Band 『Ciel.』
〜休日練にて〜
ー部室ー
蒼井「よし、全員集まったかな?
練習始めるか、」
宇宙「おー」
宇宙が珍しく早めに起きて準備をしている。
が、それよりも、
澪「…、まず先に晴飛クンにギターやってもらうのでは…、」
晴飛「俺?」
蒼井「あぁー、そうだった
ほら、このバンド入るときに試しで弾いてもらうって言ったやつね」
晴飛「あ!あれっすか!了解っす!!」
つい先日話した事をさらっと忘れてる蒼井センパイと晴飛クン
2人はシンクロしながら首を傾げ、それから納得顔になった。
晴飛クンがぱたぱたとギターを取りに行く。
そして、完全晴飛クン任せに音合わせから何からして見てもらうと…、
〜晴飛演奏中〜
蒼井「おぉー!思ったより、上手だね」
ギター演奏直後、
驚いた様に言いながら拍手するセンパイに同意するけど…、
澪「思ったよりってちょっと酷くないですかセンパイ、」
可哀想ではないだろうかと言う所だけ引っかかってしまった。
宇宙「澪に言われてやーんの!!」
蒼井「えぇ…、まぁ、確かに酷いか…?
取り敢えず、晴飛の現状は知れた訳だし
良かったんじゃないか?」
澪「そうですねえ、まぁボク達も練習しますか、」
宇宙に揶揄われた蒼井センパイが言い訳の様に言いながら同意を得ようとする。
同意は置いておくが話題を変えてやろうと思い練習の開始を切り出す。
蒼井「あぁ、そうだね、」
蒼井「練習始めようか、」
全員「「「はーい」」」
蒼井センパイの声でそれぞれが練習を始め…、
〜練習中〜
[水平線]
雹牙side
コンコン
晴飛「ん?」
ガチャ
雹牙「こんにちは〜、雪ですよ〜♪」
ノック時の聞き覚えの無い声にくす、と笑い
後ろから来る同級生を置いて戯けながら扉から顔を覗かせた。
晴飛「??澪先輩、雪さん?って誰っすか?」
澪「あ、はは、去年3年のセンパイだよ、」
晴飛「!ってことは雪さん、大学生!?あ、いや、雪先輩か?」
ふむ、澪と後輩君はもう仲良くなった様だ。安心
ま、仲が良いと言うよりかは押されてるだけに見えますが、
心配事も無くなったので騙されやすそうな後輩君を笑っていると、
雪「雹牙、お前また後輩困らせて、」
雹牙「おや、雪、困らせてございませんよ?
ただこの少年が我の名前を間違えて覚えるであろうだけで、」
後ろから雪に小突かれた。
呆れた声で言う言葉に反論し、いつもの調子で笑う。
雪「だーかーらー、それが澪を困らせてんだろって
悪いな澪、新入生くん。」
雹牙「ふむ、前はよく笑うだけだったので失念してました。
すいませんねぇ」
澪「ボクは大丈夫ですよー慣れたので、」
確かに最初の冗談で笑わぬ所、変わったのでしょうか。
あははー、と乾いた笑い声を出しながら澪が笑うのを見て少し考えていると、
蒼井「雪さんと雹牙さん!?どうしてここに?」
雹牙「新しく入ったであろう後輩を揶揄いに、」
ぱたぱたと走って来る蒼井がどうしてと言うものだから、
間髪容れずに嘘を言ってみる、
まぁ心配していたなんて言うのも小恥ずかしいものですし、
雪「こーら、ちゃんと新入生入ったのか雹牙が心配しててな」
雹牙「なっ、何言ってるんです、心配など、…」
蒼井「なるほどwありがとうございます」
此処に来る前の事を話され、少し焦る、
が、何故か蒼井が普通に信じた様でくすくすと笑っている。
雹牙「…、ものすごく今不本意なのですが、」
雪「普段はこんなんだけど根はいい奴だから、
新入生くんあんま悪く思わないでやってくれ、」
不服な事を仕草で表していると、勝手に話が進んでいく。
晴飛「は、はい!えっと?さっきのが雪先輩でこっちも雪先輩?」
混乱から脱したのか、
それとも話を振られて反応しただけなのか…、
後者だろうが、今の呼び方を聞く限り、雪が思考内で2人になっているみたいだ。
雪「自己紹介が遅れたな、俺は蓮見雪。
バンド組んでた頃はボーカル担当してたんだ。こっちが」
雹牙「[小文字] 別に優しくなど雪が勝手を言っているだけだと言うのに…、[/小文字]
小生蛇偽雹牙と申します。先程の雪という話は嘘ですよ♪
バンドではギターを弾いておりました、」
晴飛「自己紹介ありがとうございます!!雪先輩!雹牙先輩!!
