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二次創作
個人的に好きな楽曲を小説化してみた

#4

番外編 ~私の謎作文~

ここは、屋上。
柵に身を預け、ゆっくりとあたりを見渡す。
耳に届くのは、車の走る音。楽しげな人々の声。
これまでの毎日を思い返す。
「もし、今、前に倒れたら……」
ふと、体が軽くなる気がした。
「誰にも気づかれずに、このまま…… そしたら、きっと……」

このあと響く音は、決して心地よいものではないだろう。

――これは、私が作った架空の話です。
しかし今、実際にこのような苦しい状況に立たされている人がいる。これは、紛れもない事実です。

なぜ、人はここまで追い詰められてしまうのでしょうか。
その理由のひとつに、「普通」の存在があるのではないかと、私は思います。

「普通」とは、何でしょう?
少しだけ、考えてみてください。
障害がないこと?
性別が「男」か「女」であること?
何でも人並みにこなせること?
きっと、今これを読んでいる皆さんが、それぞれ違ったことを思い浮かべたはずです。
どれも、大切な考えです。そして、それは決して否定されるものではありません。
どうか、その考えを、大事にしてください。

そのうえで、私という一人の人間が導き出した答えがあります。
それは「普通なんて、ない」ということです。

「問いの答えになっていないじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
それもまた、正しいと思います。
私は、「普通とは何か」という問いに、はっきりと答えることはできませんでした。
けれど、それでも私は、心からそう思うのです。

「普通なんて、ない」と。

「普通」について考えるために、まずその意味を調べてみました。
出てきた言葉は、「一般的」「当たり前」「通常」。
「特別ではない」「周りと変わらない」「平均的」などもあります。

あまりに多いので、今回はこのくらいにしておきますね。
そして、ここからは少しだけ、私の視点で話を進めさせていただきます。

「一般的」「当たり前」「通常」――
私は、そもそもこれらが「本当に存在するのだろうか?」と感じてしまいます。

「特別ではない」「周りと変わらない」――
でも、「特別」って何でしょう? 「周り」って、どこまでの誰を指すのでしょう?

そして、「平均的」。
これは数値で表せるものについてなら、わかります。
たとえば、テストの点数の平均。身長や体重の平均。
けれど、「普通の人間」なんて、数値で測れるでしょうか?

人の性格や生き方は、数値化できません。
だから私は、数値で測れない「普通」を、平均で説明することは無理だと考えるのです。


うまく説明ができないときは、前提を疑う。
これは、私が大切にしている考え方のひとつです。

今回の前提、「普通は存在するものだ」
まずは、そこから疑ってみましょう。

ここからは、「普通じゃない」「変人」と言われてきた私自身の体験を交えて、お話しします。

私が「普通じゃない」と言われる理由としては、どうやら、マイペースすぎるとか、動きが遅いとか、思考がよく分からないとか……そういったことがあるようです。
正直、私自身にはあまりピンときていませんが。

マイペースすぎる?
じゃあ、「ちょうどいいマイペース」って何? 誰と比べての話?
そもそも、人はみんな、多かれ少なかれマイペースな部分を持っていると思いませんか?

動きが遅い?
そんなの、人それぞれじゃない?
「普通の速さ」って何ですか? 誰がどうやって決めるの?

思考がよく分からない?
私には私の思考があるし、あなたにはあなたの思考がある。
他人の考えが完璧に分からないのは、むしろ自然なことだと思います。
「普通の思考」をしている人同士なら、ちゃんと分かり合えるって?
……そんな単純な話じゃないですよね。

ただ、今の世の中に「普通」が〈まったく存在しない〉とは言い切れないとも思います。
なぜなら、周りから「普通であること」を求められる場面が、確かにあるからです。

でも、それでも私は、「普通」になる必要なんてない、と強く思っています。


私は「普通」じゃないからこそ、「私」なのです。
そして実際に、私は「普通」じゃなかったからこそ、志望校に合格できたし、今、楽しく充実した日々を送ることができています。
「普通」じゃなかったからこそ、自分に合った環境と出会い、幸せな日常を手に入れることができたのです。

もちろん、苦しい時期もありました。
むしろ、苦しかった時間の方が長かったかもしれません。

「変人」「問題児」――そんなレッテルを貼られて、
「普通」になることを求められて、
「普通」になりたくて、でもなれなくて。
「普通」じゃないから、いじめられて、
「普通」じゃない、そのままの自分を、誰にも認めてもらえなくて。

そんなときでも、
自分を認めてくれる“かもしれない”存在が、ひとつだけあります。
それは――自分自身です。

誰にも認めてもらえないと感じるときこそ、
せめて、自分だけは、自分を認めてあげてほしいんです。

……でも、それが簡単じゃないことも、よくわかります。
誰かに否定された自分を、肯定するのは難しい。
自分を責める気持ちの方が強くなることだって、あると思います。

だからこそ、少しずつでいいんです。
無理をせず、自分のペースで、自分を認めてあげてください。
どんなにゆっくりでも、自分に「それでいいよ」と言えるようになったら……
その瞬間から、どんなときでも味方がひとり、あなたのそばにいることになります。

そしてその次に、
“そのままの自分”を認めてくれる人、場所、組織――
そんな居場所を、ゆっくりと探していってほしいと思います。
もちろん、それも無理のない、自分のペースで。



最後に、ひとつだけ伝えさせてください。

~あなたは、独りじゃない~

……これは、よくある言葉ですよね。
たくさんの場面で見聞きする、ありきたりで、きれいごとのように思える言葉かもしれません。

でも私は、それでもこの言葉を伝えたい。
綺麗事なんかではなくて、本当に、心からそう思っているからです。

~あなたは、独りじゃない~

今は苦しいかもしれない。
辛くて、誰にも頼れないと感じるかもしれない。
「自分は独りだ」と思ってしまう日も、きっとある。
もう消えてしまいたい……そんなふうに思ってしまう日だって、あると思います。

でも――

いつか、きっと、あなたの居場所は見つかります。

だから、どうか、生きていてほしい。

嫌なことからは、逃げてもいい。
現実逃避したって、全然かまわない。
自分を認められなくてもいい。
自分を否定してしまう、そんな自分のままでも、大丈夫です。

~いつか、幸せになれるように~
辛いときは、とにかく、「楽に」生きてください。
それで、本当に、十分なのです。

作者メッセージ

久しぶりの投稿が番外編って不思議ですよね…

~あなたは独りじゃない~
私の小説や作文が誰かの心に届きますように。

2025/06/08 17:23

未歌 ID:≫ 0k7bqdo5Pa1VU
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