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放課後 。





必要最低限しか持って来ていない荷物をさっさとまとめ 、


隣の席でマイペースに片付けをする治を待つ 。







柚　　「　　早よせんかい　　」


治　　「　　ん ー 、 分かっとる　　」







絶対分かってへんわこれ 。


分かっとる奴はこんなゆっくり動かんっちゅうねん 。







柚　　「　　… あんま遅いと北さんに怒られんで　　」


治　　「　　‼︎　　」







せやった 、 と言わんばかりに顔を青くする治 。


北さんの名前を出した瞬間慌て出し 、 荷物を乱雑に詰めていく 。







柚　　「　　ほな私先出とるで 、 追い付いて来ぃ　　」


治　　「　　分かった　　」







バカデカい弁当箱をどうにか入れようとしている治を尻目に 、 教室を出る 。


ふと 、 出てきた扉と反対側の扉に目を向ける 。


すると 、 丁度そこにいた男子と目が合った 。







角名　「　　…　　」


柚　　「　　…　　」







… あ ー 、 あかんなあ 。


気ぃ抜いたら涙出てきてまいそうやわ 。





おかしいな 、 あんまりダメージ受けてへんはずやったんやけど 。


なんで 、 こんなに苦しいんやろか 。





きっと 、 自分では分からないくらい傷付いとったんや 。


何とも思わないようにしとっただけなんや 。





たった数秒やったけど 、 これ以上見とるとほんまにあかん 。


そう思った私は涙が溢れそうになるのをぐっと堪え 、 角名に背を向けて歩き出した 。







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