再び出会うという悪夢
#1
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
冷たい風が頬を撫でる。
もう冬だというのに雪が降っていない。
こんな日は、誰かに会いたくなる。
私もそう。
今から、大好きな人に会いに行く。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[明朝体]ピピピピピピ〔am2:00〕[/明朝体]
デジタル時計は、午前2時を示している。普通の高校生が起きる時間にしては早いだろう。しかし、少女はいつもの事のように起き上がる。
少女は一階に降りる。服は部屋中に散らばっており、ゴミまで散乱している。少女は、戦場と化したような部屋を絶望の眼差しで眺める。その目にはなんともいえない光が見えたような気もする。
[明朝体]〔am4:00〕[/明朝体]
部屋を一通り片付けおいた少女。朝食を食べるようだ。冷蔵庫には何もなく、心ばかりの栄養ゼリーがあるようだ。少女は、それだけを食べ空腹を凌ぐというのだ。そんな日々を過ごしていると、慣れてくるものなのか。はたまた、ずっと思い殺しているのか。
[明朝体]〔am6:00〕[/明朝体]
少女は、何やら準備をしているようだ。学校に行くのだろう。身なりを整えていると、少女は何かに気づく。慣れた手つきで、救急箱から消毒とガーゼを取り傷口を覆っていき、痣には湿布を貼っている。何をしたらそんなに傷ができるのか。気になるものだ。
[明朝体]〔am12:30〕[/明朝体]
1人屋上で昼飯を食べている生徒がいる。購買の一番人気の焼きそばパンだ。すごく美味しい、そんな顔をしている。
[明朝体]〔pm6:30〕[/明朝体]
少女は部活が終わったようだ。いつもは部活に参加していないようだが、久しぶりに顔を出したようだ。幽霊部員は嫌という訳だ。少女は帰路に着く。覚悟を決めた顔で…
[明朝体]〔pm9:00〕[/明朝体]
痣は濃くなり傷の増えた少女は部屋で泣いている。傷の手当てもせず、ずっと泣いている。ずっと、ずっと、終わりがこないかのように。
[中央寄せ]「ゆうくん」[/中央寄せ]
少女はその名前を発すると同時に立ち上がる。こんな時間に出かけるようだ。重い足を引きずっていく。
[明朝体]〔pm11:56〕[/明朝体]
少女は架空橋に辿り着く。最近、男子高校生が転落死した橋だ。少女は、橋の手すりに手を掛けて乗った。トビオリルようだ。
[中央寄せ]「ゆうくん、ごめんね」[/中央寄せ]
[中央寄せ]「今いく、ね」[/中央寄せ]
少女は言葉を残し、体を前へと傾けていく。恐怖と希望をもった顔をしている。
[明朝体]〔pm12:00〕[/明朝体]
[中央寄せ][明朝体][大文字]ドボンッ[/大文字][/明朝体][/中央寄せ]
少女、、いやこの際“役目”なんてどうでも良い。ゆきは死んでしまった。俺のせいだ。俺がバカなせいだ。もうゆきの顔を見れない。会わせる顔がない。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]「ゆうくん?」[/中央寄せ]
背後から聞き馴染みのある声が俺の名前を呼んだ。
振り返りたくない。
現実を受け入れたくない。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]再び出会うという悪夢[/中央寄せ]
[中央寄せ]✔︎完結[/中央寄せ]
冷たい風が頬を撫でる。
もう冬だというのに雪が降っていない。
こんな日は、誰かに会いたくなる。
私もそう。
今から、大好きな人に会いに行く。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[明朝体]ピピピピピピ〔am2:00〕[/明朝体]
デジタル時計は、午前2時を示している。普通の高校生が起きる時間にしては早いだろう。しかし、少女はいつもの事のように起き上がる。
少女は一階に降りる。服は部屋中に散らばっており、ゴミまで散乱している。少女は、戦場と化したような部屋を絶望の眼差しで眺める。その目にはなんともいえない光が見えたような気もする。
[明朝体]〔am4:00〕[/明朝体]
部屋を一通り片付けおいた少女。朝食を食べるようだ。冷蔵庫には何もなく、心ばかりの栄養ゼリーがあるようだ。少女は、それだけを食べ空腹を凌ぐというのだ。そんな日々を過ごしていると、慣れてくるものなのか。はたまた、ずっと思い殺しているのか。
[明朝体]〔am6:00〕[/明朝体]
少女は、何やら準備をしているようだ。学校に行くのだろう。身なりを整えていると、少女は何かに気づく。慣れた手つきで、救急箱から消毒とガーゼを取り傷口を覆っていき、痣には湿布を貼っている。何をしたらそんなに傷ができるのか。気になるものだ。
[明朝体]〔am12:30〕[/明朝体]
1人屋上で昼飯を食べている生徒がいる。購買の一番人気の焼きそばパンだ。すごく美味しい、そんな顔をしている。
[明朝体]〔pm6:30〕[/明朝体]
少女は部活が終わったようだ。いつもは部活に参加していないようだが、久しぶりに顔を出したようだ。幽霊部員は嫌という訳だ。少女は帰路に着く。覚悟を決めた顔で…
[明朝体]〔pm9:00〕[/明朝体]
痣は濃くなり傷の増えた少女は部屋で泣いている。傷の手当てもせず、ずっと泣いている。ずっと、ずっと、終わりがこないかのように。
[中央寄せ]「ゆうくん」[/中央寄せ]
少女はその名前を発すると同時に立ち上がる。こんな時間に出かけるようだ。重い足を引きずっていく。
[明朝体]〔pm11:56〕[/明朝体]
少女は架空橋に辿り着く。最近、男子高校生が転落死した橋だ。少女は、橋の手すりに手を掛けて乗った。トビオリルようだ。
[中央寄せ]「ゆうくん、ごめんね」[/中央寄せ]
[中央寄せ]「今いく、ね」[/中央寄せ]
少女は言葉を残し、体を前へと傾けていく。恐怖と希望をもった顔をしている。
[明朝体]〔pm12:00〕[/明朝体]
[中央寄せ][明朝体][大文字]ドボンッ[/大文字][/明朝体][/中央寄せ]
少女、、いやこの際“役目”なんてどうでも良い。ゆきは死んでしまった。俺のせいだ。俺がバカなせいだ。もうゆきの顔を見れない。会わせる顔がない。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]「ゆうくん?」[/中央寄せ]
背後から聞き馴染みのある声が俺の名前を呼んだ。
振り返りたくない。
現実を受け入れたくない。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]再び出会うという悪夢[/中央寄せ]
[中央寄せ]✔︎完結[/中央寄せ]
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