【参加型締め切り】旅路の先にあるものは
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金の首飾り__それは極限られた者しか所持できない、伝説のものとも言われる。
鷲の翼が彫られていて、それは陽の光によって輝いていた。
サギュス・ロウ「よく来てくれたな、4人。ここへ。」
玉座に座った王が口を開いて俺たちを呼び入れる。
横に立っていた男が場所をあけてくれた。
塙鷺ソルト「失礼いたします…!」
コルク「な、何の御用でしょうか………」
サギュス・ロウ「あぁ、説明しよう。」
1カ月前、我が国の令嬢、アナ・シュテルが隣国の王子、ヒナメ・タチヤードと婚約を結んだのは知っているな?
隣国、アイラン国とは対立があった故、この婚約により関係が改善されると期待されていたのだが…。
ヒナメと会ったアナが、
「あんな奴とは結婚したくない」
と言い続けておって、婚約は破棄されてしまったのだ…。
コルク「で、では、今王都はお祭り模様でしたが…」
サギュス・ロウ「民には言っておらんゆえ当然だろう」
漣のれん「それと私たちが呼ばれた関係はあるのですか…?」
その時、ずっと横で黙っていた男が動き、口を開いた。
闇月冷「それは僕から説明するね~」
そして、誘導されるがままに隣の部屋へと連れていかれる。
隣の部屋は古い本が大量に積んであり、紙が所々に挟まれていた。
コルク「これは…大昔に書かれた魔導書ではありませんか!」
闇月冷「…知っているのか…。ではお前も優秀な魔法使いのようだ。」
オブシディアン・スフェ「そのようだけど、俺は早く話の続きを聞きたいんだよね」
スフェがそう急かすと面倒くさそうに息を吐いたあとに話し始めた。
僕は闇月冷。この首飾りで分かるかもしれないけど、この国で最も優秀な魔法使い…って思われてるらしいね~。
それで本題。アナって人が婚約破棄したせいでヒナメって人が連れ戻そうとしてるって密偵から話が入って、僕が呼ばれたってワケ。
塙鷺ソルト「あぁ…だから宮殿中に女神様の魔法が張り巡らされていたのですね」
コルク「強力な結界もありますしね…」
冷は一つ頷くと、もう一度口を開く。
闇月冷「そう。でもここにずっと匿うわけにもいかないから、東の国ではなくて西の方へ逃がそうと計画しているらしいんだよね~」
オブシディアン・スフェ「あ~それの護衛をやれってこと?めんど((」
漣のれん「でもそれなら、私はいらないのでは…?」
闇月冷「アナを襲うのは人だけじゃないんだよね~」
漣のれん「!精神攻撃の回復のための薬草ということですね…」
コルク「そのための聖職者に薬草師、魔法使いに魔術師というわけですね」
基本的に、護衛のためのパーティーには
『魔法使い・魔術師・聖職者・薬草師・剣士』の5つが不可欠とされている。
塙鷺ソルト「でも…剣士の方はいないようですが?」
闇月冷「それを今から探さないといけないんだよね~」
4人(え?)
ただやみくもに探していると見つからないから、と探す人物を絞ることになった。
闇月冷「“ラシャノ・キルハ” この人を探してほしいらしいよ~」
この、ラシャノ・キルハという人は風のようにすぐにいなくなってしまうらしく、
探すのが困難らしい。
オブシディアン・スフェ「そいつ見つけるまでで令嬢殺されるんじゃね?」
漣のれん「それを防ぐために早く見つけないといけないけど…」
宮殿の門を出たところで立ち止まり、お祭り騒ぎの城下町を眺める。
闇月冷「こっれは長丁場だね~…めんどくさいなぁ」
1時間前まで、俺たちはそう思っていた……のだが、
ラシャノ・キルハ「いや~まさか探されとるとは思わへんわ!」
城下町の喫茶店でパンを食べているところであっけなく発見された。
コルク「こんなにすぐ見つかってますけど…“風のような”?」
闇月冷「手間が省けてちょうどいいんじゃな~い?」
こうしてぬるっと今に至っている…のか。
魔法を出すためのステッキを取り出しながら、コルクはそんなことを考える。
エリントの山岳地帯に差し掛かってすぐ、日が暮れた。
アナ・シュテルが眠っているテントの周りに…
コルク(4、5人と言ったところでしょうか…)
人影。
使い魔であるフクロウのアイリスを空へ放り、
コルク「エネルギー・ボルト!」
人影に向かって光の矢を放つ。
アナを護るための戦いが今夜も幕を開ける___。
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金の首飾り__それは極限られた者しか所持できない、伝説のものとも言われる。
鷲の翼が彫られていて、それは陽の光によって輝いていた。
サギュス・ロウ「よく来てくれたな、4人。ここへ。」
玉座に座った王が口を開いて俺たちを呼び入れる。
横に立っていた男が場所をあけてくれた。
塙鷺ソルト「失礼いたします…!」
コルク「な、何の御用でしょうか………」
サギュス・ロウ「あぁ、説明しよう。」
1カ月前、我が国の令嬢、アナ・シュテルが隣国の王子、ヒナメ・タチヤードと婚約を結んだのは知っているな?
