Band 『Ciel.』
〜月曜日の朝〜
澪「おはよーございます!」
蒼井「澪、おはよー」
通学バッグを持って外の顔でぴょんと部室に入る。
すると先に座っていた蒼井センパイが手を振ってくる。
澪「早いですねぇ蒼井センパイ、」
蒼井「澪も相変わらず早いね」
あれ?センパイと話が噛み合わない。
何でだろうか…、
蒼井「宇宙?学校着いた」
宇宙「んぅ、、、はぁ〜い、今何時〜?」
澪「大体8時、ですかね、」
とんとんと叩いて蒼井センパイが起こした
宇宙が時間を聞いてくるので時計を読む。
蒼井「まだまだ時間あるな」
宇宙「子犬(晴飛)くんは〜?」
澪「子犬クンて…、もう少ししたら教室には居るんじゃないですか?
此処にボク達が来てること知らない可能性高いですし、」
知らせてないのにここに居座っている方が変なものだろう。
あの晴飛クンの場合は遅刻の可能性もある。
宇宙「呼ばなくていいのー?」
蒼井「うーん、まあじきに来るだろうし練習の時にでも言っておく」
澪「そうですねぇ…、あでも一回呼んできます、?」
この部屋の使用出来る時間を一切説明していない。
今のうちに説明した方が良いのではないか、と考えていると、
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴ってしまった。
澪「あー、ボクHRなので行って来ます、!また放課後に!」
遅れないよう急いで、ちゃんと歩いて教室に急ぐ。
蒼井「はーい、またね、
宇宙ー、ホームルームだけ行くぞー」
宇宙「んへぇ、、、」
気怠げな声の主を教室に連れて行く声がしていた。
[水平線]
〜一方その頃の晴飛〜
晴飛「やっべ!!遅刻するー!」
「ホームルームは出なきゃいけないのに」
[水平線]
〜またまた一方澪said〜
駿「じゃあ出席取るから返事してな〜、」
〜出席確認省略〜
駿「諸連絡は無し、いつも通り授業頑張れよ、」
説明を忘れていたけれど、この学園は自由ヶ丘学園と言って、
制服が好み、出席日数と成績が取れていれば
授業に出る出ないも自由で部活動が盛んな代わり、
学力が必須となる少し特殊な高校で、
蒼井センパイと宇宙センパイはその基準に則って
授業免除を受けているから、サボりでもサボりじゃないんだ、
ボクの担任は宮崎駿先生、
去年まで蒼井センパイ達のクラスを担当していたみたいで
ボク達がちゃんと出席する事にすっごく驚いていたんだよ、
んん、誰に喋ってたかって?ボクも分かんない☆
けど、先生の話一切聞いてなかったのは事実!
駿「東雲、おい、挨拶だぞー、」
澪「…あ、ごめんなさ〜い!」
やっぱちゃんと聞かないとダメだよねぇ、てへ☆
澪「起立、礼!ありがと〜ございました!」
ちゃんと号令をかけてHRを終わらせる。
ちょっと焦っちゃったけどネ…、
水野「お前今日どした、?らしく無いじゃん、」
澪「らしくないって何さぁ〜!
ボクだって上の空な時もあるよっ!」
清水「あんまなった事ないでしょ?私見た事無いし、」
熱かー?と言いながら額に手を当ててくる子が水野クン!
フレンドリーで付き合いやすい子なんだよっ!
呆れた目をしてるのが清水クン、クンとは言ってるけど女の子で、
頼りになる子なんだよっ♪
水野「だよなぁ、真面目なのに自由で意味分かんねぇのが
俺らの共通認識だぜ?」
澪「何ソレ!褒めてるのか貶してるのかどっちかにしてよぉ、!」
真面目で自由って矛盾してない?
