【参加型】めろぱかの彼女募集します!(全界隈7月22日〜
side 瑞稀
自分でも思う。よく朝からこんなに頭をフル回転させて鉛筆を動かし続けられるなあって......
別に、特に勉強が好きって訳でも、嫌いって訳でもないけど、とりあえず暇だからやっておくか、みたいなノリで、今もこうして私は鉛筆を動かしている。
すると、少し集中が切れてしまったせいか。
筆圧という名の圧力が鉛筆にかかり、鉛筆の芯がボキッというまるで無骨な音を立てて折れてしまった。
やばいと思い、すぐにカッターで鉛筆を削る。
そして、そんなことをしているのもつかの間。
朝ご飯よ、という母親の威勢の良い声が聞こえ、私はわかった、と聞こえるかもわからないような素朴な声でつぶやいたあと、カッターで削るという動作を中断し、リビングへとつながる階段をひとりたんたんと降りていった。
[水平線]
炎天下の中、私を含めた不特定多数いる生徒たちが、汗をだらだらとたらしながら学校へと向かう。
こんな猛暑の中、歩いて学校へ登校しろなんていう教師たちは、涼しい電車に乗りながら学校へと来ている奴らがほとんどだろう。ほんとうに、どうかと思う。
「あなた達ができることは先生たちはできる」なんて言っていたどこかの教師に、そっくりそのまま言葉を返してやりたい。
すると、やけに後ろがさわがしいと感じた。それは、男子がよく大声で笑っているような、下品な笑いではない。
まるで、好きな人を.....見つけてテンションが上っている女子たちのきゃあきゃあとした声だと私は確信する。
じゃあ、その騒がれている人は誰なのだろう。私は興味本位で、くるりと後ろに振り返ってみる。
そこには______
「きゃあぁっ!!今!!わたしの方見たよ!!」 「え違うわたしだよ!!」 「うちだって!!」
ああそうか、と納得してしまった。この人は校内でも有名な、りうらという人だった。
クールな目つきと、いかにも男子らしいかっこいい声。イラストも上手で、運動もできて、おまけになんといってもそのビジュアルが天才的なのだとか。
『完璧主義』という言葉が彼には当てはまるだろう。
でも、そんなの私には関係ない。
私はひとり、足を進めていった。
[水平線]
授業ももう6限目終わり。クラスメイトたちは早く帰りたいのだろう。せっせと荷物をカバンに詰めていった。
当たり前だ。今週から『テスト期間』という名の、生徒にとって一大イベントとなる期間に突入する。部活もなければ授業もない。まあ最高だと思う。
先生からは、表向きの『期待』と『プレッシャー』をかけられる。
それに生徒は全く反応しようとしない。面白い構図だ。
そして間もなくすると、日直が号令をかけ、そのまま何事もなく学校は終了した。
[水平線]
帰ってきてから早々に。
「はあ.........」
母親も考えることは同じだった。
私は母親に、足をぶつけてしまって動けないから、母親の代わりに買い物に行ってほしいと頼まれた。
絶対に暑いから行きたくないだけだろうと思ったけど、そこには、証拠となる湿布がしっかりと貼られていて、変に反発すると面倒くさいことになることがわかっていたから、仕方がなく私が代わりに行くことにした。
今頃、絶対にドラマや映画鑑賞などを涼しい部屋で楽しんでいるのだろう。
暑い、暑い、暑い。
私は心の中で、そうずっとつぶやいていた。暑さ対策や日焼け対策はばっちりしてきたはずだ。それでもやはり感じてしまう暑さ。
これが、今で言う地球温暖化なのだろう。最近思い始めたことだが、もう二度とこんなのにも暑苦しい思いをしたくないと思い、地球温暖化防止チームを立ち上げ、温暖化を止めたい.....なんことをこっそりと考えていたりもしている。
まあ、現実は厳しいしな。
そんなことを考えているうちに、もう八百屋の目の前だった。
いらっしゃーい!という店主の活気な声が聞こえて、私は少し励まされたような気持ちになった。
買い物帰り。
ついさっきまで暑苦しかった太陽の下も、少しずつ涼しくなってきている。
そういえば母親に、余ったお金でなにか買ってきてもいいと言われたような気がする。
別に特に欲しいものなんてないけど、せっかくのテスト期間に入るわけだ。勉強ばかりじゃ息が詰まるだろうから、本でも買って帰ろうか。ちょうど、好きな作者さんの新作が出たところだったし
本屋までの行き道は、八百屋から公園のあたりを一周ぐるりと回ってしばらく歩いたところにある。そこまでの辛抱だ。
再びわたしは足を運び始めた。
自分でも思う。よく朝からこんなに頭をフル回転させて鉛筆を動かし続けられるなあって......
