二次創作
いろいろ短編集
⚠︎◯表現あり、曲パロ[少女レイ]、学生パロ、虐め表現あり
「ねえ、しょうちゃん」
「どうしたん?」
「僕ね、もう限界なんだ」
「は?どういうことやねん」
「お別れだよ、僕の味方でいてくれてありがとう」
「いむくっ…」
ガタンゴトン…グシャ
「だいすき、だよ……」
「いむ、くん…?」
初兎side
ああ、昔の夢か。
いむくんは僕の友達、線路に飛び込み自殺した子や。
本名はほとけで漢字で書くとカタカナのイとムでいむくん。
どうしてこうなったんやっけ?
…ああ、そっか。
僕のせいや。
僕の過ちのせいや。
『これでよしっ、』
原因となった前日、僕はいむくんの机に花瓶を置いた。
いむくんには先生に呼び出されたとか言って、先に帰ってもらった。
『いーむくんっ!』
「あ、しょーちゃん!!おはよう!!!!」
『早く学校行こうや!!』
「うん!」
次の日、僕はなにもなかった風に装っていむくんと学校に行った。
がらっ
「おはようございます!」
『おはようございまーす!』
教室に入った後、いむくんは固まった。
「なに、これ…?」
そこには花瓶が置いてあったから。
いむくんは辛そうな顔をしていた。
『大丈夫…?』
僕は心配した顔をしていむくんに声をかける。
心では笑っているのに。
「だ、大丈夫だよっ!これくらい平気だし!!」
辛そうなのに僕に心配かけまいとするところもやっぱりいむくんだな、とか思っ てる僕は最低だ。
『そ、そうか……?』
でも、心配するふりをする。
いむくんは友達、辛いなら僕の手を掴めばいい。
僕以外にはもう、居場所なんてないんだから。
2人きり、此の儘愛し合える。
「ほんっとうに大丈夫!」
でも、君はそうしない。
「屋上こいよ」
「はい…」
『……』
屋上に呼び出されるキミ、僕が裏で手を回して指示をしている。
はやく僕だけに溺れてくれるように。
そう、いむくんが悪いんや。
僕らが一番!いうとるのに…他のやつと仲良くするから。
僕だけを見ててくれればいいんや。
な?いむくん、助けが欲しいやろ?
『本当に大丈夫なんか?』
「だ、大丈夫だよ、大丈夫だから…ね?」
でも、どれだけ経ってもいむくんは僕に溺れてくれない。
助けを求めてくれればそれでいいのに。
ねえ、はやく僕の手を掴んでよ、いむくんがいなくちゃ僕に居場所はないんだから。
悪いこともなにもない、透き通った世界でキミと愛し会えたら……。
「ごめんね、しょうちゃん」
いむくんは微笑みながら線路に飛び込む。
『いむくっ…』
僕の伸ばした手をキミはつかまなかった。
ガタンゴトン…グシャ
「だいすき、だよ……」
『いむ、くん…?』
ぶつかった衝撃で取れてしまった2人のお揃いのキーホルダー。
いむくんの分は血がついた。
このキーホルダーは今も僕が持っている。
その透き通った白い肌の至る所が赤く染まっていく。
一生悲しくてもいいから、いむくんに取り憑かれてしまいたい。
そして、よく夢で見る薄く透けた、透明なキミは僕を毎回静かに指差している。
「ねえ、しょうちゃん」
「どうしたん?」
「僕ね、もう限界なんだ」
「は?どういうことやねん」
「お別れだよ、僕の味方でいてくれてありがとう」
「いむくっ…」
ガタンゴトン…グシャ
「だいすき、だよ……」
「いむ、くん…?」
初兎side
ああ、昔の夢か。
いむくんは僕の友達、線路に飛び込み自殺した子や。
本名はほとけで漢字で書くとカタカナのイとムでいむくん。
どうしてこうなったんやっけ?
…ああ、そっか。
僕のせいや。
僕の過ちのせいや。
『これでよしっ、』
原因となった前日、僕はいむくんの机に花瓶を置いた。
いむくんには先生に呼び出されたとか言って、先に帰ってもらった。
『いーむくんっ!』
「あ、しょーちゃん!!おはよう!!!!」
『早く学校行こうや!!』
「うん!」
次の日、僕はなにもなかった風に装っていむくんと学校に行った。
がらっ
「おはようございます!」
『おはようございまーす!』
教室に入った後、いむくんは固まった。
「なに、これ…?」
そこには花瓶が置いてあったから。
いむくんは辛そうな顔をしていた。
『大丈夫…?』
僕は心配した顔をしていむくんに声をかける。
心では笑っているのに。
「だ、大丈夫だよっ!これくらい平気だし!!」
辛そうなのに僕に心配かけまいとするところもやっぱりいむくんだな、とか思っ てる僕は最低だ。
『そ、そうか……?』
でも、心配するふりをする。
いむくんは友達、辛いなら僕の手を掴めばいい。
僕以外にはもう、居場所なんてないんだから。
2人きり、此の儘愛し合える。
「ほんっとうに大丈夫!」
でも、君はそうしない。
「屋上こいよ」
「はい…」
『……』
屋上に呼び出されるキミ、僕が裏で手を回して指示をしている。
はやく僕だけに溺れてくれるように。
そう、いむくんが悪いんや。
僕らが一番!いうとるのに…他のやつと仲良くするから。
僕だけを見ててくれればいいんや。
な?いむくん、助けが欲しいやろ?
『本当に大丈夫なんか?』
「だ、大丈夫だよ、大丈夫だから…ね?」
でも、どれだけ経ってもいむくんは僕に溺れてくれない。
助けを求めてくれればそれでいいのに。
ねえ、はやく僕の手を掴んでよ、いむくんがいなくちゃ僕に居場所はないんだから。
悪いこともなにもない、透き通った世界でキミと愛し会えたら……。
「ごめんね、しょうちゃん」
いむくんは微笑みながら線路に飛び込む。
『いむくっ…』
僕の伸ばした手をキミはつかまなかった。
ガタンゴトン…グシャ
「だいすき、だよ……」
『いむ、くん…?』
ぶつかった衝撃で取れてしまった2人のお揃いのキーホルダー。
いむくんの分は血がついた。
このキーホルダーは今も僕が持っている。
その透き通った白い肌の至る所が赤く染まっていく。
一生悲しくてもいいから、いむくんに取り憑かれてしまいたい。
そして、よく夢で見る薄く透けた、透明なキミは僕を毎回静かに指差している。