【参加〆】彼らの冬休み最終日より
火室「…?」
肌寒い。
部屋にひんやりとした冷気が溜まっている。
火室「(窓は開けてなかったと思うけど…)」
目が覚めてしまったので、もういいか、と水を飲みに行く。
火室「え…」
アイツらがいねえ。
火室「でも荷物あんな…どこ行ったんだー?」
荷物置いてくなら、朝には戻ってくんだろ。
家出するようなヤツらだし、フラッと出歩くこともあるかもしんねえ。
自分を納得させようとするが、どうも胸騒ぎがする。
火室「………」
うーん…と少し唸ってから、上着を羽織った。
火室「…探しに行くかァ」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
十朱「…おい、ホントに入んのかよ!」
大崎「あたりめーだろーがボケ」
十朱「不良がよぉ…」
本殿の中…と言えばいいのだろうか。
ニトさんの話によれば、御神体がある場所に"タタリ"がいるらしい。
しかし…ここホントに土足で入っていい場所なのか??それこそ祟られそうなんだけど((
伊川「瀬成チキってんの?w」
十朱「いや…つかホントにいんの?」
ニト「つべこべ言わずに来い」
十朱「…へーい」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
ニト「初めてだからな。まずは俺が相手する」
ニトさんが俺たちの前に出て、刀を抜き、構える。
大崎「…なんも見えねえけど?」
ニト「目を閉じて、刀を抜いてみろ」
目を閉じる?と怪訝な顔を見合せつつ、大人しく従う。チャキ、と音を立てて不慣れながら刀を抜いた。
ビュオオッッ!!
3人「「「うわっ!!」」」
突然、風が顔にふきつけ思わず目を開けた。
途端、[漢字]ソレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]が目の前にいた。
十朱「ッなんだよ…アレ…」
ニト「下がっていろ」
俺たちは[漢字]ソレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]から逃げるようにバタバタとニトさんの後ろに回る。
ニト「アレが"[漢字]祟[/漢字][ふりがな]タタリ[/ふりがな]"だ」
大崎「……[小文字]やっっっっべぇ[/小文字]…」
伊川「[小文字]ッッむりむりむりむりむり何アレ…![/小文字]」
"祟"は、想像の何倍も禍々しく、ニトさんの水干の黒よりも更にどす黒い色をしている。しかし、それでいてどこか神々しさも感じる。
祟は、ニトさんのように人間の形をしているわけではなくて、俗に言う妖というか、異形というか…化け物というか。
とにかく、人間が容易く関わってはいけない存在であることは確実だった。
ビュオォォォオオォオオ!!
ニト「[小文字]この祟でもないか…[/小文字]」
十朱「え?」
ニト「いや、なんでも」
はぐらかされた、と直感する。
まあ、ニトさんが隠すようなことなら、踏み込まない方がいいだろう。
大崎「なんか聞こえねーか!?」
風で声が通りづらいからか、奏真が声を張り上げて言う。
たしかに、耳を澄ますとなにかが風の音の背後に聞こえてくる。
伊川「何これ、呪文的なやつ!?」
ニト「[漢字]祓詞[/漢字][ふりがな]はらえことば[/ふりがな]だ!あの祟が唱えている!」
伊川「はらえことばって何!?」
ニト「詳しいことは後で説明する!」
十朱「つーか襲ってこねーんだな!祟って!」
ニト「祓詞を唱え終えるまではな!」
ちなみにそろそろ終わる!とニトさんが付け足す。
十朱「なんそれやっべえじゃん!」
伊川「んじゃ今ぶっ倒しゃいいじゃん!」
十朱「お前頭良いな!?」
大崎「よっ天才!!」
ニト「詠唱中の攻撃は禁忌だ!こちらが祟られるぞ!」
3人「なんなんだよォ!!」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
火室「ッはぁ、はぁっ、はぁっ…」
数十分探し回ったものの、一向に見つかる気配がなかった。
火室「八幡宮まで来ちまったー…」
鳥居の下に座り込む。
さすがに疲れた。
胸騒ぎがひどい。走り回ったせいもあるだろうが、妙に鼓動が速まっている。
火室「…ねみぃ」
ここで寝たらやべえかな。
諦めて帰るか?でも疲れたし…でもここにいたら寝ちまう。
悶々と考えているうちに、いつの間にか俺は意識を手放した。
