【質問コーナー開催、コメントしてね】真実、誠実の優等生
黄夏視点
ざっくり切られていたレイル先輩の背中の傷が、少しずつ塞がっていく。
シエル「…あ、傷が…。…よかったぁ」
黄夏「…レイル先輩…っ」
レイル「…黄夏ちゃん…ごめんね、心配かけて。」
黄夏「謝らないでください!…でも、もう一人で抱え込まないでくださいよ。
…わたし全然知らなかったんですからね!さっきのレイルさんの話…」
レイル「…そうね。ごめ…ううん。ありがとう。」
コツン
黄夏「?」
レイル「…これは…?」
シエル「あ!それもしかして、[太字]サファイアの指輪[/太字]じゃない?!」
レイル先輩の頭に落ちて来たその指輪は、わたしにはやっぱり鈍く光って見えて。
レイル「…綺麗」
レイル「…[太字]神様が認めてくれたのかしら[/太字]」
シエル「…そうだったら、いいね!」
レイル「…そうね!」
アルト「…あのさ。
今言うことじゃないかもしれないんだけど、ここからどうやって帰るわけ」
黄夏「……あ」
[水平線]
レイル視点
黄夏「完全に失念してた!!ここ深海だよね、どうしよう!?」
レイル「う、う~ん…」
シエル「泳いでいく…のは無理があるよねえ…うーんうーん、どうしよう~!」
ソプラノ「…私に案がある」
神威「えっ!?」
アルト「どーいうことだ」
ソプラノ「多分だが…これは遺跡じゃなくて[太字]沈没船[/太字]じゃないかと思う」
アルト「( ゚Д゚)ハァ?」
レイル「え?でも遺跡って本には…」
ソプラノ「遺跡なら、なぜ[太字]ロープと碇が放置されていたんだ?[/太字]
…まぁ、どのみちこの奥に進まないと確証はないが…皆、ついてきてくれ」
シエル「お、お~。…ほんとに船なのかなぁ…」
[水平線]
ソプラノ「ビンゴだ」
黄夏「…おぉ…」
この部屋には確かに、ハンドルなどがあり、正面には大きな窓もある。
操舵できる人がいれば、操作可能みたいだ。
アルト「んで、それがわかったからどうすんだ?」
ソプラノ「無論。この船を操舵して深海を抜ければいい」
アルト「…はっ?」
神威「ええ!?でもそういうのって特別な技術がいるんじゃ…」
ソプラノ「…私の生まれは港町。灯台守の元で生まれてね。
…この世界の灯台守っていうのは、船を使って海の安全を守る役割をしているんだ」
黄夏「…と、いうことは…つまり…」
ソプラノ「そう。私が操舵するよ。」
シエル「ええええぇぇぇえ!!!」
神威「できるんですか?!操縦できるんですか!?」
ソプラノ「まぁ、あんまり複雑なものじゃなければ」
アルト「…初耳」
ソプラノ「言ってなかったか?」
アルト「聞いてねえ!」
神威「じゃあ、じゃあ!!「おもかーじ!!」ってやつやってくれるんですか!?」
ソプラノ「やろうか、後でな」
神威「わーい!!」
[水平線]
正面の窓から、深海の青さが一望できる。
ソプラノ「…それでは、面舵、一杯!!」
ゴゴゴゴ…
シエル「うわうわうわ!!揺れてる揺れてる!」
レイル「操作できてるってことね!…凄いわ…!」
黄夏「うわーっ!すごいすごい、青いです!!」
神威「お魚だーっ!!」
アルト「…はしゃぎすぎだろ…ってツッコむのがオレ(最年少、16歳)なのはなんで!!!」
海をどんどん進んでいく。
レイル「…」
ふと、左手の親指にはめたサファイアの指輪を見る。
海の光に負けないくらい、強く輝くその宝石は。
今までずっと沈んでいた心を、少しずつ引き上げてくれる気がする。
深海からこうして進む船のように、広い世界へ連れて行ってくれる気がする。
すぐには変われないかもしれないけれど、自分に誠実でいること。
周りに誠実でいること、頑張ってみようかな。
シエル「ねえ、お姉ちゃん!」
レイル「何?」
シエル「…[太字]この世界があって…そして、この世界にみんながいて…
…お姉ちゃんがいてよかった![/太字]」
レイル「…ええ。[太字]私も。
