【参加〆】彼らの冬休み最終日より
十朱「うわやっべえ!!」
ポケットに突っ込んでいた手をバッと出して、奏真の肩を掴む。そして思いっきりグラグラさせる。
大崎「うっせえ黙れ💢」
ニト「今は深夜だぞバカタレ小僧。そんなことも分からないのか」
十朱「あぁすいません…」
人の姿のままのニトさんに叱責される。本人によると、鶏が歩いているよりマシだろ、だそうだ。
神様にこれほどまで罵られる夜が来ようとはな…。
伊川「何がやっべえの?」
十朱「親からの通知。見てこれ」
と言って、メッセージの未読通知が50件以上来ているスマホ画面を見せる。
大崎「うおすっげえ、愛されてんじゃん」
十朱「キショい言い方すんな!」
大崎「はあ?褒めてやっただろーが」
十朱「ああ〜どうしよ。神奈川にいんのバレてる…」
うわぁぁと唸りながら、メッセージを延々とスクロールする。
ニト「お前の母はなんと言っているんだ?」
十朱「今夜どうすんの、だってさ」
ニト「…親には、本当に何も言ってなかったのか」
十朱「だって言ったら行かせてくんねーし、絶対」
大崎「ま、だからこそ心配かけてんのは事実だよな」
十朱「どーしよニトさん」
ニト「心配しているんだろう?とりあえず、状況を話すべきだ」
十朱「…知らない人の家に泊まってるって言うのかよ?」
ニト「それは…ホテルに泊まるとでも言っておけ」
十朱「おっけ〜」
伊川「…そういや、明後日から冬休みだよね」
十朱「あー忘れてたわ。冬休みか」
大崎「来年の今頃は受験だなw」
十&伊「「言わなくていい!!」」
ニト「ほう、受験か。良かったな今年で」
大崎「…まあ受験したところで大学入れるかは知らねえけどな」
十朱「バカだもんな((」
伊川「それお前もダメージ食らうよな?((」
行きと同じ道を辿り、アパートまで歩き始める。
伊川「うぅぅ〜、さぶっ」
大崎「早く帰りてぇ〜」
ニト「はっ、貧弱だな」
伊川「私か弱い女の子だからさぁ〜」
十朱「どこがだよ」
大崎「寝ぼけてんのか」
伊川「酷すぎね?((」
十朱「…ん?あそこにいんの…」
伊川「え?」
大崎「あ、」
大崎「月姫じゃん」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
十朱「おーい月姫ー、起きろー」
ペシペシと頬を優しく叩く。それに対して奏真はガクガクと思っきし肩を揺さぶる。なんだコイツ優しさとかねえのか((
火室「…ぁあ?」
伊川「あ、起きた」
十朱「んなとこで寝てたら風邪ひくぞ」
大崎「つーかなんでいんの?」
火室「あー?まあいいじゃねーか、なんでもよぉ」
大崎「良くねえから聞いてんだけど?」
火室「とりあえず、お前らが無事で良かった」
十&伊&大「「「キュンッッ」」」
火室「てか、その人誰ー?」
と、月姫がニトさんを指さす。
ニト「神だ」
十朱「鶏です((」
火室「はあ?神ィ?」
火室「…じゃあ俺の家庭菜園広げてくんねー?神サマなんだろーw」
ニト「無理だ。いいように使うな」
火室「ケチな神サマだなーw」
伊川「ホントそうなんだよ!コイツケチなの」
ニト「三枚おろしにするぞ小娘((」
伊川「火室さんはいいのかよ!」
ニト「うるさい、深夜だと言っただろうが」
伊川「理不尽…」
十朱「…ま、半分お前が悪い」
ニヤッと笑って、澪を小突く。
伊川「…ッうっせーし!」
と言ってそっぽを向かれてしまった。
伊川「さっさと帰ろ!」
十朱「ええ…w」
火室「…チラッ」
大崎「…チラッ」
ニト「……ほぉ」
火室「そうだなぁ。早く帰ろーぜ、さみーだろー?」
十朱「へいへい」
