二次創作
【参加型】めろぱかの彼女募集します!(らすと1枠で完結させます
side 在最
「カイトカイトー!枕投げしようよ!!」
そう言って、ボクは手元にあった枕を腕に担ぎ、カイトの前で仁王立ちになった。
「.......在最。」
ぽつりとそう呟いたカイトは、座っていたソファから重たそうな腰を引き上げ、ボクの方へと足を運んできた。
え、なになに........
ぐいっと顔を近づけられて、不覚にもきゅんと心が鳴いたような気がする。
これは多分........かの有名な顎クイってやつなのだろう。カップルとか、特別な関係を持った人たちがやるような事ではないかこれは。
それを自覚してしまったからか、ぼわわっと顔が蒸発しそうに熱い。
するとカイトはゆっくりと口を開いた。
「在最.....ここキッチン。」
「.................っ、はあああ!!???」
ボクはようやく状況を理解した。
数時間前
「在最、在最。」
カイトはそうかわいらしくボクの名前を口にした。何度も何度もかわいく呼んでくれるから、毎回そのかわいさに耐えるので精一杯な日々だ。
「どうしたのカイト」と返事をして、きっと赤くなっているであろう自分の顔を見られないように顔をカイトからそむける。
その行動を不思議に思ったのか、カイトは頭にはてなマークを浮かべながらボクに話し始めた。
「今日、お泊り会でもしない?」
「.....ええ?」
自分でも驚くくらいに抜けた声が出た。
今、なんて言った.....?
「お泊り会しようよ」
今度ははっきり聞こえたその声に、驚きを隠せない。
普段はボクからデートに誘ったり遊びに誘ったりしてるのに....カイトからなんて珍しい。
「カイトからそんな事言い出すの珍しいね。何か裏でも?」
ボクはあえてカイトを挑発するようにそう言った。
「ただ在最と一緒に居たいだけだ。だめか?」
カイトはそう言って、ボクの手をぎゅっと握りしめた。さっきみたいな子犬っぽい言動ではなく、不覚にもカイトが王子様をふるまっているように見えた。
握りしめた手から、カイトの温度が伝わってくる。
どう答えれば良いかわからず、思わずボクは黙り込んでしまう。
「....今日、夕方迎えに行くから。」
そんなボクを見かねたカイトが、そう言った。
「え?い、いいよ自分で行けるし......」
「俺が心配だから。迎えに行かせて。」
またどう答えれば良いかわからず、ごくりと唾を飲み込んで何も言えなくなってしまう。
「じゃあまた、夕方。」
気づけばもう家の前に居た。時間が経つのは速いな.....
「うん、またあとで。」
ボクはそう言って、カイトと別れた。
____
「ううーーん...こっちの方がかわいいかな....いや、こっちか..?」
ボクは一人、鏡の前でファッションショーを繰り広げていた。
友達と遊びに行くときなんかは、適当に手に取った服を着て何のセットもしないまま時間ギリギリに家を飛び出しているけど、今回は違う。
_____カイトには、かわいいって思われたい。
ただその一心で、ボクは自分が持っているだけ全部の衣服を床にぶちまけていた。
こりゃ親から稲妻を落とされるのも時間の問題だな。
「在最、カイトくんが来たけど....こんな時間から何かするの?」
そう言って、お母さんがボクの部屋へずかずかと足を運んだ。
「お泊り会だよ?」
「は?」
見事にお母さんは目をぱちくりさせた。
[水平線]
「あ、在最。遅かったな。」
「あはは...ちょっとね..」
あのあと、ボクはお母さんにいろいろと事情聴取させられた。
カイトがどんな人なのかとか、どっちからお泊りしようって言ったのかとか。普通なら、この年齢だしお泊り反対されちゃうかなとも思ったけれど、うちのお母さんはまったくそんな気配を見せず、なんなら男の子とのお泊りなんて憧れる的なよくわからない事を言うくらいだった。
「じゃあ行くか。」
そう言って、カイトはボクに手を差し出した。
ボクは、その脆くてすぐ消えてしまいそうな、冷たい手を温めるようにぎゅっと握った。
[水平線]
「おわあぁあぁ.....」
ボクは、カイトの家を見るなり驚きで硬直してしまった。
カイトが「どうしたんだ在最?」と言って、ボクの顔を覗き込む。
っ、いやいや....カイトのおうち...大きすぎない..?
