「ああ、もうめっちゃイラつく！！」
いったい、このクラスを決めたのは誰なんだ！問題児ばかりで……先生もかわいそうになってきたんだが…
授業中もぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ…
授業中に歌をうたい、なんか給食中に下ネタ……
まぁ、中には面白いこともあるけど……
「もう！このクラスどうなるんだよ〜…」
そう私は愛と愛海ちゃんに嘆いた。
「たしかにそうかも、このクラスの男子うるさすぎるんだよ！●ね！」
「うんうん」
「そうだー愛海、あのアプリさー」
（やってないやつやー）
一旦ふたりの元を去ると、ぎゃあぎゃあ騒ぐ教室の中で、本を読む子の姿。
「あっ！咲喜ちゃーん！！」
「あ、もーちゃん、どうしたの？」
咲喜ちゃんは、私の大親友、きーちゃんの友達。
勉強ができる、優しい子なんだよ！
「クラス、うるさいよね。咲喜ちゃんは学級委員だっけ。大変だよね…」
「うん……ほんとにうるさい。特にあの、４人組が…」
「わかる…！でもまだ、航はマシなほうだよね」
「うん、新学期そうそう麻痺してきたのかも」
「かもねー」
その、４人組っていうのが……
ひとりめは授業中に歌を歌いだす、日向。
ふたりめはクソうざい飛羽。
さんにんめは、まだマシの航。
よにんめはもううざすぎてもう地獄に行ってほしい、私の敵っていうか、ゴミ、陽也。
あの４人は要注意人物かも…
「まぁ、あいつらは避けるしかないよね」
「でもさ、行動全てに突っかかってくるじゃん、とくに陽也。」
「たしかにね…」
もう、ほんとにうざい！
ああ、もうイラつく！
「ま、出来るだけ関わらないようにするしかないよね。まぁ、日向とは席隣だから無理だけど…」
「そうだね、まぁ、お互い頑張ろう！」
「うん！」
ああ、やっぱり、咲喜ちゃんは優しいな。