モブ3 だいたいこっちはもう先生に話してんだから

志歩 私たちも先生に話してるけど？

美恋 ...え？

えむ ごめんね。実は美恋ちゃんが辛そうだったから先生に言ったんだ！！

美恋 そう、なんだ。

咲希 ごめんねみこちゃん。でも、みこちゃんには笑っててほしいから...！！

美恋 そうなんだ。でも私は、大丈夫だよ！

そういって、美恋は泣きながら笑った。

────────────────────────────────────

美恋 （なんで、涙なんか出るの？もう...悲しむ心もないのに）

モブ1 うちら時間ないから、先帰るね。

モブ2 あ、そうじゃん！早く帰んなきゃ！

モブ3 もー時間取られて最悪ー！！w

遥 ...話はまだ終わってませんから。

モブ1 ...え？

遥 今度はこっちから話しに行きますからね。

モブ1 へえ、別に良いけど。

遥 そう、なら良かったです。

モブ1と遥は睨み合いながらモブ達の姿が遠ざかっていく。

────────────────────────────────────

みのり 美恋ちゃん、大丈夫？

志歩 まあ、これでどっちが悪いかは分かったよね。

遥 まあ...そうですね。まあ、最初からそんなに疑ってなかったですけど。

えむ みこちゃん...嫌だった？

美恋 っ...先生に言ったことは別に良いけど...なんか、変だな...勝手に涙が出てくる...

咲希 あ...

咲希 （アタシも...ほなちゃんをバンドに誘うのを諦めようとした時、勝手に涙が出てきたんだよね。そうすると、もしかしてみこちゃんは...[太字]何かを隠してる？[/太字]）

咲希 ねえ、みこちゃん、、もしかして、アタシ達に何か隠してる？言いたくなかったら大丈夫だけど...辛くなったら言って欲しいな。

美恋 ...え？

美恋 （なんでバレた？まずい...）

美恋 私は、何も隠してないよ？多分...靴の画鋲の件で、知らないうちにストレスが溜まってたのかな？

その笑顔は、なんの憂いもない、完璧な笑顔だった。

えむ そっか...何かあったら、あたしにも言ってね！

美恋 （あ...作り笑いしたな、、）

美恋 分かった、何かあったら、相談するね。

────────────────────────────────────

遥 （手の傷...隠してる事...もしかして、）

遥 隠してない、か。

みのり え？遥ちゃん、どうかしたの？

遥 ううん、ちょっと気になったことがあっただけ。あ、そういえば、今度私たちで、ショッピングモール行かない？みんなで遊んでみたいな、って思ってたんだ。美恋もいることだし。

みのり 良いね！面白そう！！

えむ いこいこ〜！！

美恋 私も、行きたいな！！

咲希 行く行く！！！

志歩 みんなが行くなら。

遥 じゃあ、今週の土曜日行こうか。

美恋 （お父さん、お母さん、許してくれるかな...）