それも褒めて無い気がするし…、
憤慨した様に頬を膨らませながら詰め寄る。
水野「あーはいはいはい、褒めてる褒めてる、」
清水「適当ね、あんたっぽいけど、」
澪「もう…、あ、授業だし席座ろ!」
水野クンが一歩下がってなおざりに言った言葉に
清水クンがくす、と笑う。
もうちょっと詰め寄ろうかな、と思った直後に
予鈴がなってしまった為に急いで席に戻る。
水野「はいはい、また休み時間な、」
清水「えぇ、後でね、」
水野クンが最後まで適当にしてるのをいつもの様に笑って、
この場は解散した。
[水平線]
〜遅刻中の晴飛〜
晴飛side
チャイムはなってすぐ、先生は来てないはず!
校門まではギリだったけど間に合うか…?
校舎内を走るのは確か禁止ではないけど
あまりやるなって言われてたか、な…?
いやでも、今はそんなことは言ってる暇無い!
ドアが見える、もう少しだ!
晴飛「ついたっ!!」
うるさい足音になったな…
絶対に全力で走っていたのがバレるよな、
脳裏にそんな思考しながら勢いよくドアを開け…、
晴飛「セーフ!?」
今野「アウトです」
晴飛「そんなぁー」
居るだろう友人に声をかけたと思ったら、
予想に反して先生の声が返ってくる。
そんな俺と先生の方を見て大多数のクラスメイトが
くすくす笑ってたり、隠す気なくげらげら笑ってたりする。
ふっつーに笑われたし、間に合った!、、、と思ったのに、
奈々ちゃんに遅刻な事即答されたし、カナシ
んで、俺、一ノ瀬晴飛の担任は今野奈々って言うんだ!
3年目で、まだ新任の範疇なのに、貫禄がある不思議な先生!!
俺は奈々ちゃんって呼んでる!
〜HR後〜
田中「晴飛〜なーにやってんだよ〜」
田辺「一ノ瀬どんまーいw」
晴飛「くっそ、おめーらー!w」
ホームルームが終わって自由になると、
すぐに、田中と田辺がすぐに煽ってきた。
ちょっとむかついたんで彼奴等に釣られて笑いながら、
今度何かを奢らせようと心に決めた。
[水平線]
〜蒼井が宇宙運んでHR直前〜
蒼井side
蒼井「はよー、
宇宙、教室ついたぞ」
ホームルーム久しぶりにきたなぁ…とか感慨に耽りながら、
寝ている宇宙を起こす…、今回はすぐに起きたな、
俺も毎回毎回叩いて起こしているわけじゃねーよ?
口で言ってる間に宇宙が起きる事が稀なだけで。
宇宙「んぅ、、、灰仁は〜?」
灰仁「俺、もう居るんだけど、相変わらず遅刻か、」
存在が薄いのか、可哀想だが相変わらず
宇宙は灰仁の事を見ていないようだ。
蒼井「じゃあ、いつも通り免除で」
灰仁のことだ、言わなくても免除してくれるだろうけど、
灰仁「じゃ、ホームルーム始めるぞー
今日は5人、いつもより2人も多いなぁ、
諸連絡は無し、じゃ今日もサボりすぎるなよー」
おそらく、いや、絶対「2人も多い、」とは俺と宇宙のことだろう
それにしても、相変わらず、適当な先生だ
はぁ…、深く溜息をついた後HRが終わったのを確認し、
また宇宙を背負い教室を後にした。
[水平線]
〜昼休み〜
ー図書室ー
生徒会の仕事が一段落して丁度昼時になったわけで、
宇宙を図書室に迎えに来た。
蒼井「宇宙〜迎えに来た」
宇宙「蒼〜、、、澪の事迎え行く、、、」
宇宙が珍しく起きている挙句、自分から動いている。
蒼井「わ、わかった、、、」
少し声が詰まったが、頷き、図書室を後にした。
〜歩き中〜
「きゃ〜ッッッッッ(大文字)」
「え、あれまさかッッッッッ」
「絶対そうだよねぇ!!!!」
「灰仁!灰仁!立った!宇宙が立った!!!!!」
灰仁「ったく、、、そんなわけ、、、う、嘘だろ、、、」
