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オリキャラ短編集~~~

#8

温泉旅行

黄夏「初めてわたしがレイル先輩と旅行に行ったときのことです。








わたしが計画を立てて、二人で温泉旅館巡りに行ったんですよ。








レイル先輩が温泉は初めてと言っていたので。








それで、1日目の夜に部屋の中の温泉に入ったんです。








ふとレイル先輩を見てみたら。…彼女の目には、見たことない感動に出会ったように、







きらきら輝いて、緊張もしてた。








わたしが「そんなに温泉楽しみにしてたんですか?」








って聞いたら、レイル先輩はぼそっとこう言った。








「____これが、湯舟なんだ」








わたしは驚いて「…湯舟、浸かったことないんですか?」って訊いたんです。








そしたら、先輩は…








「昔はお母さんと一緒にお風呂入ってて。その時からずっと「シャワーで済ませたほうが早く済むから楽なのよ」って教わってた。








シエルが生まれてから、お母さんはシエルとお風呂に入るようになって。








私は二人のあとにお風呂に入ってたの。








ある日、髪を洗い終わってふと湯舟を見たら、ちょっとだけお湯が残ってたの。








その時は「シャワーのお湯が入ったかな」と思ってあんまり気にしなかったんだけど…








いつだったか、お風呂場の近くにいたとき、ちょうどシエルたちがお風呂に入ってて。








「お湯気持ちいいね!」って声がしたの。








その時、なんかすべてを察しちゃった。








私、湯舟に浸からせてもらえてなかったんだって。








こんな些細なことでも、私はシエルと差別されるんだなぁって…」








語るレイルさんは、悲しい顔をしていたな…








慌てて、「あ、ごめんね、こんな暗い話するつもりじゃなかったの」








って言ってくれたけど。








わたしは耐えれなくなって、先輩を抱きしめて。








「…ありがとうございます。」








って、言った。








先輩は困惑してたけど、わたしは続けた。








「そうして、先輩が話してくれたこと、わたしはすごくうれしいんです」








「…話せるときに、話せるだけ話してくださいね」








言ったら、先輩は笑ってくれた。








その日の温泉は、わたしの知るどんな思い出の中の温泉より暖かかったな」

作者メッセージ

今日風呂入ったら先に入ったマミーに湯舟のお湯全部抜かれてたのがきっかけで生まれた話です(遠い目

2025/06/27 23:40

おとうふ ID:≫ 3e8L8XnSmESu.
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