本当にお城かってくらい、大きくてきれいだった。
「入りなよ。」
「う、うん......」
こんなお城に入れる日がくるなんて、思ってもいなかった。
[水平線]
そして、今に至る。
こんっっな思わせぶりしといて....「ここキッチン」だけ!?!?
もっとなんかあるでしょ!!
「ほんと在最かわいい。」
「.........っ..」
ボクはこれ以上言葉を口にするとボロを出してしまいそうで、口を開くと事ができなかった。
「う....ほ、ほら!ほれほれカイト~!!」
ボクは近くにあったボールペンを猫じゃらしに見立てて、カイトに近づけた。
少しでも気を紛らわせないと、ボクがおかしくなってしまいそう。
「ふは....在最、俺の事なんだと思ってんの」
うっ...........
再びカイトがボクに体を寄せた。
か、カイトこそボクの事なんだと思ってんの.......
「....俺は在最の事、世界一大切で超絶かわいいお姫様だと思ってるよ?」
まるでボクの心の中を読むエスパーかのように、カイトはそう言った。
......なんでボクの心の中がわかるの!!
くやしさと恥ずかしさでいっぱいで、ボクは下唇を噛む事しかできなかった。
「在最、かわいい。」
なななな......
「カイト嫌い!」
ボクから捻り出たのはそんな言葉だった。
いろんな感情が混ざり合いすぎて、そんなことしか言えない。
カイトは怒るどころか、ぶはっと吹き出して笑っていた。
「.....じゃあ俺は好き。」
_____カイトには、かなわないかも。
「ボクも好き!」
カイトは、ボクの大切な恋人だから。
「じゃあお互い両想いだね。」
「カイトだいすき!!」
「カイトカイトー!枕投げしようよ!!」
そう言って、ボクは手元にあった枕を腕に担ぎ、カイトの前で仁王立ちになった。
「.......在最。」
ぽつりとそう呟いたカイトは、座っていたソファから重たそうな腰を引き上げ、ボクの方へと足を運んできた。
え、なになに........
ぐいっと顔を近づけられて、不覚にもきゅんと心が鳴いたような気がする。
これは多分........かの有名な顎クイってやつなのだろう。カップルとか、特別な関係を持った人たちがやるような事ではないかこれは。
それを自覚してしまったからか、ぼわわっと顔が蒸発しそうに熱い。
するとカイトはゆっくりと口を開いた。
「在最.....ここキッチン。」
「.................っ、はあああ!!???」
ボクはようやく状況を理解した。
数時間前
「在最、在最。」
カイトはそうかわいらしくボクの名前を口にした。何度も何度もかわいく呼んでくれるから、毎回そのかわいさに耐えるので精一杯な日々だ。
「どうしたのカイト」と返事をして、きっと赤くなっているであろう自分の顔を見られないように顔をカイトからそむける。
その行動を不思議に思ったのか、カイトは頭にはてなマークを浮かべながらボクに話し始めた。
「今日、お泊り会でもしない?」
「.....ええ?」
自分でも驚くくらいに抜けた声が出た。
今、なんて言った.....?
「お泊り会しようよ」
今度ははっきり聞こえたその声に、驚きを隠せない。
普段はボクからデートに誘ったり遊びに誘ったりしてるのに....カイトからなんて珍しい。
「カイトからそんな事言い出すの珍しいね。何か裏でも?」
ボクはあえてカイトを挑発するようにそう言った。
「ただ在最と一緒に居たいだけだ。だめか?」
カイトはそう言って、ボクの手をぎゅっと握りしめた。さっきみたいな子犬っぽい言動ではなく、不覚にもカイトが王子様をふるまっているように見えた。
握りしめた手から、カイトの温度が伝わってくる。
どう答えれば良いかわからず、思わずボクは黙り込んでしまう。
「....今日、夕方迎えに行くから。」
そんなボクを見かねたカイトが、そう言った。
「え?い、いいよ自分で行けるし......」
「俺が心配だから。迎えに行かせて。」
またどう答えれば良いかわからず、ごくりと唾を飲み込んで何も言えなくなってしまう。
「じゃあまた、夕方。」
気づけばもう家の前に居た。時間が経つのは速いな.....
