【参加〆】彼らの冬休み最終日より
俺は十朱瀬成。
幽霊部員って言われてっけど、一応サッカー部。1ヶ月に1回くらい来てる。
今日は試合形式の放課後練習だ。
試合は好きだから、一応来た。
生徒「[小文字]上がれ上がれー!![/小文字]」
生徒「[小文字]おい!パス出せ!![/小文字]」
生徒「[小文字]こっちフリー![/小文字]」
俺からちょっと離れたとこで、何人かがボールを取り合っている。
…下っ手くそだな。
十朱「(あー…つまんねえー…)」
サッカーは好きだけど部活は嫌い。ここでやるサッカーはつまんねえ。
十朱「お、」
無事、ボールを奪った味方の1人が、のろいドリブルでゴール前へ向かっている。…名前なんだっけな、ああ、吉本だっけ。…忘れた。
十朱「パスしろ!!」
ソイツの近くへ行き、さっさとボールをゲットする。パスされたと言うより、俺が奪った感じ。ま、得点すればチャラだろ。
後はシュートを決めるだけだ。そんで帰ろう。
タタタタタッ
ゴールは正面。
敵は後ろ。
バンッッ(蹴る)
ガコンッ
十朱「うげっ(マジか…外れた)」
生徒「ちょ、奪っといて外すとか…!!」
生徒「切り替えて!セカンドボール!!」
敵も味方も、俺が外したボールを追って逆サイへ流れていく。
俺は立ち尽くしていた。
十朱「[小文字]…つまんねぇ[/小文字]」そんな言葉が漏れた。
その後、俺にボールが回ることは1度も無いまま、試合が終わった。
俺らのチームは負けた。
俺が1番責められた。だってシュート外したから。
十朱「(別に1回くらい良いだろ)」
そう思った。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
いつも学校に来てる道を少し逸れると、少し遠いから森みたいになっている場所があって、そこには古ぼけた小さな神社が佇んでいる。
高一の夏に見つけてから、俺はよくそこでサッカーをしていた。
参拝客なんて1度も来たことがないし、ましてや神主らしき人を見かけたこともないから、まあ良いだろうと思っている。
十朱「(ま、怒られたら怒られたで、死ぬわけじゃねーし)」
と、今日もここへ来た。
しかし。
十朱「え誰お前?」
?「え」
?「うわぁぁぁアア!!!!」
十朱「声でっか!うるせえ!」
?「え誰誰誰誰!!いつ来たの!?」
十朱「いやこっちのセリフなんだけど」
セーラー服の女がいた。
うちの高校が確かセーラー服だったな。ワンチャン同高?
伊川「…アタシは[漢字]伊川澪[/漢字][ふりがな]いかわ れい[/ふりがな]。お前は?誰なの」
十朱「俺は…十朱瀬成」
一瞬迷ったが、とりあえず名乗る。
伊川「ふーん。制服的にだけど、高校同じ?」
十朱「あー、俺そこの高校だけど」
伊川「え一緒じゃん!!奇跡!」
十朱「高校から近えし、奇跡って程でも無いけどな」
つーか、俺と同じ高校っつーことは…
十朱「…お前バカだろ」
伊川「うっせーし!お前もだろ!」
十朱「うーわお前絶対モテねー!」
伊川「はァ!?失礼な…!!」
?「おい」
直後、後ろから低めの男性の声が聞こえた。
十朱&伊川「「え」」
?「ここで何してる」
振り返ると、
十朱&伊川「うえぇぇぇえええ!?!?!?」
そこに居たのは、ちょっとデカめの鶏だった。
幽霊部員って言われてっけど、一応サッカー部。1ヶ月に1回くらい来てる。
今日は試合形式の放課後練習だ。
試合は好きだから、一応来た。
生徒「[小文字]上がれ上がれー!![/小文字]」
生徒「[小文字]おい!パス出せ!![/小文字]」
生徒「[小文字]こっちフリー![/小文字]」
俺からちょっと離れたとこで、何人かがボールを取り合っている。
…下っ手くそだな。
十朱「(あー…つまんねえー…)」
サッカーは好きだけど部活は嫌い。ここでやるサッカーはつまんねえ。
十朱「お、」
無事、ボールを奪った味方の1人が、のろいドリブルでゴール前へ向かっている。…名前なんだっけな、ああ、吉本だっけ。…忘れた。
十朱「パスしろ!!」
ソイツの近くへ行き、さっさとボールをゲットする。パスされたと言うより、俺が奪った感じ。ま、得点すればチャラだろ。
後はシュートを決めるだけだ。そんで帰ろう。
タタタタタッ
ゴールは正面。
敵は後ろ。
バンッッ(蹴る)
ガコンッ
十朱「うげっ(マジか…外れた)」
生徒「ちょ、奪っといて外すとか…!!」
生徒「切り替えて!セカンドボール!!」
敵も味方も、俺が外したボールを追って逆サイへ流れていく。
俺は立ち尽くしていた。
十朱「[小文字]…つまんねぇ[/小文字]」そんな言葉が漏れた。
その後、俺にボールが回ることは1度も無いまま、試合が終わった。
俺らのチームは負けた。
俺が1番責められた。だってシュート外したから。
十朱「(別に1回くらい良いだろ)」
そう思った。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
いつも学校に来てる道を少し逸れると、少し遠いから森みたいになっている場所があって、そこには古ぼけた小さな神社が佇んでいる。
高一の夏に見つけてから、俺はよくそこでサッカーをしていた。
参拝客なんて1度も来たことがないし、ましてや神主らしき人を見かけたこともないから、まあ良いだろうと思っている。
十朱「(ま、怒られたら怒られたで、死ぬわけじゃねーし)」
と、今日もここへ来た。
しかし。
十朱「え誰お前?」
?「え」
?「うわぁぁぁアア!!!!」
十朱「声でっか!うるせえ!」
?「え誰誰誰誰!!いつ来たの!?」
十朱「いやこっちのセリフなんだけど」
セーラー服の女がいた。
うちの高校が確かセーラー服だったな。ワンチャン同高?
伊川「…アタシは[漢字]伊川澪[/漢字][ふりがな]いかわ れい[/ふりがな]。お前は?誰なの」
十朱「俺は…十朱瀬成」
一瞬迷ったが、とりあえず名乗る。
伊川「ふーん。制服的にだけど、高校同じ?」
十朱「あー、俺そこの高校だけど」
伊川「え一緒じゃん!!奇跡!」
十朱「高校から近えし、奇跡って程でも無いけどな」
つーか、俺と同じ高校っつーことは…
十朱「…お前バカだろ」
伊川「うっせーし!お前もだろ!」
十朱「うーわお前絶対モテねー!」
伊川「はァ!?失礼な…!!」
?「おい」
直後、後ろから低めの男性の声が聞こえた。
十朱&伊川「「え」」
?「ここで何してる」
振り返ると、
十朱&伊川「うえぇぇぇえええ!?!?!?」
そこに居たのは、ちょっとデカめの鶏だった。