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暴力・暴言・死体・薬物・幻覚表現

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水平遠征

#5

きっと、最後は華やかでしょう。

「ん…」

<目を覚ましたかい?>

「ここは?」

<ここはボクの水の中の家。そして君はヤクの影響でぶっ倒れた>

「…!!なんでヤクの事を!?」

<ハハハ!ボクこれでも幽霊だよ?何でも知ってるさ!>

「……俺をこれからどうするつもりだ」
「ヤクのこと知ってんならそのままにしとけばいいじゃねぇかよ!」

<ハッハッハ 君に真相を教える前に死んでほしくないからね>

「……」

<真相を、話す。いいね?>

<…まず、キミは…>



<人殺しだ。>



「…………だと思ったよ。じゃなかったら」

「アイツがあの世が俺の夢に干渉する訳が分からない。」

<キミは記憶が内容だけど、それは君の自傷行為と薬の影響さ>

<キミ如何やら、親友を殺した直後に自嘲か何か分かんないけど、何度も何度も岩に頭ぶつけた様だね>

「……!」

<あ、思い出した?>
<で、それで頭の記憶を司る部分が損傷して、記憶が無くなったようだね!>

<いや~~~~哀れにもほどがあるよ~>

<だってそのあとにもヤクとODに溺れて、自殺未遂までに至ったそうだね!!>

「………」

<こんな感じかな。キミの求める真相じゃなかったかな?>

「…いいや。全部思い出した。そうか…俺が…やったのか」

<ハッハッハ!>

<あ、あとね。>


<キミ、無罪の人殺して来たでしょ>


「!?どうゆうこと」

<キミがボクの隣でバンバン撃ってたけど、その人達何の罪のない只の一般人だったって訳さ>

「……それがどうしたんだ?」

<キミ感覚まで狂っちゃったか!>
<つまり、キミの組織がキミを殺せって言ってるんだよ>

「あーそうゆうことか…。」

<ここは水中だから、発見には少々時間かかると思うけど>

「……あぁ、だからこんなに喋りにくかったんだな。酸素ボンベで」

<そ!>

<どうする?このまま自害する?逃げる?殺される?>

「…素直に殺されるさ」

「アイツ等は水中でも対象を見つけれる良い目をしてるしな」
「すぐ見っけるよ」
「だから…一人にしてくれ」

<オッケー!じゃ、親友と仲良く~>






「………」

「俺が…殺したのか…。」

そんな気はしていた。夢であんなに訴えられてたのに何で信じれなかったのだろうか。なんで平然と生活できていたんだ?この俺が。こんな俺が。答えに辿り着いていたのに信じたくなかった自分がいた。しっかり崖から突き落とした親友の顔がハッキリ思い浮かぶなぁ…。失望と怨み。家族以上の存在からの突然の裏切り。しかもきっかけは小さな喧嘩。こんなにくだらない死因が世界史上にあっただろうか?アイツの目には最期の俺の顔がどう見えたのだろうか。笑顔か?怒り積もった顔か?それとも泣き顔か?いい景色ではなかっただろうに。客観的で、それでいて熱心なアイツの何処が気に食わなかったのだろうか。俺以上に充実した人生の『 Story 』だったのに。俺以上に身の詰まっただ『 History 』ったのに。俺以上に『 College 』があったのに。アイツの方が、人間として完成していたのに。ああ、もう少しで酸素が切れてしまう。


「……!」

[中央寄せ]スナイパーがこちらを見つめていた。

俺は―――――――――[/中央寄せ]

[中央寄せ]笑顔で、首を差し出した。[/中央寄せ]













END

作者メッセージ

完結です。歌詞のようになったでしょうか…。
【24.12.31 完結】

2024/12/31 18:05

一月 ID:≫4pMu/RBfMdiu6
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