何だろう、物凄く騒がしいな、灰仁に至っては
宇宙が歩いてる事に驚愕してるし、
まぁ宇宙も同じ人間なんだし自分でも歩くだろ、
[小文字]蒼井センパイが背負ってるとこしか
皆見た事無いんじゃ無いかな… by 澪[/小文字]
宇宙「澪〜お迎えきたよぉ」
がら、と宇宙が扉を開けて少し奥の空間が静まった直後、
宇宙の放った言葉が響いた。
澪side
澪「…、珍しいですね、宇宙が歩いてるの、」
頭が真っ白になった挙句、
話すのに何回か噛んだ恨み(自分の所為)の視線で
見上げながらちょっとした皮肉を溢す。
一瞬知らないセンパイが来た挙句ボクを呼んだのかと思って
物凄く緊張した訳で、これぐらいは良いだろう。
蒼井「まぁ、気にすんな」
宇宙「澪お昼一緒に食べるよー
あと子犬(晴飛)くん拾いに行こー」
平然とした顔で笑っている蒼井センパイと何も分かっておらず、
呑気な事を言っている宇宙に内心ぐったりとしながら、
外向きの顔を崩さないでおく。
澪「はぁ…、分かりましたけど…、
凄く目立ってるのでスマホで連絡にしません?女子がうるさいです。」
蒼井「宇宙が行くって聞かなくてな、ごめんな」
気付かなそうなので周りのきゃあきゃあ聞こえる声を示し、
文句を言っておくと、申し訳無さそうに謝ってくる。
…、疲れる。物凄く、
澪「…、取り敢えず晴飛クン迎えに行きましょ、
教室着いてからセンパイ達は喋らないで下さいね?」
蒼井「?分かった」
宇宙「ほら、早く行くよ!」
二の舞を防ごうと釘を刺して居ると、
いつもと違う宇宙が手を振ってくる。
その声に返事をし、歩きながら、
この女子の甲高い声いつまで聞こえるんだろうなぁ、なんて思った。
[水平線]
〜晴飛の教室〜
澪「晴飛クン〜迎えに来たよっ♪」
晴飛「あれ!?澪先輩どうして一年の教室に?」
外のテンションで扉を開けて言うと、
ちゃんと驚いてくれて、少し微笑ましい気持ちになる。
澪「宇宙と蒼井センパイがご飯一緒に食べよ〜だって!」
蒼井「そうそう、一緒に食べよ」
澪「センパイ達喋るなって言いませんでしたっけ、」
蒼井「ごめんごめん」
蒼井センパイが普通に釘刺したこと破ってくるので、
部活でのテンションが戻って来てしまう。危ない。
晴飛「え!?良いんですか!ぜひ!!」
宇宙「早くいくよ、子犬(晴飛)くん」
晴飛「子犬!?子犬って俺ですか?」
宇宙「うるさいよ、子犬くん。早く行こう」
一緒にお弁当を食べる事に食い付いた晴飛クンを宇宙が催促して居るけど、
呼び方に引っかかった様で宇宙にめげずに話しかけて居る。
延々と続きそうな話を放置して、空き教室探しに歩き出した。
[水平線]
ー空き教室ー
澪「遅く無いですか、センパイ達、」
蒼井「ごめんごめん、宇宙が晴飛と話してたもんだから」
あはは、と苦笑して入ってくる蒼井センパイ。
蒼井センパイの行動の中心って毎回宇宙が居るな、
澪「…、ま、良いです、ご飯食べましょ、」
晴飛「はいっす!!食べましょ!!」
皆で手を合わせ、それからお弁当を開いて食べていて…、
〜ご飯中〜
蒼井「そういえば、一週間後テストだけどみんな勉強進んでる?」
何故かテストの話になった。そういえばとは?
宇宙「蒼〜いつもみたいに教えてぇ」
澪「何時もみたいに…、ボクは大丈夫です、
普通に授業聞いてるんで、」
晴飛「え!?マジっすか!めっちゃ忘れてた!!」
何時も宇宙はどんな勉強をしているんだか、
で、晴飛クンは赤点取ったりしないだろうか、
心配になってくる。
蒼井「はぁー、宇宙と澪はいつも通りだな
晴飛も含めて、みんなで勉強会でもするか?
