# 探しもの .
とある日の放課後、1人の幼馴染から突然こう言われたんや 。
「 俺さ、探してるものがあるんだよね。 」
「 俺の“ 記憶のカケラ ” 。 」
そのときはまだ、何を言っているのかさっぱり分からへんかった 。
「 史紅!こっちこっち!! 」
昔からの変わらぬ笑顔で微笑む君を、好きやと思った 。
「 取り戻しに行った方がええんちゃう?“ 記憶のカケラ ” 。 」
「 、、、! 一緒に行ってくれるの? 」
「 当たり前やん。僕ら親友やぞ 」
今は高校3年、もう高校生活も終わりの時期 。
「好き」やなんて言えへんくてもええから、君ともっと一緒に居たいと思ったんや 。
こうして、彼の記憶のかけらを探す旅が始まった。
長いようで短い、そんな夢のような旅のお話____。