと、返事をしてくれる。
「なあに、美黄ちゃん!」
他愛もない会話の中に…突然、血がフラッシュバックする。
もうこれ以上、思い出させないとでも言うかのように、そこでいつも夢は途切れる。
黄夏「美黄…」
レイル「?どうしたの?」
黄夏「なんでもないっすよ」
…その名前、あんまり聞きたくないんだよなぁ。
シエル「うわ…絵画めっちゃある」
あのとき私は、シエルや黄夏ちゃんと一緒に、屋敷の道を歩いていた。
覚えているのは、統一性のない、不気味な絵画の整列だ。
レイル「ここまで並んでると、皆私たちを見てるみたいで不気味ね…」
そんなことを言ったときだった。
____[明朝体]レイルは、出来損ないの馬鹿娘。[/明朝体]
レイル「…っ」
シエル「?お姉ちゃん?」
____[明朝体]なんでもできるシエルに比べて、貴女にどんな価値があるのかしら?
[/明朝体]
レイル「…お、かあさん…?」
シエル「お姉ちゃん!?どうしたの!?」
お母さんの声で、いつかよく聞いたことを言われる。
____[明朝体]あなたは失敗作なの。[/明朝体]
レイル「……っ」
本当にそこにお母さんがいるかのように。
____[明朝体]もう、誰からもいらない存在なのよ。[/明朝体]
レイル「…ちが、わたしだって…いっぱい、ひとの、やくにたって…」
シエル「お姉ちゃん!!!」
ぐるぐるふわふわとした混沌を、シエルの声で抜け出した。
シエル「落ち着いてよ…。」
レイル「……ごめんね。シエル…」
黄夏「…」
レイル「…」
思えばあの時、「ここは精神を揺さぶられるから、皆気にしたら負けよ」とか言えばよかったな。
さっきの言葉が渦巻いて、周りの事なんにも見えてなかった。
最低最悪。…私、やっぱり救いようがないわ。
[水平線]
レイル「…とんでもない夢の二本立てね」
この間の屋敷の夢と、あと…
たくさんの神様?や天使が、会議をしている夢。
何が何だかわからないわ。
レイル「…夢日記につけておきましょう」
このところずっとそうね。
お母さんにひどくされる夢と、屋敷でのあの出来事の夢。
その二つを永遠に見させられている。
…まあ今日は、不思議な夢も見たけれど…
レイル「おはよう、ささみ」
ささみ「ミャーオ」
飼い猫のささみの頭をなでる。
ささみだけは、今日もかわいいわね。
[水平線]
黄夏視点
黄夏「レイル先輩、なんか元気ないっすね」
レイル「そう?」
黄夏「あからさまに顔色が最悪っすよ」
レイル「あはは…最近、寝不足なのよ」
黄夏「そんな…大丈夫なんですか?心配だなあ」
ま、かくいうわたしも、最近は変な夢のせいで寝ざめが最悪。
街灯もない公園で、顔が見えない少年と笑う幼い少女。
「夏樹くーん!」
名前を呼ぶと、返事をしてくれる。
「なあに、美黄ちゃん!」
他愛もない会話の中に…突然、血がフラッシュバックする。
もうこれ以上、思い出させないとでも言うかのように、そこでいつも夢は途切れる。
黄夏「美黄…」
レイル「?どうしたの?」
黄夏「なんでもないっすよ」
…その名前、あんまり聞きたくないんだよなぁ。