澪もわかんないところは教えるよ」
蒼井センパイがちゃんと《面倒見のいいセンパイ》らしい事を言っている。
まぁ勉強会をやった方が心配にはならないか…?と頷いて場所の提示をする。
澪「ボクは、いーですよ、生徒会室でやります、?」
蒼井「確かにな、そうするか」
晴飛「えっ!?生徒会室って一般生徒入って良いんすか!?」
蒼井「普通はダメだけどな、俺らがいるから大丈夫だよ晴飛」
生徒会室、設備がしっかりしていて仕事がしやすいし、
勉強もしやすい。寝てたら極寒にも出来るし、なんてね、
晴飛クンが過剰に反応して不安がるのを蒼井センパイが宥めている。
澪「まぁ生徒会室でやる分人来そうだけど、」
蒼井「?テスト週間は生徒会の仕事は少ないから
人はこないと思うな」
晴飛「おぉー、さすが生徒会長っすね!!」
澪「そういう事じゃない…、まぁいいや、…」
特に女が、という副音声が有ったんだが…、聞こえなかったみたいだ。
変な所に関心する晴飛クン達を見て、外向きの顔を崩さぬ様苦労しながら
ぐったりと脱力していた。もう諦めよう。
蒼井「宇宙も今回は生徒会室でいいか?」
宇宙「んぇ、、、別に良いよ〜」
蒼井「じゃあ、今日の放課後生徒会室でな
で、澪は晴飛迎えに行ってくれないか?」
澪「はぁい、どっかで拾って行きますね〜」
蒼井「ありがと」
晴飛「澪先輩!ありがとございます!!」
宇宙は食べ終わってぼーっとしていたみたいだ。
急な問いかけにぼーっとしたまま答えていた。
ボクも蒼井センパイにお願いを承った後、
頷き了承の意を示すと、
拾う、が適切な言葉になりつつある晴飛クン
と蒼井センパイに礼を言われた。
それからは何事も無く昼食が終わり、
また放課後、と言う事になった。
澪「おはよーございます!」
蒼井「澪、おはよー」
通学バッグを持って外の顔でぴょんと部室に入る。
すると先に座っていた蒼井センパイが手を振ってくる。
澪「早いですねぇ蒼井センパイ、」
蒼井「澪も相変わらず早いね」
あれ?センパイと話が噛み合わない。
何でだろうか…、
蒼井「宇宙?学校着いた」
宇宙「んぅ、、、はぁ〜い、今何時〜?」
澪「大体8時、ですかね、」
とんとんと叩いて蒼井センパイが起こした
宇宙が時間を聞いてくるので時計を読む。
蒼井「まだまだ時間あるな」
宇宙「子犬(晴飛)くんは〜?」
澪「子犬クンて…、もう少ししたら教室には居るんじゃないですか?
此処にボク達が来てること知らない可能性高いですし、」
知らせてないのにここに居座っている方が変なものだろう。
あの晴飛クンの場合は遅刻の可能性もある。
宇宙「呼ばなくていいのー?」
蒼井「うーん、まあじきに来るだろうし練習の時にでも言っておく」
澪「そうですねぇ…、あでも一回呼んできます、?」
この部屋の使用出来る時間を一切説明していない。
今のうちに説明した方が良いのではないか、と考えていると、
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴ってしまった。
澪「あー、ボクHRなので行って来ます、!また放課後に!」
遅れないよう急いで、ちゃんと歩いて教室に急ぐ。
蒼井「はーい、またね、
宇宙ー、ホームルームだけ行くぞー」
宇宙「んへぇ、、、」
気怠げな声の主を教室に連れて行く声がしていた。
[水平線]
〜一方その頃の晴飛〜
晴飛「やっべ!!遅刻するー!」
「ホームルームは出なきゃいけないのに」
[水平線]
〜またまた一方澪said〜
駿「じゃあ出席取るから返事してな〜、」
〜出席確認省略〜
駿「諸連絡は無し、いつも通り授業頑張れよ、」
説明を忘れていたけれど、この学園は自由ヶ丘学園と言って、
制服が好み、出席日数と成績が取れていれば
授業に出る出ないも自由で部活動が盛んな代わり、
学力が必須となる少し特殊な高校で、
蒼井センパイと宇宙センパイはその基準に則って
授業免除を受けているから、サボりでもサボりじゃないんだ、
ボクの担任は宮崎駿先生、
去年まで蒼井センパイ達のクラスを担当していたみたいで
ボク達がちゃんと出席する事にすっごく驚いていたんだよ、
んん、誰に喋ってたかって?ボクも分かんない☆
けど、先生の話一切聞いてなかったのは事実!
