映画部誕生っ!
#1
「あのっ」
勇気を出して声をかけたつもりだった。
なのに、やはり返事はそっけなかった。
「何?私用があるんだけど。」
私は呆然と結花の後ろ姿を見つめていた。
私の考えていることがおかしかったのかもしれない。
もしかしたら、結花じゃなくても誰が見ても明らかに同意し難い内容だったのかもしれない。
それでも私は諦めなかった。
「結花!」
私は制服のスカートの端を掴んだまま言った。
「何?」
結花は今度は迷惑そうな顔をして言った。
「お願いだから…」
「ダメダメ私には用があるの」
何度言っても何かしら理由をつけられ、跳ね返される。
私はスカートを掴む力を強めた。
「お願いだからっ」
結花にしかできないこと…
あなたにしかできないこと。
この言葉はまさにこういう場面のためにあると思う。
私は息を吸って行った。
「お願いだからっ」
「部活の成立に手を貸してっ」
私と結花は四月に出会ったばかりの仲だ。
私はずっと映画部を立ち上げたいと思っていた。
絶対に諦めたくない。
小学六年生の時、はじめて動画の撮影を監督する機会に出会った。
はじめてする機会に戸惑いながらも、周りのサポートによって成功した。
その時、映画の可能性、支える力の大きさを実感した。
だから絶対映画部を作りたい。
でも…映画部を作れたとしても、明らかに数ヶ月で廃部になることは目に見えていた。
勇気を出して声をかけたつもりだった。
なのに、やはり返事はそっけなかった。
「何?私用があるんだけど。」
私は呆然と結花の後ろ姿を見つめていた。
私の考えていることがおかしかったのかもしれない。
もしかしたら、結花じゃなくても誰が見ても明らかに同意し難い内容だったのかもしれない。
それでも私は諦めなかった。
「結花!」
私は制服のスカートの端を掴んだまま言った。
「何?」
結花は今度は迷惑そうな顔をして言った。
「お願いだから…」
「ダメダメ私には用があるの」
何度言っても何かしら理由をつけられ、跳ね返される。
私はスカートを掴む力を強めた。
「お願いだからっ」
結花にしかできないこと…
あなたにしかできないこと。
この言葉はまさにこういう場面のためにあると思う。
私は息を吸って行った。
「お願いだからっ」
「部活の成立に手を貸してっ」
私と結花は四月に出会ったばかりの仲だ。
私はずっと映画部を立ち上げたいと思っていた。
絶対に諦めたくない。
小学六年生の時、はじめて動画の撮影を監督する機会に出会った。
はじめてする機会に戸惑いながらも、周りのサポートによって成功した。
その時、映画の可能性、支える力の大きさを実感した。
だから絶対映画部を作りたい。
でも…映画部を作れたとしても、明らかに数ヶ月で廃部になることは目に見えていた。
/ 1