別に、特に勉強が好きって訳でも、嫌いって訳でもないけど、とりあえず暇だからやっておくか、みたいなノリで、今もこうして私は鉛筆を動かしている。
すると、少し集中が切れてしまったせいか。
筆圧という名の圧力が鉛筆にかかり、鉛筆の芯がボキッというまるで無骨な音を立てて折れてしまった。
やばいと思い、すぐにカッターで鉛筆を削る。
そして、そんなことをしているのもつかの間。
朝ご飯よ、という母親の威勢の良い声が聞こえ、私はわかった、と聞こえるかもわからないような素朴な声でつぶやいたあと、カッターで削るという動作を中断し、リビングへとつながる階段をひとりたんたんと降りていった。
[水平線]
炎天下の中、私を含めた不特定多数いる生徒たちが、汗をだらだらとたらしながら学校へと向かう。
こんな猛暑の中、歩いて学校へ登校しろなんていう教師たちは、涼しい電車に乗りながら学校へと来ている奴らがほとんどだろう。ほんとうに、どうかと思う。
「あなた達ができることは先生たちはできる」なんて言っていたどこかの教師に、そっくりそのまま言葉を返してやりたい。
すると、やけに後ろがさわがしいと感じた。それは、男子がよく大声で笑っているような、下品な笑いではない。
まるで、好きな人を.....見つけてテンションが上っている女子たちのきゃあきゃあとした声だと私は確信する。
じゃあ、その騒がれている人は誰なのだろう。私は興味本位で、くるりと後ろに振り返ってみる。
そこには______
「きゃあぁっ!!今!!わたしの方見たよ!!」 「え違うわたしだよ!!」 「うちだって!!」
ああそうか、と納得してしまった。この人は校内でも有名な、りうらという人だった。
クールな目つきと、いかにも男子らしいかっこいい声。イラストも上手で、運動もできて、おまけになんといってもそのビジュアルが天才的なのだとか。
『完璧主義』という言葉が彼には当てはまるだろう。
でも、そんなの私には関係ない。
私はひとり、足を進めていった。
[水平線]
授業ももう6限目終わり。クラスメイトたちは早く帰りたいのだろう。せっせと荷物をカバンに詰めていった。
当たり前だ。今週から『テスト期間』という名の、生徒にとって一大イベントとなる期間に突入する。部活もなければ授業もない。まあ最高だと思う。
先生からは、表向きの『期待』と『プレッシャー』をかけられる。
それに生徒は全く反応しようとしない。面白い構図だ。
そして間もなくすると、日直が号令をかけ、そのまま何事もなく学校は終了した。
[水平線]
帰ってきてから早々に。
「はあ.........」
母親も考えることは同じだった。
私は母親に、足をぶつけてしまって動けないから、母親の代わりに買い物に行ってほしいと頼まれた。
絶対に暑いから行きたくないだけだろうと思ったけど、そこには、証拠となる湿布がしっかりと貼られていて、変に反発すると面倒くさいことになることがわかっていたから、仕方がなく私が代わりに行くことにした。
今頃、絶対にドラマや映画鑑賞などを涼しい部屋で楽しんでいるのだろう。
暑い、暑い、暑い。
私は心の中で、そうずっとつぶやいていた。暑さ対策や日焼け対策はばっちりしてきたはずだ。それでもやはり感じてしまう暑さ。
これが、今で言う地球温暖化なのだろう。最近思い始めたことだが、もう二度とこんなのにも暑苦しい思いをしたくないと思い、地球温暖化防止チームを立ち上げ、温暖化を止めたい.....なんことをこっそりと考えていたりもしている。
まあ、現実は厳しいしな。
そんなことを考えているうちに、もう八百屋の目の前だった。
いらっしゃーい!という店主の活気な声が聞こえて、私は少し励まされたような気持ちになった。
買い物帰り。
ついさっきまで暑苦しかった太陽の下も、少しずつ涼しくなってきている。
そういえば母親に、余ったお金でなにか買ってきてもいいと言われたような気がする。
別に特に欲しいものなんてないけど、せっかくのテスト期間に入るわけだ。勉強ばかりじゃ息が詰まるだろうから、本でも買って帰ろうか。ちょうど、好きな作者さんの新作が出たところだったし
本屋までの行き道は、八百屋から公園のあたりを一周ぐるりと回ってしばらく歩いたところにある。そこまでの辛抱だ。
再びわたしは足を運び始めた。
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