【参加〆】彼らの冬休み最終日より
十朱「神様って俺らと喋ってくれんだな」
大崎「な。ノリ良かったよなー、ニトさん」
ニトさんに急かされながら神社を出、ノロノロと帰路につく。
奏真は自転車を押しながら、俺はボールネットに入れたサッカーボールを蹴りながら歩く。
大崎「…こーんなボロい神社に、マジで何しに来たんだろーなニトさん」
十朱「でも、喋る鶏の目的なんてロクなもんじゃねーと思うけど」
大崎「まーな」
あー寒っ、と言う奏真に、もうすぐ冬休みだな、と返す。
大崎「ははっ、早く来てくれ〜」
十朱「そーれなー」
大崎「あ、そーいや、今日部活行ったの?」
十朱「おう。試合だったから」
大崎「シュートは?」
十朱「外したー」
そう言いながら、少し強めにネットの中のボールを蹴る。
大崎「なぁにしてんだよっ」と、奏真が軽く自転車をぶつけてきた。
十朱「その後はパスされなくてさー」
笑いながら、1回外しただけで酷くねぇ?と愚痴をこぼす。
十朱「どーせ、俺より下手なくせに」
ポロッと漏れた本音。
大崎「……瀬成」
十朱「あ?」
大崎「俺さ、お前のそういう自分勝手なとこ、直した方がいいと思うぜ?」
奏真は俺ではなく、宙を静かに見つめる。
十朱「……」
その空気が居心地悪くて、少しでも和ませようとつい、ふざけた口調になった。
十朱「ハイハイ、分かってますよー奏真クン」
奏真はそれを聞いた瞬間、少し黙った。
大崎「雑だなー」
マズかったかなと思った時、奏真もふざけた感じで返してきたから、あ、大丈夫だった、と安心した。
我ながら酷いとは思ったが、奏真はこんなんで気を悪くする奴じゃないから、と自分を納得させた。
十朱「じゃーな」
大崎「明日なー」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
翌日
十朱「奏真ー」
瀬成が俺を呼ぶ。
大崎「何ー?」
十朱「昨日の伊川澪って奴。何年何組か知ってる?」
大崎「え」
大崎「なんだよ、気に入っちゃった?」
予想外の質問にニヤニヤ笑う。
十朱「はァ?ちっげーよ!」
アイツ俺のタイプじゃねえし、と言い訳する彼を微笑ましく見つめる。
十朱「その目でこっち見んな!!」
大崎「まあまあ」
大崎「…えっとー、2年6組」
始業式の日に撮っておいたクラス名簿を見て言う。
十朱「え"マジ?タメ?」
大崎「タメ」
十朱「マジかよ…」
あの身長で高二…??と困惑する瀬成を横目に、俺は寝る準備を整える。
十朱「何してんのお前」
大崎「授業をサボるための準備」
十朱「留年しても知らねえからな((」
大崎「な。ノリ良かったよなー、ニトさん」
ニトさんに急かされながら神社を出、ノロノロと帰路につく。
奏真は自転車を押しながら、俺はボールネットに入れたサッカーボールを蹴りながら歩く。
大崎「…こーんなボロい神社に、マジで何しに来たんだろーなニトさん」
十朱「でも、喋る鶏の目的なんてロクなもんじゃねーと思うけど」
大崎「まーな」
あー寒っ、と言う奏真に、もうすぐ冬休みだな、と返す。
大崎「ははっ、早く来てくれ〜」
十朱「そーれなー」
大崎「あ、そーいや、今日部活行ったの?」
十朱「おう。試合だったから」
大崎「シュートは?」
十朱「外したー」
そう言いながら、少し強めにネットの中のボールを蹴る。
大崎「なぁにしてんだよっ」と、奏真が軽く自転車をぶつけてきた。
十朱「その後はパスされなくてさー」
笑いながら、1回外しただけで酷くねぇ?と愚痴をこぼす。
十朱「どーせ、俺より下手なくせに」
ポロッと漏れた本音。
大崎「……瀬成」
十朱「あ?」
大崎「俺さ、お前のそういう自分勝手なとこ、直した方がいいと思うぜ?」
奏真は俺ではなく、宙を静かに見つめる。
十朱「……」
その空気が居心地悪くて、少しでも和ませようとつい、ふざけた口調になった。
十朱「ハイハイ、分かってますよー奏真クン」
奏真はそれを聞いた瞬間、少し黙った。
大崎「雑だなー」
マズかったかなと思った時、奏真もふざけた感じで返してきたから、あ、大丈夫だった、と安心した。
我ながら酷いとは思ったが、奏真はこんなんで気を悪くする奴じゃないから、と自分を納得させた。
十朱「じゃーな」
大崎「明日なー」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
翌日
十朱「奏真ー」
瀬成が俺を呼ぶ。
大崎「何ー?」
十朱「昨日の伊川澪って奴。何年何組か知ってる?」
大崎「え」
大崎「なんだよ、気に入っちゃった?」
予想外の質問にニヤニヤ笑う。
十朱「はァ?ちっげーよ!」
アイツ俺のタイプじゃねえし、と言い訳する彼を微笑ましく見つめる。
十朱「その目でこっち見んな!!」
大崎「まあまあ」
大崎「…えっとー、2年6組」
始業式の日に撮っておいたクラス名簿を見て言う。
十朱「え"マジ?タメ?」
大崎「タメ」
十朱「マジかよ…」
あの身長で高二…??と困惑する瀬成を横目に、俺は寝る準備を整える。
十朱「何してんのお前」
大崎「授業をサボるための準備」
十朱「留年しても知らねえからな((」