俺は一ノ瀬晴飛っす!」
訂正する様に雪が自己紹介して、小生の流れから、恨み言をやめて自己紹介をする。
やっと分かった、という様な顔をしてから笑って後輩君、もとい晴飛君が礼をする。
雪「なんかあったらいつでも連絡してね。
そうだ蒼井、宇宙は?ちゃんと生きてる?」
蒼井「生きてますよw宇宙?雪さん達来たぞ、そろそろ起きろ」
雪がバンドメンバーの中で一番不安だった宇宙を生死確認し始める、
生死確認までは少しやり過ぎな気もしなくも無いですが、
蒼井が宇宙を起こすために叩くのだが…、
バシ、と良い音がして卒業前から変わらず強く叩くものだな…、と思う。
宇宙「い゛ッッッッ、、、って、雪さん!どこどこ!?」
雪「相変わらずだね、これじゃ澪も苦労してそうだ、
って雹牙は何してるの????」
宇宙が周りをきょろきょろ見回すのを横目で見ながら雪に話を振られた。
ふむ、話に聞き耳を立てながら澪と話ていたのがバレた様だ。
雹牙「あ、いえ何も、わっちは澪と話しているだけござんすよ?」
澪「何をどう曲解すればひょーがの中で
嘘言いまくってるのが話してるだけになるの⁈」
誤魔化しておこうと思ったが澪が悲鳴の様なツッコミを入れて来る。
雪「可哀想に澪、そうだ晴飛くんはなんの楽器を担当してるの?」
晴飛「ギターボーカルっす!!」
雪が澪に同情的な視線を送りながら晴飛君に話を振る。
雪「俺たちがやってたのを一人で請け負ってるのか、
雹牙、澪を揶揄うのはそこまでにして
晴飛くんのギター少し見てあげたら?」
雹牙「えぇ、小生の技を授けましょう。雪が!」
ギターを指差して雪が言って来るので、
ふふん、と威張る様な演技をしながら胸を張って巫山戯てみる。
雪「まじかお前、、、何でそうなるんだよ、」
雹牙「ま、嘘ですけどねぇ、手取り足取り教えて差し上げますよ♪」
晴飛「まじっすか!あざっす!!」
引く様なテンションの雪にくすくす笑いながら
単純な晴飛を揶揄う。
蒼井「、、、雹牙さん、晴飛揶揄うのもほどほどにお願いしますね」
雹牙「ふむ、守るかどうかは小生の気分次第としておきましょうかねぇ」
蒼井「はぁー、相変わらずですね、先輩方も」
釘を刺された挙句溜息を吐かれる。そんなに問題だろうか、揶揄う事は、
まぁ相変わらずというのは褒め言葉として受け取るとして…、
宇宙「あ、ねーねー雪先輩、
次の文化祭って来てくれるんですか?」
雪「ん?あぁ、四人の演奏見てみたいから来るよ。な?雹牙」
雹牙「予定が合えばですけどね、」
宇宙の問いかけに雪が即答する、…、よく即答出来るなこの人。
べ、と舌を出す様な真似をして目を伏せ返事を曖昧にしておく。
雪「そうだな、俺は大学以外暇だからなんかあれば蒼井、
連絡してくれるか?」
蒼井「はい、りょーかいです」
どう捉えたのかそのまま話を進めていき、肩透かしを喰らう。
着々と話が進んでいくのを聞きながら黙っている状態で待っていると、
蒼井「あー…、もうこんな時間なんでお開きにしますか」
蒼井が時計を確認して解散を提案する。
雪「りょーかい、じゃあお疲れ様」
澪「お疲れ様でーす、」
取り敢えず目的を達した訳で皆が挨拶をしている中
ふぅ、と息を吐いて手を振る。
前から変わらず皆がわいわいと帰りの準備をしている間に
雪を置いて部室から出て行った。
ー部室ー
蒼井「よし、全員集まったかな?