大崎「ほら行くよニトさん」
火室「ニトさんっていうのか」
ニト「小童共が勝手につけた名だがな」
火室「なあ、俺もニトさんって呼んでいいか?」
ニト「……構わん」
火室「おっしゃー、よろしくなニトさーん」
ニト「…フゥ」
十朱「ため息つくなよ((」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
アパートへ戻ったあと、澪と奏真は眠いと言って寝た。月姫はもう目が覚めてしまったそうで、テーブルの向かい側に座っている。
十朱「(…あ、父さんからも連絡きてんじゃん)」
母さんのメッセージに埋まっていて気づかなかったが、不在着信が1件あった。
十朱「…ちょっと俺電話してくる」
とベランダを指さす。
火室「おう、落ちんなよ〜」
十朱「落ちねえよw」
十朱『──あ、父さん?ごめん、さっき気づかなかった』
父『いや大丈夫だよ。それより、今神奈川にいるんだってね?』
父さんの口調は心なしか少し弾んでいるように聞こえる。
十朱『うん、母さんから聞いたの?』
父『ああ。母さんはなんて言ってた?』
十朱『明日には帰ってこいってさ。もう1日しか学校ねーのに』
電話越しに、父さんが笑う声が聞こえる。
父『それもそうだな』
父『…1人なのか?』
十朱『いや───』
少し考えてから答える
十朱『俺含めて5人。みんな友達だよ』
父『そうかそうか』
十朱『……父さん。俺、明日帰るつもりねーから』
父『だと思ったよ。母さんには俺から言っておくから、楽しんでおいで』
十朱『え…』
てっきり、怒られるもんだと思っていた。案外あっさり受け入れるんだな。
父『ただ、犯罪とかはするなよ?』
十朱『わかってるよw』
じゃあ、と言って電話を切る。
数分後、父さんから「俺のリュック持ってっただろ」というメッセージがきた。
ポケットに突っ込んでいた手をバッと出して、奏真の肩を掴む。そして思いっきりグラグラさせる。
大崎「うっせえ黙れ💢」
ニト「今は深夜だぞバカタレ小僧。そんなことも分からないのか」
十朱「あぁすいません…」
人の姿のままのニトさんに叱責される。本人によると、鶏が歩いているよりマシだろ、だそうだ。
神様にこれほどまで罵られる夜が来ようとはな…。
伊川「何がやっべえの?」
十朱「親からの通知。見てこれ」
と言って、メッセージの未読通知が50件以上来ているスマホ画面を見せる。
大崎「うおすっげえ、愛されてんじゃん」
十朱「キショい言い方すんな!」
大崎「はあ?褒めてやっただろーが」
十朱「ああ〜どうしよ。神奈川にいんのバレてる…」
うわぁぁと唸りながら、メッセージを延々とスクロールする。
ニト「お前の母はなんと言っているんだ?」
十朱「今夜どうすんの、だってさ」
ニト「…親には、本当に何も言ってなかったのか」
十朱「だって言ったら行かせてくんねーし、絶対」
大崎「ま、だからこそ心配かけてんのは事実だよな」
十朱「どーしよニトさん」
ニト「心配しているんだろう?とりあえず、状況を話すべきだ」
十朱「…知らない人の家に泊まってるって言うのかよ?」
ニト「それは…ホテルに泊まるとでも言っておけ」
十朱「おっけ〜」
伊川「…そういや、明後日から冬休みだよね」
十朱「あー忘れてたわ。冬休みか」
大崎「来年の今頃は受験だなw」
十&伊「「言わなくていい!!」」
ニト「ほう、受験か。良かったな今年で」
大崎「…まあ受験したところで大学入れるかは知らねえけどな」
十朱「バカだもんな((」
伊川「それお前もダメージ食らうよな?((」
行きと同じ道を辿り、アパートまで歩き始める。
