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わたしなんて猫である

#5

3.猫入り新幹線(1)

____下萌の緑が顔を見せ始める頃、私の住んでいる家も引越しの準備を始めた。いつも以上に[漢字]忙[/漢字][ふりがな]せわ[/ふりがな]しいこの家だが、日常は続いている。

1日2回の食事は必ず出てくるし、埃っぽい布団に飛び込めば今日も変わらぬ単調な匂いを感じることができる。

猫にとって、「暇」は大変良いことである。私の生活には何も障害がなく、やるべきこともない。人間には責任や義務、仕事や課題といった「暇を亡くすもの」が多いようだが、私の知ったことではない。

小娘も毎日「ガッコウだ、ジュクだ、ブカツだ、もう無理」と五月蝿い小言ばかりに喉を震わせている。

しかし最近は引越しとやらのために生活が変化している。これは私にとって難事以外の何者でもない。

刺激は日常の中におさまっていれば良いのだ。日常自体が刺激になっては生きる上で苦難が多いのではないだろうか。

それに!最近は小娘と母が“キャリーケース”というものに私を閉じ込める。引越しの練習の一環であるらしい。

そのようなことをしなくても、私にはこのすらりと伸びた、まるで滝が流るるような白い毛流れを持つ、美しい4本の足がついている。

新しい住居への移動くらいこの足を使ってやらんでもないのに。

作者メッセージ

書きたくなったときに書くタイプなので、更新ものすごく久しぶりです!そして閲覧300超ありがとうございます。300回も読まれてるのびっくりです🥲✨

2025/09/30 18:17

寝庭ヤマネ。 ID:≫ 1iwy2uDiUZVWs
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