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夢双の一太刀

#1


、、、、、ね!
なんだ?なにか聞こえる・・
、、、らぁ!
[漢字]五月蝿[/漢字][ふりがな]うるさ[/ふりがな]い。静かにしろ。
、、死ねぇ!
ああ、もう。静かにしてくれ。





??「はっ!」
目が覚める。
突如眼に入った快晴の空に、目を閉じる。
急な光に耐えられない。
左から、雄叫びが聞こえる。
自分は、何をしているんだ・・・?
兵士「死ねぇ!」
敵「兄貴の仇ぃ!」
思い出した。
今は戦争中だ。
俺は・・・吹っ飛ばされたのか?
敵は近くにいない。
顔を左に向ける。
剣を持った奴らが、戦い合っている。
斬って、斬られ、倒れていく・・・
そうだ、俺は吹っ飛ばされて気絶していたんだ。
そして、やる事も思い出す。
国を守らなければ。
体を持ち上げる。
右足が痛い。多分折れている。
でも、そんなの関係ない。
左足で補助しつつ、進む。
敵を見つける。
敵「む!?敵見つけたり!!」
??「ウオラァ!」
腰に挿していた剣を抜き、斬りつける。
敵「グハァ!!??」
切り口から血が噴き出る。
顔につく。
相手が倒れる。
??「はぁ・・はぁ・・まだだ。」
次の敵を見つける。
??「うおぉぉぉ!!!」
次々に、敵を斬りつける。
返り血を浴びて、鎧が赫く染まる。
鋼色に染まっていた刃も、血が滴っている。
国を守るため、あいつを守るため、
敵を、斬らなければならない。




夢双の一太刀、第一話「守るため」



352年、羅華王国、城内・・・
日が明けて4時間が経った。
国王「ドルバよ、よくやった。」
ドルバ「はっ。」
国王「1日中敵を殲滅したと聞いたぞ。見事だ。」
ドルバ「容易い事です。」
国王の部屋は、あまりにも質素だ。
無駄なものは何一つない。
小さな机、書斎の棚、国王の武器・・・
だが、それが良い。そう思っている。
無駄な圧に押されないような、静かな空間・・・
国王「報酬は、3日後また呼び出す。遣いを送ろう。」
ドルバ「分かりました。有難うございます。」
国王「堅苦しい。我の前で足を崩しているくせに・・・」
ドルバ「そうですね・・・慣れてしまったというか。」
部屋の中には、国王とドルバしかいない。
机の周りには、座布団が二つ。そこに、国王とドルバが座っている。
窓の光が2人を照らす。
そして、ドルバが城を出て、家に向かった。
ドルバ「3日後の報酬が楽しみだ・・・ん?」
雨が降ってきた。
2ヶ月ぶりの雨で、民衆は喜んでいた。
降らなくても大して困らんのに・・・
歩いて五分ほど経った時、雨宿りしている女性を見つけた。
少し質素な服を着ていて、この周辺では珍しかった。
その瞬間、空が白く光った。
ドルバ「お!!雷が落ちる・・・!?」
光って1秒もしない間に、目の前に雷が落ちた。
落ちた雷の中に、あの女性がいた。

作者メッセージ

この新作、実を言うと、
今まで書いた推理以外の小説の中の
最高傑作に近い設定なんですよね・・・

2024/12/16 20:23

戸部夏実 ID:≫.psyZPMB6Zfrw
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