伊川「うぅぅ〜、さぶっ」
大崎「早く帰りてぇ〜」
ニト「はっ、貧弱だな」
伊川「私か弱い女の子だからさぁ〜」
十朱「どこがだよ」
大崎「寝ぼけてんのか」
伊川「酷すぎね?((」
十朱「…ん?あそこにいんの…」
伊川「え?」
大崎「あ、」
大崎「月姫じゃん」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
十朱「おーい月姫ー、起きろー」
ペシペシと頬を優しく叩く。それに対して奏真はガクガクと思っきし肩を揺さぶる。なんだコイツ優しさとかねえのか((
火室「…ぁあ?」
伊川「あ、起きた」
十朱「んなとこで寝てたら風邪ひくぞ」
大崎「つーかなんでいんの?」
火室「あー?まあいいじゃねーか、なんでもよぉ」
大崎「良くねえから聞いてんだけど?」
火室「とりあえず、お前らが無事で良かった」
十&伊&大「「「キュンッッ」」」
火室「てか、その人誰ー?」
と、月姫がニトさんを指さす。
ニト「神だ」
十朱「鶏です((」
火室「はあ?神ィ?」
火室「…じゃあ俺の家庭菜園広げてくんねー?神サマなんだろーw」
ニト「無理だ。いいように使うな」
火室「ケチな神サマだなーw」
伊川「ホントそうなんだよ!コイツケチなの」
ニト「三枚おろしにするぞ小娘((」
伊川「火室さんはいいのかよ!」
ニト「うるさい、深夜だと言っただろうが」
伊川「理不尽…」
十朱「…ま、半分お前が悪い」
ニヤッと笑って、澪を小突く。
伊川「…ッうっせーし!」
と言ってそっぽを向かれてしまった。
伊川「さっさと帰ろ!」
十朱「ええ…w」
火室「…チラッ」
大崎「…チラッ」
ニト「……ほぉ」
火室「そうだなぁ。早く帰ろーぜ、さみーだろー?」
十朱「へいへい」
大崎「ほら行くよニトさん」
火室「ニトさんっていうのか」
ニト「小童共が勝手につけた名だがな」
火室「なあ、俺もニトさんって呼んでいいか?」
ニト「……構わん」
火室「おっしゃー、よろしくなニトさーん」
ニト「…フゥ」
十朱「ため息つくなよ((」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
アパートへ戻ったあと、澪と奏真は眠いと言って寝た。月姫はもう目が覚めてしまったそうで、テーブルの向かい側に座っている。
十朱「(…あ、父さんからも連絡きてんじゃん)」
母さんのメッセージに埋まっていて気づかなかったが、不在着信が1件あった。
十朱「…ちょっと俺電話してくる」
とベランダを指さす。
火室「おう、落ちんなよ〜」
十朱「落ちねえよw」
十朱『──あ、父さん?ごめん、さっき気づかなかった』
父『いや大丈夫だよ。それより、今神奈川にいるんだってね?』
父さんの口調は心なしか少し弾んでいるように聞こえる。
十朱『うん、母さんから聞いたの?』
父『ああ。母さんはなんて言ってた?』
十朱『明日には帰ってこいってさ。もう1日しか学校ねーのに』
電話越しに、父さんが笑う声が聞こえる。
父『それもそうだな』
父『…1人なのか?』
十朱『いや───』
少し考えてから答える
十朱『俺含めて5人。みんな友達だよ』
父『そうかそうか』
十朱『……父さん。俺、明日帰るつもりねーから』
父『だと思ったよ。母さんには俺から言っておくから、楽しんでおいで』
十朱『え…』
てっきり、怒られるもんだと思っていた。案外あっさり受け入れるんだな。
父『ただ、犯罪とかはするなよ?』
十朱『わかってるよw』
じゃあ、と言って電話を切る。
数分後、父さんから「俺のリュック持ってっただろ」というメッセージがきた。