二次創作
【 HQ 】 # この度 、 彼氏にフラれました 。
ー ー ー
角名に別れを切り出されてから 、 早3日 。
何やろな 。
普通 、 少女漫画とか夢小説の主人公って 、
こういうことが突然起こってまったら意気消沈するやんか 。
でも不思議と 、 そんな現象起こってへんのや 。
寧ろ 、 勉強に集中できてええかもしれん 。
… いや 、 案外抱え込む性格やからこそ 、
脳が考えないようにしとるんかもなあ 。
今まで角名含むバレー部と話していた休み時間は 、
今となっては寂しい勉強時間 。
クラスメイトもちらちらこっちを見とる 。
誰の許可取って見とんじゃボケ 。
無心でシャーペンを動かしていると 、
いきなり手の中からシャーペンがすっぽ抜けた 。
柚 「 は ? 」
? 「 声にドス効き過ぎやろ 。 怖いわ 」
少し笑いを含んだ落ち着く低音が 、 頭上から降ってくる 。
柚 「 なんやねん 、 治かい 」
治 「 なんやねんってなんやねん 。 失礼な奴やな 」
治はシャーペンを私に返しながら 、 隣の席に腰掛けた 。
治は隣の席で 、 まあまあ仲良くさせてもろてる 。
角名との駆け引きに悩んどったときも 、 協力してくれたんは治やった 。
まあ 、 それも今では水の泡やけどな 。
柚 「 で 、 何の用なん 」
治 「 柚ちゃんが寂しそ ー やったから来てあげたんやで 、 感謝しいや 」
柚 「 話し相手なんぞ求めとらんっちゅうねん 」
手厳しいな 、 と笑いながら頬杖をつく治 。
無駄に顔がええから腹立つ 。
治 「 角名に 、 フラれたんやろ 」
ぴたり 。
すらすらと滞りなく動いていた手が 、 拘束されたように動かなくなる 。
柚 「 … どこでそんな情報手に入れたん 」
治 「 秘密 。 んで 、 今悲しいか ? 」
治の問い掛けに 、 私はシャーペンを置いて腕を組む 。
柚 「 まぁ … な 。 何の前触れも無しにフラれたんやし 」
治 「 ちゃんと悲しいとか思うんやな 。 意外やわ 」
柚 「 黙らんかい 」
私のツッコミに 、 治はまたくすりと笑う 。
治 「 まあ 、 待っとき 。 進級までには答え出るわ 」
柚 「 … ⁇ 」
治はそれだけ言うと席を立ち 、 廊下に出て行った 。
柚 「 … ほんまよう分からんわ 、 あのポーカーフェイスカービィ … 」
ー ー ー
角名に別れを切り出されてから 、 早3日 。
何やろな 。
普通 、 少女漫画とか夢小説の主人公って 、
こういうことが突然起こってまったら意気消沈するやんか 。
でも不思議と 、 そんな現象起こってへんのや 。
寧ろ 、 勉強に集中できてええかもしれん 。
… いや 、 案外抱え込む性格やからこそ 、
脳が考えないようにしとるんかもなあ 。
今まで角名含むバレー部と話していた休み時間は 、
今となっては寂しい勉強時間 。
クラスメイトもちらちらこっちを見とる 。
誰の許可取って見とんじゃボケ 。
無心でシャーペンを動かしていると 、
いきなり手の中からシャーペンがすっぽ抜けた 。
柚 「 は ? 」
? 「 声にドス効き過ぎやろ 。 怖いわ 」
少し笑いを含んだ落ち着く低音が 、 頭上から降ってくる 。
柚 「 なんやねん 、 治かい 」
治 「 なんやねんってなんやねん 。 失礼な奴やな 」
治はシャーペンを私に返しながら 、 隣の席に腰掛けた 。
治は隣の席で 、 まあまあ仲良くさせてもろてる 。
角名との駆け引きに悩んどったときも 、 協力してくれたんは治やった 。
まあ 、 それも今では水の泡やけどな 。
柚 「 で 、 何の用なん 」
治 「 柚ちゃんが寂しそ ー やったから来てあげたんやで 、 感謝しいや 」
柚 「 話し相手なんぞ求めとらんっちゅうねん 」
手厳しいな 、 と笑いながら頬杖をつく治 。
無駄に顔がええから腹立つ 。
治 「 角名に 、 フラれたんやろ 」
ぴたり 。
すらすらと滞りなく動いていた手が 、 拘束されたように動かなくなる 。
柚 「 … どこでそんな情報手に入れたん 」
治 「 秘密 。 んで 、 今悲しいか ? 」
治の問い掛けに 、 私はシャーペンを置いて腕を組む 。
柚 「 まぁ … な 。 何の前触れも無しにフラれたんやし 」
治 「 ちゃんと悲しいとか思うんやな 。 意外やわ 」
柚 「 黙らんかい 」
私のツッコミに 、 治はまたくすりと笑う 。
治 「 まあ 、 待っとき 。 進級までには答え出るわ 」
柚 「 … ⁇ 」
治はそれだけ言うと席を立ち 、 廊下に出て行った 。
柚 「 … ほんまよう分からんわ 、 あのポーカーフェイスカービィ … 」
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