水平遠征
「ん…」
<目を覚ましたかい?>
「ここは?」
<ここはボクの水の中の家。そして君はヤクの影響でぶっ倒れた>
「…!!なんでヤクの事を!?」
<ハハハ!ボクこれでも幽霊だよ?何でも知ってるさ!>
「……俺をこれからどうするつもりだ」
「ヤクのこと知ってんならそのままにしとけばいいじゃねぇかよ!」
<ハッハッハ 君に真相を教える前に死んでほしくないからね>
「……」
<真相を、話す。いいね?>
<…まず、キミは…>
<人殺しだ。>
「…………だと思ったよ。じゃなかったら」
「アイツがあの世が俺の夢に干渉する訳が分からない。」
<キミは記憶が内容だけど、それは君の自傷行為と薬の影響さ>
<キミ如何やら、親友を殺した直後に自嘲か何か分かんないけど、何度も何度も岩に頭ぶつけた様だね>
「……!」
<あ、思い出した?>
<で、それで頭の記憶を司る部分が損傷して、記憶が無くなったようだね!>
<いや~~~~哀れにもほどがあるよ~>
<だってそのあとにもヤクとODに溺れて、自殺未遂までに至ったそうだね!!>
「………」
<こんな感じかな。キミの求める真相じゃなかったかな?>
「…いいや。全部思い出した。そうか…俺が…やったのか」
<ハッハッハ!>
<あ、あとね。>
<キミ、無罪の人殺して来たでしょ>
「!?どうゆうこと」
<キミがボクの隣でバンバン撃ってたけど、その人達何の罪のない只の一般人だったって訳さ>
「……それがどうしたんだ?」
<キミ感覚まで狂っちゃったか!>
<つまり、キミの組織がキミを殺せって言ってるんだよ>
「あーそうゆうことか…。」
<ここは水中だから、発見には少々時間かかると思うけど>
「……あぁ、だからこんなに喋りにくかったんだな。酸素ボンベで」
<そ!>
<どうする?このまま自害する?逃げる?殺される?>
「…素直に殺されるさ」
「アイツ等は水中でも対象を見つけれる良い目をしてるしな」
「すぐ見っけるよ」
「だから…一人にしてくれ」
<オッケー!じゃ、親友と仲良く~>
「………」
「俺が…殺したのか…。」
そんな気はしていた。夢であんなに訴えられてたのに何で信じれなかったのだろうか。なんで平然と生活できていたんだ?この俺が。こんな俺が。答えに辿り着いていたのに信じたくなかった自分がいた。しっかり崖から突き落とした親友の顔がハッキリ思い浮かぶなぁ…。失望と怨み。家族以上の存在からの突然の裏切り。しかもきっかけは小さな喧嘩。こんなにくだらない死因が世界史上にあっただろうか?アイツの目には最期の俺の顔がどう見えたのだろうか。笑顔か?怒り積もった顔か?それとも泣き顔か?いい景色ではなかっただろうに。客観的で、それでいて熱心なアイツの何処が気に食わなかったのだろうか。俺以上に充実した人生の『 Story 』だったのに。俺以上に身の詰まっただ『 History 』ったのに。俺以上に『 College 』があったのに。アイツの方が、人間として完成していたのに。ああ、もう少しで酸素が切れてしまう。
「……!」
[中央寄せ]スナイパーがこちらを見つめていた。
俺は―――――――――[/中央寄せ]
[中央寄せ]笑顔で、首を差し出した。[/中央寄せ]
END
<目を覚ましたかい?>
「ここは?」
<ここはボクの水の中の家。そして君はヤクの影響でぶっ倒れた>
「…!!なんでヤクの事を!?」
<ハハハ!ボクこれでも幽霊だよ?何でも知ってるさ!>
「……俺をこれからどうするつもりだ」
「ヤクのこと知ってんならそのままにしとけばいいじゃねぇかよ!」
<ハッハッハ 君に真相を教える前に死んでほしくないからね>
「……」
<真相を、話す。いいね?>
<…まず、キミは…>
<人殺しだ。>
「…………だと思ったよ。じゃなかったら」
「アイツがあの世が俺の夢に干渉する訳が分からない。」
<キミは記憶が内容だけど、それは君の自傷行為と薬の影響さ>
<キミ如何やら、親友を殺した直後に自嘲か何か分かんないけど、何度も何度も岩に頭ぶつけた様だね>
「……!」
<あ、思い出した?>
<で、それで頭の記憶を司る部分が損傷して、記憶が無くなったようだね!>
<いや~~~~哀れにもほどがあるよ~>
<だってそのあとにもヤクとODに溺れて、自殺未遂までに至ったそうだね!!>
「………」
<こんな感じかな。キミの求める真相じゃなかったかな?>
「…いいや。全部思い出した。そうか…俺が…やったのか」
<ハッハッハ!>
<あ、あとね。>
<キミ、無罪の人殺して来たでしょ>
「!?どうゆうこと」
<キミがボクの隣でバンバン撃ってたけど、その人達何の罪のない只の一般人だったって訳さ>
「……それがどうしたんだ?」
<キミ感覚まで狂っちゃったか!>
<つまり、キミの組織がキミを殺せって言ってるんだよ>
「あーそうゆうことか…。」
<ここは水中だから、発見には少々時間かかると思うけど>
「……あぁ、だからこんなに喋りにくかったんだな。酸素ボンベで」
<そ!>
<どうする?このまま自害する?逃げる?殺される?>
「…素直に殺されるさ」
「アイツ等は水中でも対象を見つけれる良い目をしてるしな」
「すぐ見っけるよ」
「だから…一人にしてくれ」
<オッケー!じゃ、親友と仲良く~>
「………」
「俺が…殺したのか…。」
そんな気はしていた。夢であんなに訴えられてたのに何で信じれなかったのだろうか。なんで平然と生活できていたんだ?この俺が。こんな俺が。答えに辿り着いていたのに信じたくなかった自分がいた。しっかり崖から突き落とした親友の顔がハッキリ思い浮かぶなぁ…。失望と怨み。家族以上の存在からの突然の裏切り。しかもきっかけは小さな喧嘩。こんなにくだらない死因が世界史上にあっただろうか?アイツの目には最期の俺の顔がどう見えたのだろうか。笑顔か?怒り積もった顔か?それとも泣き顔か?いい景色ではなかっただろうに。客観的で、それでいて熱心なアイツの何処が気に食わなかったのだろうか。俺以上に充実した人生の『 Story 』だったのに。俺以上に身の詰まっただ『 History 』ったのに。俺以上に『 College 』があったのに。アイツの方が、人間として完成していたのに。ああ、もう少しで酸素が切れてしまう。
「……!」
[中央寄せ]スナイパーがこちらを見つめていた。
俺は―――――――――[/中央寄せ]
[中央寄せ]笑顔で、首を差し出した。[/中央寄せ]
END