駿「東雲、おい、挨拶だぞー、」
澪「…あ、ごめんなさ〜い!」
やっぱちゃんと聞かないとダメだよねぇ、てへ☆
澪「起立、礼!ありがと〜ございました!」
ちゃんと号令をかけてHRを終わらせる。
ちょっと焦っちゃったけどネ…、
水野「お前今日どした、?らしく無いじゃん、」
澪「らしくないって何さぁ〜!
ボクだって上の空な時もあるよっ!」
清水「あんまなった事ないでしょ?私見た事無いし、」
熱かー?と言いながら額に手を当ててくる子が水野クン!
フレンドリーで付き合いやすい子なんだよっ!
呆れた目をしてるのが清水クン、クンとは言ってるけど女の子で、
頼りになる子なんだよっ♪
水野「だよなぁ、真面目なのに自由で意味分かんねぇのが
俺らの共通認識だぜ?」
澪「何ソレ!褒めてるのか貶してるのかどっちかにしてよぉ、!」
真面目で自由って矛盾してない?
それも褒めて無い気がするし…、
憤慨した様に頬を膨らませながら詰め寄る。
水野「あーはいはいはい、褒めてる褒めてる、」
清水「適当ね、あんたっぽいけど、」
澪「もう…、あ、授業だし席座ろ!」
水野クンが一歩下がってなおざりに言った言葉に
清水クンがくす、と笑う。
もうちょっと詰め寄ろうかな、と思った直後に
予鈴がなってしまった為に急いで席に戻る。
水野「はいはい、また休み時間な、」
清水「えぇ、後でね、」
水野クンが最後まで適当にしてるのをいつもの様に笑って、
この場は解散した。
[水平線]
〜遅刻中の晴飛〜
晴飛side
チャイムはなってすぐ、先生は来てないはず!
校門まではギリだったけど間に合うか…?
校舎内を走るのは確か禁止ではないけど
あまりやるなって言われてたか、な…?
いやでも、今はそんなことは言ってる暇無い!
ドアが見える、もう少しだ!
晴飛「ついたっ!!」
うるさい足音になったな…
絶対に全力で走っていたのがバレるよな、
脳裏にそんな思考しながら勢いよくドアを開け…、
晴飛「セーフ!?」
今野「アウトです」
晴飛「そんなぁー」
居るだろう友人に声をかけたと思ったら、
予想に反して先生の声が返ってくる。
そんな俺と先生の方を見て大多数のクラスメイトが
くすくす笑ってたり、隠す気なくげらげら笑ってたりする。
ふっつーに笑われたし、間に合った!、、、と思ったのに、
奈々ちゃんに遅刻な事即答されたし、カナシ
んで、俺、一ノ瀬晴飛の担任は今野奈々って言うんだ!
3年目で、まだ新任の範疇なのに、貫禄がある不思議な先生!!
俺は奈々ちゃんって呼んでる!
〜HR後〜
田中「晴飛〜なーにやってんだよ〜」
田辺「一ノ瀬どんまーいw」
晴飛「くっそ、おめーらー!w」
ホームルームが終わって自由になると、
すぐに、田中と田辺がすぐに煽ってきた。
ちょっとむかついたんで彼奴等に釣られて笑いながら、
今度何かを奢らせようと心に決めた。
[水平線]
〜蒼井が宇宙運んでHR直前〜
蒼井side
蒼井「はよー、
宇宙、教室ついたぞ」
ホームルーム久しぶりにきたなぁ…とか感慨に耽りながら、
寝ている宇宙を起こす…、今回はすぐに起きたな、
俺も毎回毎回叩いて起こしているわけじゃねーよ?