肌寒い。
部屋にひんやりとした冷気が溜まっている。
火室「(窓は開けてなかったと思うけど…)」
目が覚めてしまったので、もういいか、と水を飲みに行く。
火室「え…」
アイツらがいねえ。
火室「でも荷物あんな…どこ行ったんだー?」
荷物置いてくなら、朝には戻ってくんだろ。
家出するようなヤツらだし、フラッと出歩くこともあるかもしんねえ。
自分を納得させようとするが、どうも胸騒ぎがする。
火室「………」
うーん…と少し唸ってから、上着を羽織った。
火室「…探しに行くかァ」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
十朱「…おい、ホントに入んのかよ!」
大崎「あたりめーだろーがボケ」
十朱「不良がよぉ…」
本殿の中…と言えばいいのだろうか。
ニトさんの話によれば、御神体がある場所に"タタリ"がいるらしい。
しかし…ここホントに土足で入っていい場所なのか??それこそ祟られそうなんだけど((
伊川「瀬成チキってんの?w」
十朱「いや…つかホントにいんの?」
ニト「つべこべ言わずに来い」
十朱「…へーい」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
ニト「初めてだからな。まずは俺が相手する」
ニトさんが俺たちの前に出て、刀を抜き、構える。
大崎「…なんも見えねえけど?」
ニト「目を閉じて、刀を抜いてみろ」
目を閉じる?と怪訝な顔を見合せつつ、大人しく従う。チャキ、と音を立てて不慣れながら刀を抜いた。
ビュオオッッ!!
3人「「「うわっ!!」」」
突然、風が顔にふきつけ思わず目を開けた。
途端、[漢字]ソレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]が目の前にいた。
十朱「ッなんだよ…アレ…」
ニト「下がっていろ」
俺たちは[漢字]ソレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]から逃げるようにバタバタとニトさんの後ろに回る。
ニト「アレが"[漢字]祟[/漢字][ふりがな]タタリ[/ふりがな]"だ」
大崎「……[小文字]やっっっっべぇ[/小文字]…」
伊川「[小文字]ッッむりむりむりむりむり何アレ…![/小文字]」
"祟"は、想像の何倍も禍々しく、ニトさんの水干の黒よりも更にどす黒い色をしている。しかし、それでいてどこか神々しさも感じる。
祟は、ニトさんのように人間の形をしているわけではなくて、俗に言う妖というか、異形というか…化け物というか。
とにかく、人間が容易く関わってはいけない存在であることは確実だった。
ビュオォォォオオォオオ!!
ニト「[小文字]この祟でもないか…[/小文字]」
十朱「え?」
ニト「いや、なんでも」
はぐらかされた、と直感する。
まあ、ニトさんが隠すようなことなら、踏み込まない方がいいだろう。
大崎「なんか聞こえねーか!?」
風で声が通りづらいからか、奏真が声を張り上げて言う。
たしかに、耳を澄ますとなにかが風の音の背後に聞こえてくる。
伊川「何これ、呪文的なやつ!?」
ニト「[漢字]祓詞[/漢字][ふりがな]はらえことば[/ふりがな]だ!あの祟が唱えている!」
伊川「はらえことばって何!?」
ニト「詳しいことは後で説明する!」
十朱「つーか襲ってこねーんだな!祟って!」
ニト「祓詞を唱え終えるまではな!」
ちなみにそろそろ終わる!とニトさんが付け足す。
十朱「なんそれやっべえじゃん!」
伊川「んじゃ今ぶっ倒しゃいいじゃん!」
十朱「お前頭良いな!?」
大崎「よっ天才!!」
ニト「詠唱中の攻撃は禁忌だ!こちらが祟られるぞ!」
3人「なんなんだよォ!!」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
火室「ッはぁ、はぁっ、はぁっ…」
数十分探し回ったものの、一向に見つかる気配がなかった。
火室「八幡宮まで来ちまったー…」
鳥居の下に座り込む。
さすがに疲れた。
胸騒ぎがひどい。走り回ったせいもあるだろうが、妙に鼓動が速まっている。
火室「…ねみぃ」
ここで寝たらやべえかな。
諦めて帰るか?でも疲れたし…でもここにいたら寝ちまう。
悶々と考えているうちに、いつの間にか俺は意識を手放した。