[斜体]　そこにいたのは、絵文字。いや、宙に浮いた絵文字！！

「ヤバい気がする…」

『こんにちは。私は、エモジ』

「はぁ」

『はい友達ぃ！エモォー！！！！』
　
　ずーっとニコニコした絵文字顔に貼り付けやがって

「ウザいなお前」

『言いましたね』

「は？」

みるみるうちに、笑顔の絵文字が怒った顔に変わる。

『悪口は嫌いです。私とあなたは友達デス』

「違うって！！」

『仲良くしまショウ』

ヤバい、めっちゃ怒って顔赤くなってる！！

「ムリだっつーの！！」

私は髪の十字架を取って絵文字ヤローに向ける

「あれ？どうやれば攻撃出来るの…きゃ！」[/斜体]

[太字]ガシャン[/太字]

[斜体]教室の近くにあった机にぶつかっちゃった。イタイ！！

『攻撃しようとしましたね。許しまセン』

キャー！ますます怒りすぎて口にモザイク付いてる！！

『コロします』

友達なろうって言っといて、殺すとか矛盾しすぎーーー！！！

絵文字ヤローは、ナイフの絵文字になって飛んでくる。

しぬーーー！！！[/斜体]


[明朝体]ビュッ[/明朝体]

[斜体]「あれ？」

不意にどこからか何かが、窓から絵文字ヤローに向かって飛んでくる。

「え？」

「とえ、いじわるは許さないのだ。」

　開いた窓から吹く風でなびく水色のワンピースが目に入る。

飛んできた[下線]物[/下線]が当たってしばらく悶えていた絵文字ヤローが起き上がった。

『邪魔者が入りましタネ』[/斜体]