朝風高校 2次元研究部
ドアを開け、私は誰もいないと思い挨拶をしなかった。
すると
「あ!先輩!こんにちは!」と元気な声で岩口さんが言った。
私はあまりにも驚きすぎて「い、岩口さん、こ、こんにちはっ!」と言葉を詰まらせた。
「先輩驚きすぎですよー。」
「だ、だって、来るの早いから……」と私は言った。
「結果が知りたかったので早く来ました!」と岩口さんはわくわくしながら言う。
結果……?何の結果だろう、と考えていると、
「紙指輪の結果ですよ!」と岩口さんが言った。
「あっ!」
私は思い出した。
前回、一緒に帰った時に話したんだった。
「先輩!紙指輪やってください!」
「おお、急に?いいけど。」
「次の部活の日、結果教えてください!」
〜紙指輪〜
小さめの紙に自分が行きたい二次元の世界を白い紙に赤ペンで書き、それを丸めて指輪状にしてはめて寝る。
翌朝周りの雰囲気が変わっていればトリップ成功。
紙はテープや結びで固定し、はめる指は自由。具体的に年齢や容姿を書くとより効果的。
私は猫背になり、手をだらんとして「失敗した……」と意気消沈した顔で言った。
「あ……」と岩口さんは残念そうな顔をした。
「だけど何か体が浮かぶような感覚はしたよ!」と私は元気を出させるように言った。
岩口さんの表情はすぐに変わり、「スゴ……!」と言葉を漏らした。
「あ、先輩。」と岩口さんは改まった口調で言った。
「何?」私は緊張した。
「“闇姫様”って知ってますか?」
や、闇姫様……
私は身体が震えた。
〜闇姫様〜
白い紙を半分に折り、本の形になるようにする。
紫か緑のペンで右に行きたい世界、設定、特典を書く。
左には自分がなりたい容姿を書く。
それを手にもつかパジャマのポケットに入れる。
そのまま寝る。
夢で闇姫様に会ったら、[太字]絶対に[/太字]発狂したり、怖いと言わない。
[太字]元の世界に戻れなくなる。[/太字]
で、闇姫様に会ったら落ち着いて「闇姫様、私を〇〇の世界に案内してください」と頼む。
「闇姫様……やろうとしてるの……?」
私はおそるおそる訊いた。
「はい!」
岩口さんは軽く言った。
「危険だよ!」と私は注意した。
「私はやりたいんです!」
岩口さんは真剣な顔で言う。
「だけど……」危ないよ、と言おうとした瞬間、
「私の自由でしょ!」と岩口さんは初めてタメ口で怒った。
私は何も考えられず、「……分かった。」という言葉が反射的に口に出た。
すると
「あ!先輩!こんにちは!」と元気な声で岩口さんが言った。
私はあまりにも驚きすぎて「い、岩口さん、こ、こんにちはっ!」と言葉を詰まらせた。
「先輩驚きすぎですよー。」
「だ、だって、来るの早いから……」と私は言った。
「結果が知りたかったので早く来ました!」と岩口さんはわくわくしながら言う。
結果……?何の結果だろう、と考えていると、
「紙指輪の結果ですよ!」と岩口さんが言った。
「あっ!」
私は思い出した。
前回、一緒に帰った時に話したんだった。
「先輩!紙指輪やってください!」
「おお、急に?いいけど。」
「次の部活の日、結果教えてください!」
〜紙指輪〜
小さめの紙に自分が行きたい二次元の世界を白い紙に赤ペンで書き、それを丸めて指輪状にしてはめて寝る。
翌朝周りの雰囲気が変わっていればトリップ成功。
紙はテープや結びで固定し、はめる指は自由。具体的に年齢や容姿を書くとより効果的。
私は猫背になり、手をだらんとして「失敗した……」と意気消沈した顔で言った。
「あ……」と岩口さんは残念そうな顔をした。
「だけど何か体が浮かぶような感覚はしたよ!」と私は元気を出させるように言った。
岩口さんの表情はすぐに変わり、「スゴ……!」と言葉を漏らした。
「あ、先輩。」と岩口さんは改まった口調で言った。
「何?」私は緊張した。
「“闇姫様”って知ってますか?」
や、闇姫様……
私は身体が震えた。
〜闇姫様〜
白い紙を半分に折り、本の形になるようにする。
紫か緑のペンで右に行きたい世界、設定、特典を書く。
左には自分がなりたい容姿を書く。
それを手にもつかパジャマのポケットに入れる。
そのまま寝る。
夢で闇姫様に会ったら、[太字]絶対に[/太字]発狂したり、怖いと言わない。
[太字]元の世界に戻れなくなる。[/太字]
で、闇姫様に会ったら落ち着いて「闇姫様、私を〇〇の世界に案内してください」と頼む。
「闇姫様……やろうとしてるの……?」
私はおそるおそる訊いた。
「はい!」
岩口さんは軽く言った。
「危険だよ!」と私は注意した。
「私はやりたいんです!」
岩口さんは真剣な顔で言う。
「だけど……」危ないよ、と言おうとした瞬間、
「私の自由でしょ!」と岩口さんは初めてタメ口で怒った。
私は何も考えられず、「……分かった。」という言葉が反射的に口に出た。