三姉妹の恋愛事情
#1
1.イメチェンのとき
「いっ…ぃてててててっ…」
すっきりしたぁ-とトイレを終えて出た時に誰かと衝突してしまって地面に尻もちをついていたいっ…。。
ってそれよりお相手は怪我してないかなっ?!
「あのっ…大丈夫でしたかっ?!」
「うん」
んぇえ?!
衝突してしまったお相手は…
この学園の王子───橘くんこと.橘光南
橘くんを怪我させてしまったらこの学園で私、袋叩きにされるし大騒ぎじゃんっ!!!
「ホントに大丈夫ですかっ?!」
「うん。それより、君、あの三姉妹の恋音さん?」
「あっ、そう[小文字]です[/小文字]…」
三姉妹の中でレベチで地味な私。
お姉ちゃんのみふちゃんは美人で、妹の、めおは可愛らしい。
同じ姉妹なのに地味で目立たない私に少し恥ずかしく思い声が消え入りそうになる。
あっ、でもっ…
"目立たない"は取り消し。
妹と姉は愛らしくて次女は地味だったらある意味目立っているかもしれない。
「前髪長いね…」
「そうなんです…へへっ」
「っ…」
「どうしたんですか?」
少し驚き気味で焦っているようなぎょっとした顔をしているイケメンな橘くん。
「いや…前髪切ったほうがいいと思うよって」
「えぇっ」
急な橘くんの発言にびっくり…
「どうして…?」
「いや…マジで可愛いと思うよ」
「えっ?」
「んじゃっ」
それだけ言ってひらひらと手を振って立ち去っていった橘くん。
***
橘くんにあれを言われて、人生で初めて「変わりたい」って思ってしまった。
いつもは諦めてしまう自分がどこかにいるのに。
────チョキン
目の前には明るい世界。
明日からは広い未来に、自分らしく生きていけるような気がした。
***
月曜日の朝。
教室の入り口で一部の人にぎょっとした驚いた目で見られた。
「え。あれって白咲さん…?」
「めっちゃ変わってる。イメチェンしたのかな」
「結構可愛かったんだ」
"可愛い"だなんて言われてとても恥ずかしくなる。
「えー!はのーん!ついに前髪切ったんだー?!」
「あ、うん」
「超絶かわいいじゃん!」
「そ、そうかなっ」
「きゃぁー!光南くーん!!」
あっ、橘くんきたんだ。
この髪型、橘くんが見たらどうなるかなっ…
"似合ってない"とか言われたらどうしようっ…?!
「やっほ。白咲」
「わっ…橘くんっ…おはよっ!」
「あぁ。ホントに髪切ったんだなっ…!超似合ってる」
「えぇっ、ホントっ…?!」
はぁ…よかった…
とりあえず、一安心。
「うん。かわいすぎる」
「ふぇっ?!」
か、かわいすぎるだとっ?!
そんなの聞いてない!聞いてないっ!
一安心していた心臓がまたドクドクと速い鼓動で走り出す。
「ってか、光南って呼んでよ?」
「えぇっ」
ちょっと!ハードル高すぎるっ!!
む、むりむりむりっ!!!
「恋音だからぁ〜、俺は、はのって呼ぶわ」
なっ、流れ的に私も光南って言わないとダメなのかなっ?!
だけどっ…
「む、むりぃ…」
「なんで?もしかして俺のこと嫌い…?」
「いや、違くて…」
ずるいぞっ!
その子犬みたいなきゅるきゅる瞳攻撃〜〜!!
無意識なんだろうけどね〜?!
「光南くん…」
うぅっ…!!
恥ずかしすぎるんだけどぉっ!!
「へへっ、ありがと〜」
そうこなくっちゃみたいな感じで可愛らしくて、爽やかな笑顔を見せる。
言ってよかった…というやりがいを感じた。
すっきりしたぁ-とトイレを終えて出た時に誰かと衝突してしまって地面に尻もちをついていたいっ…。。
ってそれよりお相手は怪我してないかなっ?!
「あのっ…大丈夫でしたかっ?!」
「うん」
んぇえ?!
衝突してしまったお相手は…
この学園の王子───橘くんこと.橘光南
橘くんを怪我させてしまったらこの学園で私、袋叩きにされるし大騒ぎじゃんっ!!!
「ホントに大丈夫ですかっ?!」
「うん。それより、君、あの三姉妹の恋音さん?」
「あっ、そう[小文字]です[/小文字]…」
三姉妹の中でレベチで地味な私。
お姉ちゃんのみふちゃんは美人で、妹の、めおは可愛らしい。
同じ姉妹なのに地味で目立たない私に少し恥ずかしく思い声が消え入りそうになる。
あっ、でもっ…
"目立たない"は取り消し。
妹と姉は愛らしくて次女は地味だったらある意味目立っているかもしれない。
「前髪長いね…」
「そうなんです…へへっ」
「っ…」
「どうしたんですか?」
少し驚き気味で焦っているようなぎょっとした顔をしているイケメンな橘くん。
「いや…前髪切ったほうがいいと思うよって」
「えぇっ」
急な橘くんの発言にびっくり…
「どうして…?」
「いや…マジで可愛いと思うよ」
「えっ?」
「んじゃっ」
それだけ言ってひらひらと手を振って立ち去っていった橘くん。
***
橘くんにあれを言われて、人生で初めて「変わりたい」って思ってしまった。
いつもは諦めてしまう自分がどこかにいるのに。
────チョキン
目の前には明るい世界。
明日からは広い未来に、自分らしく生きていけるような気がした。
***
月曜日の朝。
教室の入り口で一部の人にぎょっとした驚いた目で見られた。
「え。あれって白咲さん…?」
「めっちゃ変わってる。イメチェンしたのかな」
「結構可愛かったんだ」
"可愛い"だなんて言われてとても恥ずかしくなる。
「えー!はのーん!ついに前髪切ったんだー?!」
「あ、うん」
「超絶かわいいじゃん!」
「そ、そうかなっ」
「きゃぁー!光南くーん!!」
あっ、橘くんきたんだ。
この髪型、橘くんが見たらどうなるかなっ…
"似合ってない"とか言われたらどうしようっ…?!
「やっほ。白咲」
「わっ…橘くんっ…おはよっ!」
「あぁ。ホントに髪切ったんだなっ…!超似合ってる」
「えぇっ、ホントっ…?!」
はぁ…よかった…
とりあえず、一安心。
「うん。かわいすぎる」
「ふぇっ?!」
か、かわいすぎるだとっ?!
そんなの聞いてない!聞いてないっ!
一安心していた心臓がまたドクドクと速い鼓動で走り出す。
「ってか、光南って呼んでよ?」
「えぇっ」
ちょっと!ハードル高すぎるっ!!
む、むりむりむりっ!!!
「恋音だからぁ〜、俺は、はのって呼ぶわ」
なっ、流れ的に私も光南って言わないとダメなのかなっ?!
だけどっ…
「む、むりぃ…」
「なんで?もしかして俺のこと嫌い…?」
「いや、違くて…」
ずるいぞっ!
その子犬みたいなきゅるきゅる瞳攻撃〜〜!!
無意識なんだろうけどね〜?!
「光南くん…」
うぅっ…!!
恥ずかしすぎるんだけどぉっ!!
「へへっ、ありがと〜」
そうこなくっちゃみたいな感じで可愛らしくて、爽やかな笑顔を見せる。
言ってよかった…というやりがいを感じた。
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