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今作は第1部「能力者たちの詩編歌」、第2部「希望に満てる知識欲」、第3部「誠と偽りの狂情曲」
の続編です。
まだそれらを見ていない人は、先にそちらをご覧いただけると話がわかりやすいと思います。
第1部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1969&no=1
第2部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2089&no=1
第3部→novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2280#JumpTitle

暴言、暴力表現があります。苦手な人は逃げて想像内で柵を飛び越えるサフォーク羊を数えてください((

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【質問コーナー開催、コメントしてね】真実、誠実の優等生

#12

いいこいいこ

シエル視点

シエル「え、あ…あなたは、だれ…なの?」

女の子「…ええ?あなた妹でしょ?わからないんだ。」

シエル「妹って……まさか!!」



女の子「[太字]そう…私はレイル[/太字]。」



レイル「みんなにいいこをまもらされたレイルだよ。」

シエル「…お姉ちゃん…」


レイル「…ねえねえ、シエル。」

シエル「何…かな?」


レイル「[太字]シエルはとーってもいいこだね。[/太字]」

シエル「…え…??」

神威「ど、どういうことだ??」

レイル「[太字]いいこいいこ。………いままでからずーっといいこだったんだねえ。[/太字]」

シエル「…でも、あたしは…」

レイル「そうだね。私のために高校中退したね。」

神威「えっ!?…中退してたの?」

シエル「…うん。…いろいろあってね」


レイル「ねえ今幸せ?」

シエル「え?…うん」


レイル「そうだとおもった。よかったねえ。よかったねえ。」

シエル「…ねえ!さっきから何が言いたいのっ!?」


レイル「[太字]そんなシエルがだーいきらいだよ。[/太字]」

シエル「……え」


レイル「[太字]がんばれば「いいこいいこ」。強がらなくても「いいこいいこ」。
みんなにほめられるシエルが大嫌い。[/太字]」




レイル「[太字]それだけいいにきたの。じゃああとは、おとなの私にまかせるよ。[/太字]」


シエル「………」


ごぽごぽと、泡を立てて。小さなお姉ちゃんが消えていく。


レイル「…うっ…」

起き上がるお姉ちゃんの背中はまだざっくり、斬られたままだ。

シエル「お姉ちゃん…」




レイル「…[太字]全部、小さな私の言う通りよ。[/太字]」



レイル「[太字]シエルにくらべて、なーんにもできない私。
ずっとずっとずーーっとね、私、シエルが嫌いだったみたい。[/太字]」


シエル「…」


レイル「ごめんなさい、皆さん。」


レイル「みんなのグループ名も決めちゃうほど、私はこのグループが好きでした。」


レイル「でも、…もう忘れてください。」


レイル「私の顔も。もう一生、思い出さないでください。」

神威「…そんな…」



シエル「[大文字][太字]嫌だ!!!![/太字][/大文字]」

レイル「…シエル分かって。私はあなたが嫌いなのよ。憎んでいるのよ。」

シエル「[太字]だからこそ嫌!絶対に行かない!![/太字]」


シエル「[太字]あたしのせいでそんなに苦しかったんでしょ!!?
…だったら、だったらあたしが、あたしが前を向かせなきゃ誰にも向かせられないじゃない!![/太字]」


レイル「…ねえお願い!!お願いだからあっちに行ってよ!!…」

レイル「[太字]あんたのせいで、生まれて来た意味がわからないんだから!!!![/太字]」

シエル「…そうだね!ごめんね!!」

レイル「だから離れてよ!!…あなたも嫌でしょう!?」



シエル「…あのねお姉ちゃん。…あたしは[太字]ありのままに生きるよ。[/太字]」

レイル「そうね、だから私なんて捨てれば?もう自由なのよ!」


シエル「だから、[太字]あたしが大好きなお姉ちゃんを見捨てないの。[/太字]」

レイル「…」


シエル「[太字]あたしがありのままで今したいことは、
あなたを救うことなんだよ。[/太字]」


レイル「…………っ、」


シエル「だから文句言ってよ。…憎い妹にさ。」



レイル「…っ私はっ…」


レイル「…私は!!」


シエル「…」


レイル「…………[太字]ずぅっと、報われなくてっ…[/太字]」




レイル「[太字]生まれてきてからずっと、勉強勉強で…[/太字]」

シエル「…うん」


レイル「[太字]沢山頑張ってたのにっ…シエルが生まれてから全部無駄になって![/太字]」


レイル「[太字]それなのに!!あんたはずぅっと私より上にいたのに!!![/太字]」


レイル「[太字]助けようとしてくるんだもん…っ。手をつなごうと、してくるんだもん!![/太字]」


シエル「…うん。」


レイル「[太字]いい子なのは知ってたの!私よりずっといい子なのは!!…だから、嫌いたくなかった![/太字]」


レイル「[太字]嫌いたくなかったのに…っ。…ずっと。心の底で嫌いだったの!![/太字]」



シエル「…、、」



レイル「[太字]…だから、離れっ…[/太字]」



シエル「…[太字]いいこ、いいこ。[/太字]」



レイル「……」


シエル「[太字]世界でいちばんがんばった。[/太字]」


レイル「……バカにしてんの?」


シエル「してるよ」


レイル「はぁ?!」




シエル「『バカ』にしてるんだよ。」


シエル「あたしも今思えば、あんなお母さんに説得なんて効かないし、バカだと思うよ。」



シエル「でも…[太字]バカになったおかげで、あたしはありのままで幸せになれた。[/太字]」



シエル「…[太字]今だけでもいい。…優等生じゃなくて、バカになろうよ。[/太字]」





レイル「………」



シエル「ね」



レイル「…ねえシエル。…私…私っ!!」




レイル「…[太字]いいこかなあ?[/太字]」




シエル「…うん。…いいこだよ。」

作者メッセージ

「バカにする」のところ思いついた時天才かと思いました。

実際は天災です((黙ろう

2025/01/06 23:41

おとうふ ID:≫rpvJPv02lqkiQ
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