口で言ってる間に宇宙が起きる事が稀なだけで。
宇宙「んぅ、、、灰仁は〜?」
灰仁「俺、もう居るんだけど、相変わらず遅刻か、」
存在が薄いのか、可哀想だが相変わらず
宇宙は灰仁の事を見ていないようだ。
蒼井「じゃあ、いつも通り免除で」
灰仁のことだ、言わなくても免除してくれるだろうけど、
灰仁「じゃ、ホームルーム始めるぞー
今日は5人、いつもより2人も多いなぁ、
諸連絡は無し、じゃ今日もサボりすぎるなよー」
おそらく、いや、絶対「2人も多い、」とは俺と宇宙のことだろう
それにしても、相変わらず、適当な先生だ
はぁ…、深く溜息をついた後HRが終わったのを確認し、
また宇宙を背負い教室を後にした。
[水平線]
〜昼休み〜
ー図書室ー
生徒会の仕事が一段落して丁度昼時になったわけで、
宇宙を図書室に迎えに来た。
蒼井「宇宙〜迎えに来た」
宇宙「蒼〜、、、澪の事迎え行く、、、」
宇宙が珍しく起きている挙句、自分から動いている。
蒼井「わ、わかった、、、」
少し声が詰まったが、頷き、図書室を後にした。
〜歩き中〜
「きゃ〜ッッッッッ(大文字)」
「え、あれまさかッッッッッ」
「絶対そうだよねぇ!!!!」
「灰仁!灰仁!立った!宇宙が立った!!!!!」
灰仁「ったく、、、そんなわけ、、、う、嘘だろ、、、」
何だろう、物凄く騒がしいな、灰仁に至っては
宇宙が歩いてる事に驚愕してるし、
まぁ宇宙も同じ人間なんだし自分でも歩くだろ、
[小文字]蒼井センパイが背負ってるとこしか
皆見た事無いんじゃ無いかな… by 澪[/小文字]
宇宙「澪〜お迎えきたよぉ」
がら、と宇宙が扉を開けて少し奥の空間が静まった直後、
宇宙の放った言葉が響いた。
澪side
澪「…、珍しいですね、宇宙が歩いてるの、」
頭が真っ白になった挙句、
話すのに何回か噛んだ恨み(自分の所為)の視線で
見上げながらちょっとした皮肉を溢す。
一瞬知らないセンパイが来た挙句ボクを呼んだのかと思って
物凄く緊張した訳で、これぐらいは良いだろう。
蒼井「まぁ、気にすんな」
宇宙「澪お昼一緒に食べるよー
あと子犬(晴飛)くん拾いに行こー」
平然とした顔で笑っている蒼井センパイと何も分かっておらず、
呑気な事を言っている宇宙に内心ぐったりとしながら、
外向きの顔を崩さないでおく。
澪「はぁ…、分かりましたけど…、
凄く目立ってるのでスマホで連絡にしません?女子がうるさいです。」
蒼井「宇宙が行くって聞かなくてな、ごめんな」
気付かなそうなので周りのきゃあきゃあ聞こえる声を示し、
文句を言っておくと、申し訳無さそうに謝ってくる。
…、疲れる。物凄く、
澪「…、取り敢えず晴飛クン迎えに行きましょ、
教室着いてからセンパイ達は喋らないで下さいね?」
蒼井「?分かった」
宇宙「ほら、早く行くよ!」
二の舞を防ごうと釘を刺して居ると、
いつもと違う宇宙が手を振ってくる。
その声に返事をし、歩きながら、
この女子の甲高い声いつまで聞こえるんだろうなぁ、なんて思った。
[水平線]
〜晴飛の教室〜
澪「晴飛クン〜迎えに来たよっ♪」
晴飛「あれ!?澪先輩どうして一年の教室に?」
外のテンションで扉を開けて言うと、
ちゃんと驚いてくれて、少し微笑ましい気持ちになる。
澪「宇宙と蒼井センパイがご飯一緒に食べよ〜だって!」