隣国、アイラン国とは対立があった故、この婚約により関係が改善されると期待されていたのだが…。
ヒナメと会ったアナが、
「あんな奴とは結婚したくない」
と言い続けておって、婚約は破棄されてしまったのだ…。
コルク「で、では、今王都はお祭り模様でしたが…」
サギュス・ロウ「民には言っておらんゆえ当然だろう」
漣のれん「それと私たちが呼ばれた関係はあるのですか…?」
その時、ずっと横で黙っていた男が動き、口を開いた。
闇月冷「それは僕から説明するね~」
そして、誘導されるがままに隣の部屋へと連れていかれる。
隣の部屋は古い本が大量に積んであり、紙が所々に挟まれていた。
コルク「これは…大昔に書かれた魔導書ではありませんか!」
闇月冷「…知っているのか…。ではお前も優秀な魔法使いのようだ。」
オブシディアン・スフェ「そのようだけど、俺は早く話の続きを聞きたいんだよね」
スフェがそう急かすと面倒くさそうに息を吐いたあとに話し始めた。
僕は闇月冷。この首飾りで分かるかもしれないけど、この国で最も優秀な魔法使い…って思われてるらしいね~。
それで本題。アナって人が婚約破棄したせいでヒナメって人が連れ戻そうとしてるって密偵から話が入って、僕が呼ばれたってワケ。
塙鷺ソルト「あぁ…だから宮殿中に女神様の魔法が張り巡らされていたのですね」
コルク「強力な結界もありますしね…」
冷は一つ頷くと、もう一度口を開く。
闇月冷「そう。でもここにずっと匿うわけにもいかないから、東の国ではなくて西の方へ逃がそうと計画しているらしいんだよね~」
オブシディアン・スフェ「あ~それの護衛をやれってこと?めんど((」
漣のれん「でもそれなら、私はいらないのでは…?」
闇月冷「アナを襲うのは人だけじゃないんだよね~」
漣のれん「!精神攻撃の回復のための薬草ということですね…」
コルク「そのための聖職者に薬草師、魔法使いに魔術師というわけですね」
基本的に、護衛のためのパーティーには
『魔法使い・魔術師・聖職者・薬草師・剣士』の5つが不可欠とされている。
塙鷺ソルト「でも…剣士の方はいないようですが?」
闇月冷「それを今から探さないといけないんだよね~」
4人(え?)
ただやみくもに探していると見つからないから、と探す人物を絞ることになった。
闇月冷「“ラシャノ・キルハ” この人を探してほしいらしいよ~」
この、ラシャノ・キルハという人は風のようにすぐにいなくなってしまうらしく、
探すのが困難らしい。
オブシディアン・スフェ「そいつ見つけるまでで令嬢殺されるんじゃね?」
漣のれん「それを防ぐために早く見つけないといけないけど…」
宮殿の門を出たところで立ち止まり、お祭り騒ぎの城下町を眺める。
闇月冷「こっれは長丁場だね~…めんどくさいなぁ」
1時間前まで、俺たちはそう思っていた……のだが、
ラシャノ・キルハ「いや~まさか探されとるとは思わへんわ!」
城下町の喫茶店でパンを食べているところであっけなく発見された。
コルク「こんなにすぐ見つかってますけど…“風のような”?」
闇月冷「手間が省けてちょうどいいんじゃな~い?」
こうしてぬるっと今に至っている…のか。
魔法を出すためのステッキを取り出しながら、コルクはそんなことを考える。
エリントの山岳地帯に差し掛かってすぐ、日が暮れた。
アナ・シュテルが眠っているテントの周りに…
コルク(4、5人と言ったところでしょうか…)
人影。
使い魔であるフクロウのアイリスを空へ放り、
コルク「エネルギー・ボルト!」
人影に向かって光の矢を放つ。
アナを護るための戦いが今夜も幕を開ける___。
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