二次創作
いろいろ短編集
⚠︎Kコ、ほのぼの
No side
「めーたんっていっ!!」
「あ?キッドか、なんか用か?」
ランドセルを背負った小柄な小学生に声をかけた男はシルクハットにマントと不思議な格好、
モルクルまでつけている。
どうやら面識があるようだ。
「めーたんてい冷たい…🥺」
「キッド…お前それはない」
名探偵、と呼ばれている少年、もとい江戸川コナンは冷たい。
だが世界で指名手配されているキッドが悪い。
指名手配番号は1412、崩して怪盗キッドとして知られている。
「えーなんでだよ!!」
「大怪盗様がこんなとこいていいのかよ?」
「んー?めーたんていといれるならそれでいいし」
「…そうかよ、俺もう帰るぜ」
「あ、それはやめといた方がいいぜ」
「は?」
怪盗キッドは口元をにぃっとあげて悪い笑みを浮かべた。
「おめぇの声で蘭姉ちゃんに『今日は阿笠博士のとこに泊まるね!』って言ったら『気をつけるのよ、迷惑かけないようにね』って言ってたからな」
キッドは声をコロコロ変えて説明している。
さすが怪盗という技だろう。
「なっ…お前、」
「ってことで、手伝ってくれ」
「は?」
「宝石を盗むんだがな、これが厄介なんだよ」
コナンは探偵だ。
宝石を盗むとか言われて協力する柄じゃない。
「ふざけんじゃねえぞ、手伝うわけねえだろ」
「はっ、名探偵はかわらないな」
どこか面白そうに微笑んでいる。
「流石に冗談だよ、夜景でも一緒に眺めようぜ」
「…ああ」
夜景を眺める、キッドに抱えられて空を飛ぶということだがコナンは了承した。
普通、探偵と怪盗は敵対関係にある。
彼らもお互いのことを好敵手として捉えている、
しかし何度も共に空を飛んだことがある。
なんならシンガポールも飛んだ。
「しっかり掴まれよ」
「わーってるよ」
その夜景はとても綺麗だった。
コナンは思わずため息を漏らす。
「ん?どうしたんだ、名探偵?」
「いや、お前はいつもこれを見てんのかってな」
「まあ、そうだな」
キッドは疑問に思う、急になんだというのだろう。
「ずりいなって」
「はっ、そんなことかよ」
コナンは唇を尖らせる。
笑われたことが不服らしい。
「いつでもお前のために飛んでやるよ、名探偵」
「…そーかよ」
至って自然に答えたはずのコナンの耳はかすかに赤みを帯びていた。
表と裏は紙一重、名探偵と怪盗は1番遠く、そして1番近いのかもしれない。
No side
「めーたんっていっ!!」
「あ?キッドか、なんか用か?」
ランドセルを背負った小柄な小学生に声をかけた男はシルクハットにマントと不思議な格好、
モルクルまでつけている。
どうやら面識があるようだ。
「めーたんてい冷たい…🥺」
「キッド…お前それはない」
名探偵、と呼ばれている少年、もとい江戸川コナンは冷たい。
だが世界で指名手配されているキッドが悪い。
指名手配番号は1412、崩して怪盗キッドとして知られている。
「えーなんでだよ!!」
「大怪盗様がこんなとこいていいのかよ?」
「んー?めーたんていといれるならそれでいいし」
「…そうかよ、俺もう帰るぜ」
「あ、それはやめといた方がいいぜ」
「は?」
怪盗キッドは口元をにぃっとあげて悪い笑みを浮かべた。
「おめぇの声で蘭姉ちゃんに『今日は阿笠博士のとこに泊まるね!』って言ったら『気をつけるのよ、迷惑かけないようにね』って言ってたからな」
キッドは声をコロコロ変えて説明している。
さすが怪盗という技だろう。
「なっ…お前、」
「ってことで、手伝ってくれ」
「は?」
「宝石を盗むんだがな、これが厄介なんだよ」
コナンは探偵だ。
宝石を盗むとか言われて協力する柄じゃない。
「ふざけんじゃねえぞ、手伝うわけねえだろ」
「はっ、名探偵はかわらないな」
どこか面白そうに微笑んでいる。
「流石に冗談だよ、夜景でも一緒に眺めようぜ」
「…ああ」
夜景を眺める、キッドに抱えられて空を飛ぶということだがコナンは了承した。
普通、探偵と怪盗は敵対関係にある。
彼らもお互いのことを好敵手として捉えている、
しかし何度も共に空を飛んだことがある。
なんならシンガポールも飛んだ。
「しっかり掴まれよ」
「わーってるよ」
その夜景はとても綺麗だった。
コナンは思わずため息を漏らす。
「ん?どうしたんだ、名探偵?」
「いや、お前はいつもこれを見てんのかってな」
「まあ、そうだな」
キッドは疑問に思う、急になんだというのだろう。
「ずりいなって」
「はっ、そんなことかよ」
コナンは唇を尖らせる。
笑われたことが不服らしい。
「いつでもお前のために飛んでやるよ、名探偵」
「…そーかよ」
至って自然に答えたはずのコナンの耳はかすかに赤みを帯びていた。
表と裏は紙一重、名探偵と怪盗は1番遠く、そして1番近いのかもしれない。