カリモトリブレは理解する
どうも探偵のカリモトだ。
今日は久しぶりに友達と会う予定をしている。
そいつはかなり個性的でね~どんな季節でもオレンジ色のつなぎを着ているんだ。
さらにはつなぎの下にネクタイを仕込むかなりの変態的ファッション。
正直、初めは関わろうとは思わなかったよ。[小文字]みんなもそう思うだろ?[/小文字]
で、そいつの職業は[太字]『宝石鑑定人』[/太字]。
簡単に言うと、宝石を鑑定して金額を決めるヤツのこと。
名前は『[漢字]江非鳥 円十[/漢字][ふりがな]エヒトリ エント[/ふりがな]』
さあもう着く、あの看板だ。
やけにピカピカしているな……[小文字]昼でも目が痛む。[/小文字]
早速、そいつがいる鑑定所の戸を開く。
そこには客がいた、鑑定しにきたのだろう。
「この宝石をお願いします…」
客は青く輝く宝石を手に取ると台に置いた。
それを見た江非鳥は眉をひそめる。
「う~ん」
「この宝石が10万円以上で売れる確率は…10%かな?」
これが彼の鑑定、%で表現する。
大雑把に見えるが彼も[太字]自称[/太字]一流の鑑定士、だそうだ。
お客はさっきの返答を聞くと、その宝石を荷にしまってしょぼしょぼしながら帰って行った。
僕は彼に話しかける。
「なあ…本当に大丈夫か…?
別に疑う気は無いけど、その目はホントに正しいのか?」
「やあ、カリモトさん…
そりゃ正しいに決まってるさ」
自信満々に言っているが怪しさしかない。
「冗談さ……さて、話を聞かせてもらえないか?」
僕は彼に会うと同時に、話を聞かせてもらう予定もあった。
「私は…依頼というか、誰にも話せなかった話だ…」
彼は昔について閉ざしたような口を開く。
[水平線]
私は今、29歳。
あれは4年前の出来事だ。
そのとき、恋人がいた。
名前はいつでも思い出せる。
『カディア』
金髪のロングヘアー、サファイアのイヤリング。
私はプロポーズを果たすためにダイヤの指輪を買いました。
その指輪に刻んだ言葉。
彼女の名前『[漢字]Cadia[/漢字][ふりがな]カディア[/ふりがな]』と『[漢字]diamond[/漢字][ふりがな]ダイアモンド[/ふりがな]』合わせて『[漢字]Cadiamond[/漢字][ふりがな]カディアモンド[/ふりがな]』と。
私は緊張しながらも、箱にしまった指輪を彼女に見せてついに言いました。
「私と付き合ってください! この『cadiamond』に誓って!」
彼女は涙を流して喜んでくれた。
返事はもちろんOK
そして私は人生で一番楽しい時間を過ごしました。
その時に交わした言葉。
「あなたが私のことを好きな確率は…1000%」
こんな恥ずかしい言葉も彼女の前だったらいつだって言えるよ。
だけど……不幸なんてのは人の幸せをいともたやすく壊してしまう。
彼女が交通事故にあってしまった。
買い物に行ってる最中、トラックにはねられたそうだ。
彼女は即死。
警察の方から電話がかかり、私は直ちに現場に向かった。
そこで見たのは動きもしないし、息もしない、青白い彼女の体。
とても、涙が止まらなかった。
カディアと住んでいた大きい家でも私の心は狭まる一方だった。
そんな私を元気づけてくれたのは彼女が身に着けていた宝石の付いている装飾品。
カディアの死後、半年。
やっと立ち直れた私は、宝石鑑定の仕事を始めた。
そして今に至る。
[水平線]
事を話し終えた彼は、僕にこう言う。
「これが私の依頼です…『Cadiamond』を見ていただけませんか?」
僕はもちろんと言わんばかりに頷いた。
僕の虫眼鏡は物にも有効だ。
早速、見えたのは……これはすごい…
「……何が見えたんですか!?」
江非鳥は台から身を乗り出しながら言葉を待つ。
僕は彼に見えたことを耳打ちした。
「……フッ…そんなことが…」
彼は嬉しそうな表情を浮かべた。
「ありがとうございます、カリモト探偵…」
僕は鑑定所を去った。
[水平線]
江非鳥 円十…とても壮絶な人生だったな…
そういえば、『cadiamond』に宿った感情について話していなかったな。
一つだけここに書かせてもらおう。
[太字][大文字]「あなたと私が来世でまた出逢える確率は…1億%」[/大文字][/太字]
今日は久しぶりに友達と会う予定をしている。