練習始めるか、」
宇宙「おー」
宇宙が珍しく早めに起きて準備をしている。
が、それよりも、
澪「…、まず先に晴飛クンにギターやってもらうのでは…、」
晴飛「俺?」
蒼井「あぁー、そうだった
ほら、このバンド入るときに試しで弾いてもらうって言ったやつね」
晴飛「あ!あれっすか!了解っす!!」
つい先日話した事をさらっと忘れてる蒼井センパイと晴飛クン
2人はシンクロしながら首を傾げ、それから納得顔になった。
晴飛クンがぱたぱたとギターを取りに行く。
そして、完全晴飛クン任せに音合わせから何からして見てもらうと…、
〜晴飛演奏中〜
蒼井「おぉー!思ったより、上手だね」
ギター演奏直後、
驚いた様に言いながら拍手するセンパイに同意するけど…、
澪「思ったよりってちょっと酷くないですかセンパイ、」
可哀想ではないだろうかと言う所だけ引っかかってしまった。
宇宙「澪に言われてやーんの!!」
蒼井「えぇ…、まぁ、確かに酷いか…?
取り敢えず、晴飛の現状は知れた訳だし
良かったんじゃないか?」
澪「そうですねえ、まぁボク達も練習しますか、」
宇宙に揶揄われた蒼井センパイが言い訳の様に言いながら同意を得ようとする。
同意は置いておくが話題を変えてやろうと思い練習の開始を切り出す。
蒼井「あぁ、そうだね、」
蒼井「練習始めようか、」
全員「「「はーい」」」
蒼井センパイの声でそれぞれが練習を始め…、
〜練習中〜
[水平線]
雹牙side
コンコン
晴飛「ん?」
ガチャ
雹牙「こんにちは〜、雪ですよ〜♪」
ノック時の聞き覚えの無い声にくす、と笑い
後ろから来る同級生を置いて戯けながら扉から顔を覗かせた。
晴飛「??澪先輩、雪さん?って誰っすか?」
澪「あ、はは、去年3年のセンパイだよ、」
晴飛「!ってことは雪さん、大学生!?あ、いや、雪先輩か?」
ふむ、澪と後輩君はもう仲良くなった様だ。安心
ま、仲が良いと言うよりかは押されてるだけに見えますが、
心配事も無くなったので騙されやすそうな後輩君を笑っていると、
雪「雹牙、お前また後輩困らせて、」
雹牙「おや、雪、困らせてございませんよ?
ただこの少年が我の名前を間違えて覚えるであろうだけで、」
後ろから雪に小突かれた。
呆れた声で言う言葉に反論し、いつもの調子で笑う。
雪「だーかーらー、それが澪を困らせてんだろって
悪いな澪、新入生くん。」
雹牙「ふむ、前はよく笑うだけだったので失念してました。
すいませんねぇ」
澪「ボクは大丈夫ですよー慣れたので、」
確かに最初の冗談で笑わぬ所、変わったのでしょうか。
あははー、と乾いた笑い声を出しながら澪が笑うのを見て少し考えていると、
蒼井「雪さんと雹牙さん!?どうしてここに?」
雹牙「新しく入ったであろう後輩を揶揄いに、」
ぱたぱたと走って来る蒼井がどうしてと言うものだから、
間髪容れずに嘘を言ってみる、
まぁ心配していたなんて言うのも小恥ずかしいものですし、
雪「こーら、ちゃんと新入生入ったのか雹牙が心配しててな」
雹牙「なっ、何言ってるんです、心配など、…」
蒼井「なるほどwありがとうございます」
此処に来る前の事を話され、少し焦る、
が、何故か蒼井が普通に信じた様でくすくすと笑っている。
雹牙「…、ものすごく今不本意なのですが、」
雪「普段はこんなんだけど根はいい奴だから、
新入生くんあんま悪く思わないでやってくれ、」
不服な事を仕草で表していると、勝手に話が進んでいく。
晴飛「は、はい!えっと?さっきのが雪先輩でこっちも雪先輩?」
混乱から脱したのか、
それとも話を振られて反応しただけなのか…、
後者だろうが、今の呼び方を聞く限り、雪が思考内で2人になっているみたいだ。
雪「自己紹介が遅れたな、俺は蓮見雪。
バンド組んでた頃はボーカル担当してたんだ。こっちが」
雹牙「[小文字] 別に優しくなど雪が勝手を言っているだけだと言うのに…、[/小文字]
小生蛇偽雹牙と申します。先程の雪という話は嘘ですよ♪
バンドではギターを弾いておりました、」
晴飛「自己紹介ありがとうございます!!雪先輩!雹牙先輩!!
