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僕の光

#1

愛する君へ

ああ、これが俺の宿命なのか、
もう失うものはない。俺はどうなってもいい。
そんな思いだった


僕の幸せが始まったのは、16の時。君と会った時だ。
あの時の君は悲しそうで。必ず守ってあげたくなるような子だった。
家族を失った彼女は心を痛めていた。戦時中の今十分にご飯も食べれず回復もできないまま俺と出会った。
俺は残り少ない食料を全てあげた。君は少し微笑みありがとうと言った。俺は恋に落ちた。
だんだん君は笑顔になっていった。陽気で明るい子だった。
俺はさらに守ってやりたくなった。
必ず何があっても守ると約束した。
嬉しそうに微笑む君は世界で一番美しかった。
食べるものがなくても、空襲が度々きても。俺は君さえいればよかった。



17になって俺にも赤紙が届いた。
俺は君のために戦うと決めた。
君を守ると決めたから。
君は悲しそうな顔をしながらありがとうと言った。そんな表情初めて見た。悲しそうな、幸せそうなそんな顔だった。


幸せは長くは続かなかった。
君は空襲で死んだ。
守れなかった。
守るって約束したのに。
俺は泣けなかった。後悔が大きかった。
守るって言ったのに、、、俺が、、守るって、、ごめんなぁ、、
君は最後にどう思ったんんだろう。
最後まで幸せにできなかった。
君は幸せだっただろうか。
できることなら代わってあげたかった。


ごめん



戦場に行く日が来た。どうも思わなかった。
心が空のまま歩いた。
何も怖くない。全く何も感じなかった。
そんな俺を救ってくれたのが同期の根田だった。
根田は家族を目の前で無くしたらしい。
境遇が似ていた。
何も話すことができなかった俺を支えてくれた。
詳しく聞くこともなくただ優しく支えてくれた。
俺に生きる意味を教えてくれた。
根田は家族が望んだ平和な世界を守りに行くらしい。
そういえば君も言ってたなぁ

俺も、君が望んだ世界を叶えるために。守るために戦いにゆきます。


大切な人はなぜなくなっていくんだろう
根田が死んだ。
立派な最後だった。
幸せな世界を作るために誇りを持ってって死んだ。
俺は忘れない。
忘れるわけがなかった。



俺にも死が近づいている。
でもなぜか後悔はない。君のために全力で果たすことができた。
君を守ることはできなかったけど、、、
視界がぼやけて、痛みもなくなった。
君が見た最後はもっと幸せなものだったらいいな
僕は君の誇れる人になれてただろうか。
また会いたい。
今度は必ず守るから。
後悔なんてしないから。
君を幸せにする



あたりが白い
誰かが立っている。
俺が一番会いたかった人守りたかった人
俺の大切な人

おかえり


ただいま

作者メッセージ

初小説です。
当時の様子を想像して書きました。
完全オリジナルなので文章がおかしかったらすみません。

2024/12/21 16:20

かっしん ID:≫94SCXkg9r2d.U
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