シエルがいて…生まれてきて本当によかったわ![/太字]」
ざっくり切られていたレイル先輩の背中の傷が、少しずつ塞がっていく。
シエル「…あ、傷が…。…よかったぁ」
黄夏「…レイル先輩…っ」
レイル「…黄夏ちゃん…ごめんね、心配かけて。」
黄夏「謝らないでください!…でも、もう一人で抱え込まないでくださいよ。
…わたし全然知らなかったんですからね!さっきのレイルさんの話…」
レイル「…そうね。ごめ…ううん。ありがとう。」
コツン
黄夏「?」
レイル「…これは…?」
シエル「あ!それもしかして、[太字]サファイアの指輪[/太字]じゃない?!」
レイル先輩の頭に落ちて来たその指輪は、わたしにはやっぱり鈍く光って見えて。
レイル「…綺麗」
レイル「…[太字]神様が認めてくれたのかしら[/太字]」
シエル「…そうだったら、いいね!」
レイル「…そうね!」
アルト「…あのさ。
今言うことじゃないかもしれないんだけど、ここからどうやって帰るわけ」
黄夏「……あ」
[水平線]
レイル視点
黄夏「完全に失念してた!!ここ深海だよね、どうしよう!?」
レイル「う、う~ん…」
シエル「泳いでいく…のは無理があるよねえ…うーんうーん、どうしよう~!」
ソプラノ「…私に案がある」
神威「えっ!?」
アルト「どーいうことだ」
ソプラノ「多分だが…これは遺跡じゃなくて[太字]沈没船[/太字]じゃないかと思う」
アルト「( ゚Д゚)ハァ?」
レイル「え?でも遺跡って本には…」
ソプラノ「遺跡なら、なぜ[太字]ロープと碇が放置されていたんだ?[/太字]
…まぁ、どのみちこの奥に進まないと確証はないが…皆、ついてきてくれ」
シエル「お、お~。…ほんとに船なのかなぁ…」
[水平線]
ソプラノ「ビンゴだ」
黄夏「…おぉ…」
この部屋には確かに、ハンドルなどがあり、正面には大きな窓もある。
操舵できる人がいれば、操作可能みたいだ。
アルト「んで、それがわかったからどうすんだ?」
ソプラノ「無論。この船を操舵して深海を抜ければいい」
アルト「…はっ?」
神威「ええ!?でもそういうのって特別な技術がいるんじゃ…」
ソプラノ「…私の生まれは港町。灯台守の元で生まれてね。
…この世界の灯台守っていうのは、船を使って海の安全を守る役割をしているんだ」
黄夏「…と、いうことは…つまり…」
ソプラノ「そう。私が操舵するよ。」
シエル「ええええぇぇぇえ!!!」
神威「できるんですか?!操縦できるんですか!?」
ソプラノ「まぁ、あんまり複雑なものじゃなければ」
アルト「…初耳」
ソプラノ「言ってなかったか?」
アルト「聞いてねえ!」
神威「じゃあ、じゃあ!!「おもかーじ!!」ってやつやってくれるんですか!?」
ソプラノ「やろうか、後でな」
神威「わーい!!」
[水平線]
正面の窓から、深海の青さが一望できる。
ソプラノ「…それでは、面舵、一杯!!」
ゴゴゴゴ…
シエル「うわうわうわ!!揺れてる揺れてる!」
レイル「操作できてるってことね!…凄いわ…!」
黄夏「うわーっ!すごいすごい、青いです!!」
神威「お魚だーっ!!」
アルト「…はしゃぎすぎだろ…ってツッコむのがオレ(最年少、16歳)なのはなんで!!!」
海をどんどん進んでいく。
レイル「…」
ふと、左手の親指にはめたサファイアの指輪を見る。
海の光に負けないくらい、強く輝くその宝石は。
今までずっと沈んでいた心を、少しずつ引き上げてくれる気がする。
深海からこうして進む船のように、広い世界へ連れて行ってくれる気がする。
すぐには変われないかもしれないけれど、自分に誠実でいること。
周りに誠実でいること、頑張ってみようかな。
シエル「ねえ、お姉ちゃん!」
レイル「何?」
シエル「…[太字]この世界があって…そして、この世界にみんながいて…
…お姉ちゃんがいてよかった![/太字]」
レイル「…ええ。[太字]私も。
シエルがいて…生まれてきて本当によかったわ![/太字]」