ヒノエside
[小文字]「どうだー？夏目！」
「楽しいか！？」
「ああ！すごく楽しいよ」[/小文字]

夏目は学校とやらの友達…

西本と…北村？

とかいうやつたちと花火とやらをしている。

「…」

火をつけ、

輝き、

きえる。

「儚くて美しいですな」
「きれー！」

中級も遠くから見ている。

「そうか？私にはよくわからんがな」

斑と一緒に飲んでいるというのがただしいね。

[小文字]「本当に、綺麗だ」
「そうだな、夏目」
「ああ、田沼も」[/小文字]

火をつけ、

輝き、

消える。

なぜか人の一生のように見えた。

生まれ落ち、

人生というものを全うし、

◯んでゆく。

「短くつまらないものだ」
『そうだね、三篠』
『でもそれが…儚く美しくも見えるんだ』
「…確かに、夏目殿も」
「　　　　　　　　　」

三篠は本心を口にしたのかもしれない。

ただ、斑のせいでよく聞こえなかった。