顧問「おぉー、雨宮良いところに
　　　はい、これバンド名記入の紙」

蒼井「わざわざ、ありがとうございます」

本当は注意しに来たのであろう先生から
サラッと結成書類を貰って戻って来る。
なんだか顧問が何とも言えない顔をしている気が
するのは気のせいではないだろう。

蒼井「先生から、紙もらったよ」

澪「あ、ありがとうございます、センパイが書きますかその紙、？」

蒼井「そうだね」

さらさら書いていく間に蒼井センパイの宇宙への嫌がらせを見つけたけどどうしようか、

晴飛「蒼井先輩！ピリオド入れた方がオシャレと思うんです！どうっすか！？」

蒼井「確かに、良いアイデアだね　二人はどう思う？」

晴飛クンは気付かない様子で名前の形を気にしている。

澪「確かに、ちょっと寂しいですもんね、」
　　…、宇宙起きてます？」

宇宙「んぅ､､､起きてるよ､､､起きてる､､､ピリオドいいね、いれよー､､､💤」

澪「0秒矛盾辞めて下さい？」

センパイの言葉に同意を示して宇宙に返事を促すと、
起きてると言った直後に眠りに落ちていくので揺すって起こす。

蒼井「まぁ、宇宙はともかく澪の許可も取れたことだし
　　 俺らのバンド名は「Ciel.」で決定かな？」

聞いているかも分からない宇宙を除いて全員が頷き、
蒼井センパイがほっとした顔をした。

蒼井「ちょっと、この紙出してくる」

晴飛「澪先輩！宇宙先輩！バンド名決まりましたね！！」

澪「あ、はは、決まったねぇ、これから頑張ろうね、」

宇宙「晴飛うるさぁい､､､この後どうすんの〜､､､」？

蒼井センパイが顧問の方に歩いて言った直後、
晴飛クンが少し興奮気味、？通常運転か、少し大きい声で話す。
あまりそう言うタイプが周りに居なかったボクは圧に押されて引き攣った顔をし、
宇宙は宇宙で苦言を呈して話題を変えようとする。

晴飛「そうっすねー、蒼井先輩帰ってきてからですかね？」

蒼井「ただいまー、渡してきたよー」

晴飛クンが帰って来たら、と言った直後、
ひょこ、と戻って来た蒼井センパイに無言で驚きゆっくり顔を向ける。

澪「おかえりなさーい、これからどうしますか？
　　帰るか、少し時間あるので練習するか、」

蒼井「うーん、今日はもう遅いし解散かなー？」

第一声は少し声が震えたが、そこから何時も？のテンションで話す。

蒼井「宇宙はもう寝そうなんだよなぁ」

宇宙「まだ起きてる､､､でも帰るなら寝る、蒼おんぶ､､､」

蒼井「はいはいwじゃあ、晴飛も澪も気をつけて帰るんだよ？」

机に寝そべっている宇宙が周りに花を幻視させる様な
雰囲気を出しながら蒼井センパイを呼ぶ。
蒼井センパイが宇宙を背負ってやりながら苦笑して話す。
何だか蒼井センパイがずっとお父さんに見えるけど置いておこう。
考え始めたらキリが無いのが此処の人達だし、

晴飛「はい！りょーかいっす！！」

澪「はぁい、取り敢えずボクは予定あるんでお先でーす、
　　皆さんも気をつけて、特に蒼井センパイ、」

蒼井「ん？なんで？」

社交辞令の様な言葉と念を入れて名指しで注意しておくと、
何時もの事すぎて分からないのか蒼井センパイが首を傾げる。

澪「どうせ宇宙持って帰るんでしょ、」

蒼井「あぁ、宇宙ね　ありがと、気をつけるよ」

少し驚いた様にして理解したと頷くセンパイに呆れて見ていると、

宇宙「むにゃ､､､蒼のマカロン､､､💤」

ふにゃふにゃした声が蒼井センパイの後ろからした。
宇宙は何の夢を見ているのやら、

蒼井「ｗ､､､じゃあ、二人ともまたな！」

晴飛「はい！またっす！」

澪「はぁい、お疲れ様でーす、」

蒼井センパイがバイクの鍵を出しながら苦笑して気を取り直した様に笑う。
皆思い思いの挨拶をして、『sky』ならぬ『Ciel.』のこの時間は解散となった。