わたしなんて猫である
ー東向きの窓から入ってきた日光が、ガラスを通り抜け、フローリングの床に青い光の[漢字]水面[/漢字][ふりがな]みなも[/ふりがな]を映し出している。
わたしは考えた。
瓶の中身は何か?
陽の光が青く染められているのを見るに、青色の何かが入っていることが推測できる。
わたしは仰向けの体をごろんとひっくり返し、徐に立ち上がって4つの足を床につけた。
しかしいきなり立つと疲れてしまうので、先にあくびと伸びをしておくことにする。
逆立った毛が元に戻るのを待ち、落ち着いたところで歩き出す。
棚の麓で止まり、前足でちょちょいと棚をつついてみた。
すると青色の光は波のように揺れ、またしばらくすると前と同じ形に戻った。
…中は液体だろう。
左の口角をにやりとあげて(実際にはほとんど動いていないが)棚にひょいと登った。
悪いことをしている気分である!
もう一段、またもう一段上がって、瓶に触れることができる位置まで来た。
そう、わたしの柔らかい肉球にかかればこの瓶を落とすことなんて造作もないのだ。
パリン!
耳に刺さるような鋭い音が部屋に響き渡る。家具が少ないこの部屋ではより一層大きな音となり、下の階からも大きな音がこだましてきた。
だが、それはこだまなどではなく人の声だった。
『何の音ー!?』
流石に気づかれてしまったか。
わたしは考えた。
瓶の中身は何か?
陽の光が青く染められているのを見るに、青色の何かが入っていることが推測できる。
わたしは仰向けの体をごろんとひっくり返し、徐に立ち上がって4つの足を床につけた。
しかしいきなり立つと疲れてしまうので、先にあくびと伸びをしておくことにする。
逆立った毛が元に戻るのを待ち、落ち着いたところで歩き出す。
棚の麓で止まり、前足でちょちょいと棚をつついてみた。
すると青色の光は波のように揺れ、またしばらくすると前と同じ形に戻った。
…中は液体だろう。
左の口角をにやりとあげて(実際にはほとんど動いていないが)棚にひょいと登った。
悪いことをしている気分である!
もう一段、またもう一段上がって、瓶に触れることができる位置まで来た。
そう、わたしの柔らかい肉球にかかればこの瓶を落とすことなんて造作もないのだ。
パリン!
耳に刺さるような鋭い音が部屋に響き渡る。家具が少ないこの部屋ではより一層大きな音となり、下の階からも大きな音がこだましてきた。
だが、それはこだまなどではなく人の声だった。
『何の音ー!?』
流石に気づかれてしまったか。