蒼井「そうそう、一緒に食べよ」
澪「センパイ達喋るなって言いませんでしたっけ、」
蒼井「ごめんごめん」
蒼井センパイが普通に釘刺したこと破ってくるので、
部活でのテンションが戻って来てしまう。危ない。
晴飛「え!?良いんですか!ぜひ!!」
宇宙「早くいくよ、子犬(晴飛)くん」
晴飛「子犬!?子犬って俺ですか?」
宇宙「うるさいよ、子犬くん。早く行こう」
一緒にお弁当を食べる事に食い付いた晴飛クンを宇宙が催促して居るけど、
呼び方に引っかかった様で宇宙にめげずに話しかけて居る。
延々と続きそうな話を放置して、空き教室探しに歩き出した。
[水平線]
ー空き教室ー
澪「遅く無いですか、センパイ達、」
蒼井「ごめんごめん、宇宙が晴飛と話してたもんだから」
あはは、と苦笑して入ってくる蒼井センパイ。
蒼井センパイの行動の中心って毎回宇宙が居るな、
澪「…、ま、良いです、ご飯食べましょ、」
晴飛「はいっす!!食べましょ!!」
皆で手を合わせ、それからお弁当を開いて食べていて…、
〜ご飯中〜
蒼井「そういえば、一週間後テストだけどみんな勉強進んでる?」
何故かテストの話になった。そういえばとは?
宇宙「蒼〜いつもみたいに教えてぇ」
澪「何時もみたいに…、ボクは大丈夫です、
普通に授業聞いてるんで、」
晴飛「え!?マジっすか!めっちゃ忘れてた!!」
何時も宇宙はどんな勉強をしているんだか、
で、晴飛クンは赤点取ったりしないだろうか、
心配になってくる。
蒼井「はぁー、宇宙と澪はいつも通りだな
晴飛も含めて、みんなで勉強会でもするか?
澪もわかんないところは教えるよ」
蒼井センパイがちゃんと《面倒見のいいセンパイ》らしい事を言っている。
まぁ勉強会をやった方が心配にはならないか…?と頷いて場所の提示をする。
澪「ボクは、いーですよ、生徒会室でやります、?」
蒼井「確かにな、そうするか」
晴飛「えっ!?生徒会室って一般生徒入って良いんすか!?」
蒼井「普通はダメだけどな、俺らがいるから大丈夫だよ晴飛」
生徒会室、設備がしっかりしていて仕事がしやすいし、
勉強もしやすい。寝てたら極寒にも出来るし、なんてね、
晴飛クンが過剰に反応して不安がるのを蒼井センパイが宥めている。
澪「まぁ生徒会室でやる分人来そうだけど、」
蒼井「?テスト週間は生徒会の仕事は少ないから
人はこないと思うな」
晴飛「おぉー、さすが生徒会長っすね!!」
澪「そういう事じゃない…、まぁいいや、…」
特に女が、という副音声が有ったんだが…、聞こえなかったみたいだ。
変な所に関心する晴飛クン達を見て、外向きの顔を崩さぬ様苦労しながら
ぐったりと脱力していた。もう諦めよう。
蒼井「宇宙も今回は生徒会室でいいか?」
宇宙「んぇ、、、別に良いよ〜」
蒼井「じゃあ、今日の放課後生徒会室でな
で、澪は晴飛迎えに行ってくれないか?」
澪「はぁい、どっかで拾って行きますね〜」
蒼井「ありがと」
晴飛「澪先輩!ありがとございます!!」
宇宙は食べ終わってぼーっとしていたみたいだ。
急な問いかけにぼーっとしたまま答えていた。
ボクも蒼井センパイにお願いを承った後、
頷き了承の意を示すと、
拾う、が適切な言葉になりつつある晴飛クン
と蒼井センパイに礼を言われた。
それからは何事も無く昼食が終わり、
また放課後、と言う事になった。