そいつはかなり個性的でね~どんな季節でもオレンジ色のつなぎを着ているんだ。
さらにはつなぎの下にネクタイを仕込むかなりの変態的ファッション。
正直、初めは関わろうとは思わなかったよ。[小文字]みんなもそう思うだろ?[/小文字]
で、そいつの職業は[太字]『宝石鑑定人』[/太字]。
簡単に言うと、宝石を鑑定して金額を決めるヤツのこと。
名前は『[漢字]江非鳥 円十[/漢字][ふりがな]エヒトリ エント[/ふりがな]』
さあもう着く、あの看板だ。
やけにピカピカしているな……[小文字]昼でも目が痛む。[/小文字]
早速、そいつがいる鑑定所の戸を開く。
そこには客がいた、鑑定しにきたのだろう。
「この宝石をお願いします…」
客は青く輝く宝石を手に取ると台に置いた。
それを見た江非鳥は眉をひそめる。
「う~ん」
「この宝石が10万円以上で売れる確率は…10%かな?」
これが彼の鑑定、%で表現する。
大雑把に見えるが彼も[太字]自称[/太字]一流の鑑定士、だそうだ。
お客はさっきの返答を聞くと、その宝石を荷にしまってしょぼしょぼしながら帰って行った。
僕は彼に話しかける。
「なあ…本当に大丈夫か…?
別に疑う気は無いけど、その目はホントに正しいのか?」
「やあ、カリモトさん…
そりゃ正しいに決まってるさ」
自信満々に言っているが怪しさしかない。
「冗談さ……さて、話を聞かせてもらえないか?」
僕は彼に会うと同時に、話を聞かせてもらう予定もあった。
「私は…依頼というか、誰にも話せなかった話だ…」
彼は昔について閉ざしたような口を開く。
[水平線]
私は今、29歳。
あれは4年前の出来事だ。
そのとき、恋人がいた。
名前はいつでも思い出せる。
『カディア』
金髪のロングヘアー、サファイアのイヤリング。
私はプロポーズを果たすためにダイヤの指輪を買いました。
その指輪に刻んだ言葉。
彼女の名前『[漢字]Cadia[/漢字][ふりがな]カディア[/ふりがな]』と『[漢字]diamond[/漢字][ふりがな]ダイアモンド[/ふりがな]』合わせて『[漢字]Cadiamond[/漢字][ふりがな]カディアモンド[/ふりがな]』と。
私は緊張しながらも、箱にしまった指輪を彼女に見せてついに言いました。
「私と付き合ってください! この『cadiamond』に誓って!」
彼女は涙を流して喜んでくれた。
返事はもちろんOK
そして私は人生で一番楽しい時間を過ごしました。
その時に交わした言葉。
「あなたが私のことを好きな確率は…1000%」
こんな恥ずかしい言葉も彼女の前だったらいつだって言えるよ。
だけど……不幸なんてのは人の幸せをいともたやすく壊してしまう。
彼女が交通事故にあってしまった。
買い物に行ってる最中、トラックにはねられたそうだ。
彼女は即死。
警察の方から電話がかかり、私は直ちに現場に向かった。
そこで見たのは動きもしないし、息もしない、青白い彼女の体。
とても、涙が止まらなかった。
カディアと住んでいた大きい家でも私の心は狭まる一方だった。
そんな私を元気づけてくれたのは彼女が身に着けていた宝石の付いている装飾品。
カディアの死後、半年。
やっと立ち直れた私は、宝石鑑定の仕事を始めた。
そして今に至る。
[水平線]
事を話し終えた彼は、僕にこう言う。
「これが私の依頼です…『Cadiamond』を見ていただけませんか?」
僕はもちろんと言わんばかりに頷いた。
僕の虫眼鏡は物にも有効だ。
早速、見えたのは……これはすごい…
「……何が見えたんですか!?」
江非鳥は台から身を乗り出しながら言葉を待つ。
僕は彼に見えたことを耳打ちした。
「……フッ…そんなことが…」
彼は嬉しそうな表情を浮かべた。
「ありがとうございます、カリモト探偵…」
僕は鑑定所を去った。
[水平線]
江非鳥 円十…とても壮絶な人生だったな…
そういえば、『cadiamond』に宿った感情について話していなかったな。
一つだけここに書かせてもらおう。
[太字][大文字]「あなたと私が来世でまた出逢える確率は…1億%」[/大文字][/太字]
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