【初投稿】いつか見た夢の話
今でも、たまに思い出す。ぼんやりとだが、小さな頃のあの夏の夢を。
7月の始め、光太は海沿いの道を歩いていた。普段は幼馴染と登校しているが、電話に出なかった為、仕方なく1人で登校している。すぐ横にある透き通った海を見て、思い出したかの様に1言呟く。
「やべ、課題やってねぇな」
本来なら急ぐべきところだが、1限目は優しいおじいちゃん教師。そう焦ることなくゆったり歩く。光太は人といればうるさいが、1人だと途端に静かになる。光太だけの海沿いは砂の音と、波の音だけがした。
7月の始め、光太は海沿いの道を歩いていた。普段は幼馴染と登校しているが、電話に出なかった為、仕方なく1人で登校している。すぐ横にある透き通った海を見て、思い出したかの様に1言呟く。
「やべ、課題やってねぇな」
本来なら急ぐべきところだが、1限目は優しいおじいちゃん教師。そう焦ることなくゆったり歩く。光太は人といればうるさいが、1人だと途端に静かになる。光太だけの海沿いは砂の音と、波の音だけがした。