「うん、またあとで。」
ボクはそう言って、カイトと別れた。
____
「ううーーん...こっちの方がかわいいかな....いや、こっちか..?」
ボクは一人、鏡の前でファッションショーを繰り広げていた。
友達と遊びに行くときなんかは、適当に手に取った服を着て何のセットもしないまま時間ギリギリに家を飛び出しているけど、今回は違う。
_____カイトには、かわいいって思われたい。
ただその一心で、ボクは自分が持っているだけ全部の衣服を床にぶちまけていた。
こりゃ親から稲妻を落とされるのも時間の問題だな。
「在最、カイトくんが来たけど....こんな時間から何かするの?」
そう言って、お母さんがボクの部屋へずかずかと足を運んだ。
「お泊り会だよ?」
「は?」
見事にお母さんは目をぱちくりさせた。
[水平線]
「あ、在最。遅かったな。」
「あはは...ちょっとね..」
あのあと、ボクはお母さんにいろいろと事情聴取させられた。
カイトがどんな人なのかとか、どっちからお泊りしようって言ったのかとか。普通なら、この年齢だしお泊り反対されちゃうかなとも思ったけれど、うちのお母さんはまったくそんな気配を見せず、なんなら男の子とのお泊りなんて憧れる的なよくわからない事を言うくらいだった。
「じゃあ行くか。」
そう言って、カイトはボクに手を差し出した。
ボクは、その脆くてすぐ消えてしまいそうな、冷たい手を温めるようにぎゅっと握った。
[水平線]
「おわあぁあぁ.....」
ボクは、カイトの家を見るなり驚きで硬直してしまった。
カイトが「どうしたんだ在最?」と言って、ボクの顔を覗き込む。
っ、いやいや....カイトのおうち...大きすぎない..?
本当にお城かってくらい、大きくてきれいだった。
「入りなよ。」
「う、うん......」
こんなお城に入れる日がくるなんて、思ってもいなかった。
[水平線]
そして、今に至る。
こんっっな思わせぶりしといて....「ここキッチン」だけ!?!?
もっとなんかあるでしょ!!
「ほんと在最かわいい。」
「.........っ..」
ボクはこれ以上言葉を口にするとボロを出してしまいそうで、口を開くと事ができなかった。
「う....ほ、ほら!ほれほれカイト~!!」
ボクは近くにあったボールペンを猫じゃらしに見立てて、カイトに近づけた。
少しでも気を紛らわせないと、ボクがおかしくなってしまいそう。
「ふは....在最、俺の事なんだと思ってんの」
うっ...........
再びカイトがボクに体を寄せた。
か、カイトこそボクの事なんだと思ってんの.......
「....俺は在最の事、世界一大切で超絶かわいいお姫様だと思ってるよ?」
まるでボクの心の中を読むエスパーかのように、カイトはそう言った。
......なんでボクの心の中がわかるの!!
くやしさと恥ずかしさでいっぱいで、ボクは下唇を噛む事しかできなかった。
「在最、かわいい。」
なななな......
「カイト嫌い!」
ボクから捻り出たのはそんな言葉だった。
いろんな感情が混ざり合いすぎて、そんなことしか言えない。
カイトは怒るどころか、ぶはっと吹き出して笑っていた。
「.....じゃあ俺は好き。」
_____カイトには、かなわないかも。
「ボクも好き!」
カイトは、ボクの大切な恋人だから。
「じゃあお互い両想いだね。」
「カイトだいすき!!」