私は[漢字]空紗[/漢字][ふりがな]くうさ[/ふりがな]。
ただの中学生です…と言うと嘘になりますね。
実は異能力者なんです！。
私の異能力は[漢字]空間[/漢字][ふりがな]ホール[/ふりがな]。
四次元空間への入口を作れる能力です。
四次元空間？それは存在します。
しかし一般人にはその存在は知られていません。

なぜ存在が知られてないのか…。
それは異能力者は能力の存在が知られると、捕まるからです。
私の異能力は私と私の家族しか知っていません。
でも私の親は私を気味悪がってでていきました。
今はおじいちゃんと二人で暮らしています。

毎日他の異能力者に会いたい気持ちで過ごしています。

「空紗ー！遅刻するぞ〜。」

まだまだ若いおじいちゃんが呼んでくれました。
私は急いで学校に向かいます。
近道になる裏道を通って進んでいきます。

「危ない嬢ちゃん！！！」

横からガラス越しの声が聞こえてきた。
そこにいたのはトラック。
クラクションとともにトラックがこちらに突っ込んできます。
死ぬ。



そう思った瞬間、トラックはいなくなっていました。
そこには私の四次元の入口がありました。
つまり…トラックは四次元空間へ？。
降りていたトラックの運転手は言いました。

「おい、お前異能力者だな？。」

「何者ですか？！。」

「俺たちゃ能力者警察さ。」

「異能力者の逮捕が仕事なんだよ。」

運転手の後ろからは見慣れない姿の方がぞろぞろと。

「幸い周りに市民がいなくてよかったな。お前を逮捕する。」

「ちょっとまとうよ警察さん！。」

私の前に現れたのはフードに仮面の謎の男。
するとその男性は私に近づいてきました。

「俺はシイフ！。君と同じ異能力者だ！。」

「貴様は異能力怪盗か？！」

「君も異能力者なら怪盗にならないかい？。」

「ふざけるな！怪盗などなるんじゃない！」

か、怪盗？！。
私、そんなものになる気なんて…。

「なりたくなさそうな顔してるなぁー…。じゃ、力ずくでー。」

私はシイフと名乗る男に連れて行かれた。