俺は一ノ瀬晴飛っす!」
訂正する様に雪が自己紹介して、小生の流れから、恨み言をやめて自己紹介をする。
やっと分かった、という様な顔をしてから笑って後輩君、もとい晴飛君が礼をする。
雪「なんかあったらいつでも連絡してね。
そうだ蒼井、宇宙は?ちゃんと生きてる?」
蒼井「生きてますよw宇宙?雪さん達来たぞ、そろそろ起きろ」
雪がバンドメンバーの中で一番不安だった宇宙を生死確認し始める、
生死確認までは少しやり過ぎな気もしなくも無いですが、
蒼井が宇宙を起こすために叩くのだが…、
バシ、と良い音がして卒業前から変わらず強く叩くものだな…、と思う。
宇宙「い゛ッッッッ、、、って、雪さん!どこどこ!?」
雪「相変わらずだね、これじゃ澪も苦労してそうだ、
って雹牙は何してるの????」
宇宙が周りをきょろきょろ見回すのを横目で見ながら雪に話を振られた。
ふむ、話に聞き耳を立てながら澪と話ていたのがバレた様だ。
雹牙「あ、いえ何も、わっちは澪と話しているだけござんすよ?」
澪「何をどう曲解すればひょーがの中で
嘘言いまくってるのが話してるだけになるの⁈」
誤魔化しておこうと思ったが澪が悲鳴の様なツッコミを入れて来る。
雪「可哀想に澪、そうだ晴飛くんはなんの楽器を担当してるの?」
晴飛「ギターボーカルっす!!」
雪が澪に同情的な視線を送りながら晴飛君に話を振る。
雪「俺たちがやってたのを一人で請け負ってるのか、
雹牙、澪を揶揄うのはそこまでにして
晴飛くんのギター少し見てあげたら?」
雹牙「えぇ、小生の技を授けましょう。雪が!」
ギターを指差して雪が言って来るので、
ふふん、と威張る様な演技をしながら胸を張って巫山戯てみる。
雪「まじかお前、、、何でそうなるんだよ、」
雹牙「ま、嘘ですけどねぇ、手取り足取り教えて差し上げますよ♪」
晴飛「まじっすか!あざっす!!」
引く様なテンションの雪にくすくす笑いながら
単純な晴飛を揶揄う。
蒼井「、、、雹牙さん、晴飛揶揄うのもほどほどにお願いしますね」
雹牙「ふむ、守るかどうかは小生の気分次第としておきましょうかねぇ」
蒼井「はぁー、相変わらずですね、先輩方も」
釘を刺された挙句溜息を吐かれる。そんなに問題だろうか、揶揄う事は、
まぁ相変わらずというのは褒め言葉として受け取るとして…、
宇宙「あ、ねーねー雪先輩、
次の文化祭って来てくれるんですか?」
雪「ん?あぁ、四人の演奏見てみたいから来るよ。な?雹牙」
雹牙「予定が合えばですけどね、」
宇宙の問いかけに雪が即答する、…、よく即答出来るなこの人。
べ、と舌を出す様な真似をして目を伏せ返事を曖昧にしておく。
雪「そうだな、俺は大学以外暇だからなんかあれば蒼井、
連絡してくれるか?」
蒼井「はい、りょーかいです」
どう捉えたのかそのまま話を進めていき、肩透かしを喰らう。
着々と話が進んでいくのを聞きながら黙っている状態で待っていると、
蒼井「あー…、もうこんな時間なんでお開きにしますか」
蒼井が時計を確認して解散を提案する。
雪「りょーかい、じゃあお疲れ様」
澪「お疲れ様でーす、」
取り敢えず目的を達した訳で皆が挨拶をしている中
ふぅ、と息を吐いて手を振る。
前から変わらず皆がわいわいと帰りの準備をしている間に
雪を置いて部室から出て行った。